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教育・研究
2020.07.06|最終更新日:2020.08.11|

【出版のご案内】本学 外国語学部山川和彦教授が、くろしお出版より『観光言語を考える』を出版いたしました。

本学 外国語学部山川和彦教授が、くろしお出版より『観光言語を考える』を出版いたしました。(2020.6.25)

観光は非日常的な空間への移動をともなうため、そこでは必然的に異文化との接触、交流が生じます。つまり、「観光」と「言語」が密接に関係しています。言語を用いたコミュニケーションの取り方、言語の社会性や言語を使う権利(言語権)などは、外国人、日本人の区別なく考えるべき観光と言語のテーマといえます。日本が観光先進国をめざし、観光を深化させていくには、この根源的な問題領域と向かい合う必要があるのです。

山川和彦教授はこのような思いから、本書を企画したとのことです。

本書の中では、観光場面での言語、地域の取り組み、バリアフリーなどのテーマについて専門的に研究している先生方にもご執筆いただき、また、対談の中では外国人旅行者と移民の話も取り上げられています。「観光言語」という表現は、日本では初めて使う表現でもあり、観光学に携わる人におススメの一冊です。

観光学とその関連領域に関わっている学生の皆さんに、そして日々観光の現場に立っている方々や、マネジメントをしている方々にとって、本書が日常の問題解決のヒントになればと願っております。

【著者プロフィール】
山川 和彦(やまかわ かずひこ) 麗澤大学 外国語学部 教授
東京都出身。 専門は観光学・言語政策。
学習院大学文学部ドイツ文学科卒業後 筑波大学大学院修士課程地域研究研究科修「観光学は現場から」がモットー。
日本言語政策学会会長。共著に「多言語主義社会に向けて」など。