八木 秀次
八木 秀次 (YAGI, Hidetsugu)
職名
教授
学部
国際学部
学科
グローバルビジネス学科
専門分野

・憲法学
・憲法思想史
・憲法史
・比較憲法
・法思想史
・保守主義思想研究

研究テーマ

・国家論
・人権論
・家族法制
・皇室法制
・保守主義思想研究
・政治イデオロギー分析

学歴

・早稲田大学法学部 卒業
・早稲田大学大学院法学研究科修士課程 修了
・早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程 研究指導認定退学

取得学位

・学士(法学)(早稲田大学)
・修士(法学)(早稲田大学)

受賞歴

・正論新風賞(第二回)2002年2月(フジサンケイグループ)

主要経歴

・麗澤大学国際学部 教授(2020年4月~現職)
・山本七平賞(PHP研究所主催) 選考委員(2018年4月~現職)
・法務省 法制審議会民法(相続関係) 部会委員(2015年4月~2018年2月)
・麗澤大学経済学部 教授(2014年4月~2020年3月)
・法務省 相続法制検討ワーキングチーム委員(2014年1月~2015年2月)
・内閣官房 教育再生実行会議 有識者委員(2013年1月~現職)
・慶応義塾大学総合政策学部 非常勤講師(2002年4月~2007年3月)
・フジテレビジョン番組 審議委員(2001年11月~2019年3月)
・NHKラジオセンター「プロジェクト21」 委員(2001年3月~2002年4月)
・高崎経済大学地域政策学部 専任講師・助教授・教授(1996年4月~2014年3月)

著書

・『憲法改正がなぜ必要か』単著 PHPパブリッシング(2013.11)
・『「人権派弁護士」の常識の非常識』単著 PHP研究所(2008.11)
・『日本の個性―日本文明論入門―』単著 育鵬社(2008.11)
・『日本を愛する者が自覚すべきこと』単著 PHPファクリー・パブリッシング(2007.7)
・『公教育再生』単著 PHP研究所(2007.1)
・『日本人なら知っておきたい!Q&Aで分かる天皇制度』単著 扶桑社(2006.7)
・『本当に女帝を認めてもいいのか』単著 洋泉社(洋泉社新書)(2005.6)
・『国民の思想』単著 産経新聞ニュースサービス(2005.3)
・『「女性天皇容認論」を排す』単著 清流出版(2004.12)
・『国家再生の哲学』単著 モラロジー研究所(2004.6)

先生をもっと知りたい

教員プロフィール

法学部卒業後、大学院修士課程で法哲学を学び、博士課程で憲法学に転じました。憲法の基礎理論や歴史に関心があり、現在は憲法学を基礎に関連の幅広いテーマに取り組んでいます。夫婦別姓など家族法制、皇位継承など皇室法制、歴史教育や道徳教育など教育問題、教育法制、少数者の人権と共同体、国家とナショナリズム、憲法改正などで、自ら切り開いたテーマも多くあります。マスコミでの発言の機会も多く、総理官邸や法務省の会議・審議会の委員も務めています。教育分野での幅広い功績が評価され、平成28年春の園遊会に召されました。

教職員への一問一答

好きな言葉(座右の銘)を教えて下さい。
砕けた表現ですが、「みんな喜ぶ、力こぶ」という言葉が好きです。人間関係において誰も損しない、誰もが得になる、誰もが少しづつ損して、少しづつ得する間柄を目指しています。同じことですが、明治天皇の五か条の御誓文の第三か条「官武一途庶民ニ至ル迄各其志ヲ遂ケ人心ヲシテ倦マサラシメン事ヲ要ス」も好きです。誰もが生きていることが嫌にならないような社会の在り方を考えたいと思っています。
休日の過ごし方や趣味を教えてください。
土日や祝日も原稿の執筆や講演などがあることが多く、くつろいで過ごす休日は多くありません。それでも時間があると、近所の銭湯(東京の黒湯温泉が湧いています)に出掛け、その後、お酒を呑むのは楽しみの一つです。風呂の後でなくても様々な分野の人たちとお酒を呑んで歓談するのは楽しく、人脈の形成とストレス解消の一石二鳥の効果があります。
1週間の休みと100万円が自由に使えたら、どこで、何をしますか?
長くまとまった休みを取ったことがないので、どうしたらよいか迷います。怠け者とワーカホリックの両面があり、最初はのんびりと昼寝をしたり、お酒を呑んだりするのでしょうが、その内、不安になって本を買い込んで新たなテーマについて勉強し出すのではないかと思います。
過去の1日で、「もう1度やり直せる日」があるとしたら、それはいつで、どうしたいですか?
若い頃は神経質で授業や電車で居眠りも出来ない方でしたが、年齢を重ねるとともに神経が図太くなり、人生について楽天的・楽観的になって来ました。常に良い方向に向かっていると自分に言い聞かせ、その内、そういう気分になっているようです。過去を振り返ることは余りないので、「もう一度やり直せる日」を想定しづらく、この質問にはお答えできません。
大学4年間で「学生に訪れてほしい場所」はどこですか?その理由も教えて下さい。
現在では手元のスマートフォンで世界中の情報が手に入ります。文字のみならず、画像、動画でほぼリアルタイムで情報に接することができます。しかし、「百聞は一見に如かず」と言います。やはり画面を通して見るものと、実際にその現場を見るのとは大きく異なります。外国でも日本国内でもできるだけ多くの場所に出掛け、その場所を体感することが必要です。場所のみならず、人に会うことも必要です。人脈は人生の宝です。その人脈の基礎を創るのが学生時代だと思います。
大学4年間で「学生に読んでほしい本」は何ですか?その理由も教えて下さい。
多くの古典に接して欲しいと思います。私は頼まれてこの7年ほど半年間、月に一度、人物伝を書いています。彼らが書いた本や関連の本を買い込んで集中的に読み、自分なりの人物像を描いています。日常の仕事の合間ですから、負担は大変ですが、非常に勉強になり、人生を豊かにしてくれると思っています。今年は既に勝海舟と西郷隆盛について書きました。そんな中で数年前に取り上げた、外国人に日本を紹介した日本人の書物として内村鑑三『代表的日本人』、新渡戸稲造『武士道』、岡倉天心『茶の本』、杉本鉞子『武士の娘』、原勝郎『日本通史』は必読と言えます。何れも外国人を対象に書かれたもので、原文は英語です。英語圏のちょっと気の利いた人なら読んだことがあるものです。それを当の日本人が読んでいないのは恥ずかしいと思います。翻訳で結構なので「グローバル人材」を目指す人には絶対のお薦めです。