私がドイツへと旅立ってから早一カ月が過ぎました。私は現在フリードリヒ・シラー大学でドイツ語を学んでいます。フリードリヒ・シラー大学は通称イェーナ大学と呼ばれ、麗澤大学との交流も長く、またドイツの代表的詩人、フリードリヒ・フォン・シラーゆかりの大学でもあります。私は海外経験こそあれど一年間もの間海外に滞在することは初めてで、ビザの申請や銀行口座の開設など、不安なことが少なからずありました。実際イェーナ大学へ来てみると、現地のチューターさんや日本語を勉強している学生の皆さんに幾度も助けられ、何も不自由することなく一カ月を過ごすことが出来ました。勿論、自分一人の力で成し遂げてこそ身につくと思われる方もいらっしゃると思いますが、各種手続きをきちんと終え、正式に留学生として認めていただけなければ、十分に学生生活を送る事もできないわけですから、私は安心して過ごすことの出来るイェーナ大学で良かったと思っています。
　　もしもこれを読んでいるのが留学を考えている学生だとしたら、伝えたいことがあります。海外経験の無い人、ある人に関わらず、インターネットの情報を鵜呑みにし過ぎないでください。インターネットで検索すれば様々な情報が出てきますが、結局のところ実際に行ってみないと分からないと思います。どんなに安全だと書かれていても危険な場面もありますし、逆に何もかもが日本とは異なり苦労すると書かれていても、実際に訪れたら案外その違いが楽しみの一つになるかもしれません。全くの無知で行けとは寧ろ危険なので言いませんが、インターネットの情報を鵜呑みにして絶対に安全だと過信する、または極端に憶病にならないでください。まだドイツへ来て一カ月の私に大口は叩けませんが、私も少なからずインターネットの情報を信じて来た身ですから、何が正しく何が誤りであったか痛感しています。まだこれから九カ月程ドイツに身を置くことになりますが、自分で見聞きし体験したことを覚えていきたいと思います。