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ドイツ

イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

環境に優しい国

英語コミュニケーション専攻3年 立石 朱音
2018/03/02
  ドイツは環境に良い国だと一度は聞いた事があるでしょうか? 今回は環境に優しいドイツについて、いくつか例を挙げながら説明させて頂きます。私はドイツ人学生2人、中国人学生1人のルームメイト達と一緒に学生寮で暮らしているのですが、私はよくルームメイトから注意されることがあります。
  注意される事の一つで、私が食器を洗う際に水を出しながら洗っていると、水の使い過ぎだよ、と言われてしまいます。また、多く洗剤をつけて洗おうとしたら、洗剤の使いすぎだよ、そんなに必要ないと思うと注意されてしまい、意識しながら食器洗いをするようになったのは記憶に新しいです。特にドイツ人の学生からは、ゴミの分別について細かく指摘されます。日本もゴミの分別に厳しい国だと時々ニュースなどでよく聞くのですが、私はドイツの方が日本よりもゴミの分別が厳しく、また、学生など若い世代もゴミの分別を意識していると思われます。私は日本の麗澤学生寮に住んでいたのですが、そこではゴミの分別が生ごみと燃えるゴミ、燃えないゴミ、カン、ビン、プラスチックの6つのみで分別されていました。そこではたまに間違えて違う分別先にゴミを捨ててしまう子もいました。だからと言って、それを特に注意するわけではなく、ほとんどの寮生は「なんとなく」ゴミの分別をしていました。
ですが、ドイツではまずゴミの分別の種類が日本よりも複雑です。紙一枚だけでも、再利用できるか、できないかの区分があります。そして私はよく無意識に間違えて違う分別先にゴミを捨ててしまう事があるのですが、その度にルームメイトからこれはここだよ、と毎回注意されてしまいます。ドイツへ来て数週間は、なんでルームメイトから、ましてや私と同じ立場の学生から、私が間違えてゴミを捨ててしまった際に毎回注意されなきゃいけないのだろうと疑問に思ってしまう時もありました。
  ですが、私のルームメイトのように学生などの若い世代までもが、常に環境の為に意識をしながら生活をしているからこそ、ドイツは自然豊かで街中や道路にはゴミが落ちていない綺麗な国だと称されるのではないかと最近気づき、そう考えると、ルームメイトが毎回私に注意をする理由も納得できた気がしました。「郷に入っては郷に従え」という気持ちで、ドイツに住んでいるからには、ドイツの生活様式に従って生活していこうと思います。
  話を戻して、ゴミの分別についてですが、ドイツでは殆どのペットボトルにプファンドというリサイクルマークが付いています。このマークが付いているペットボトルだと、スーパーの隣に設置されているプファンド専用の機械にペットボトルを入れ、一本25セント、日本円で約33円返金されます。返金される際には、現金ではないのですが、返金分のレシートが発行され、その分の値段が買い物の合計金額から値引きされます。その為、何本もペットボトルを溜めておいて、一気にプファンドをすると、相当な額の値引きが可能になります。    
  このように、ドイツではスーパーを使ってプファンドという制度を使い、ペットボトルのリサイクルを市民にとってより身近な物にするために取り組みがなされているのも、環境に優しい国と言われる理由の一つです。これからの現地レポートでも、日本にはない、ドイツの素敵な魅力を伝えられたらなと思います。
  写真は、プファンドを行える機械と現金引換えとして出てくるレシートです。このレシートを会計の際に提示すると、合計額から値引きされます。

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