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マレーシア留学現地レポート

グローバル人材育成専攻2年 五十嵐茉耶
2018/12/04
  9月からマレーシア大学(UNIMAS)に留学しています経済学部グローバル人材育成専攻2年の五十嵐茉耶です。小竹先輩につづくマレーシア留学第2号ということで初回の現地レポートを書きたいとおもいます。
  まず初めに、私の留学先であるUNIMAS(University Malaysia Sarawak)についてご紹介します。ここはマレーシアのボルネオ半島に位置する国立大学で、ほとんどの学生はキャンパス内の寮に住んでいます。車が無いとキャンパス内を散策するのは非常に困難なほど広大な敷地となっています。自然に溢れた素晴らしい大学内です。主にマレー系、インド系、中華系の人種構成で、様々な言語が朝から晩まで飛び交っています。日本とは違いほとんどの学生が第2言語として流暢な英語を話すことができます。現在この大学に在籍している日本人は私ともう1人の男子学生の2人のみで、誰もが私たちのことを知っています。マレーシアは親日国であり、またここボルネオ半島では日本人は非常にレアな存在なため多くの学生が声をかけてくれたり写真を撮ったり遊びに誘ってくれたりします。ここだけの話ですが、日本人はローカルからも諸外国からの留学生からもかなりモテます・・・・。なぜかというと日本は彼らにとって憧れの国だからです。多くの学生が、もしお金が貯まったら絶対日本に行きたい!と答えます。日本がこんなに人気がある国だとはここに来るまで知りませんでした。
  次に、マレーシアでの生活について綴りたいとおもいます。発展途上国であるのと、宗教が密接に生活に関わっているためライフスタイルは日本とは大きく異なります。ここにいる大半の人々はイスラム教を信仰しているのでキャンパス内で提供される全ての食事はハラル食です。ハラル食とは、豚肉を一切使用していないムスリムの人々のための食事のことです。来た当初はパラパラのご飯、スパイシーなおかず、見たこともなく味の想像がつかない料理、なかなか受け付けられず充分に食べられなかったので予想外のダイエットに成功しました。しかし、今ではシーフードを除くほとんどの料理を楽しめるようになりました。食事1つとっても自分の成長を大きく感じることができます。イスラム教の人々は1日に5回の礼拝を行います。1回目は早朝の5時に始まります。時刻になると男性が窓からお知らせのお祈りを叫びます。来た当初は気になって気になって毎朝その雄叫びみたいな騒音で起きてしまっていましたが今はまったく気にならなくなりました。
  つづいてこちらの天候についてです。マレーシアは常夏の国です。現在は雨期に突入したところなのでほぼ毎日夕方になるとゲリラ豪雨に見舞われます。気温でいったらここは毎日32℃から34℃くらいなので日本の方が全然暑いです。何が1番違うかというとなんといっても日差しの強さです。太陽がいつでも真上にあります。ダイレクトに太陽の恩恵を受けている気分です。かなり驚いたのですがこの国では男性も日傘を使います。友達から聞いたのですがローカルの人々は日焼けを非常に気にしていてたとえ短距離の移動だとしても日傘は必須らしいです。私は日焼け止めも日傘も何も使っていないので来てすぐあっという間に焼けました。今ではすっかり現地人の見た目です。
  現在、私はエアコン付きのシングルルームに4人のハウスメイトと共に住んでいます。以前は、扇風機付きの部屋をインドネシアからの留学生と一緒にシェアしていましたが暑がりの私には到底耐えられず今のこの部屋に逃れてきました。私は一人っ子のため日本で生活していた頃はほとんどの家事や生活に関わることを母親が当たり前のようにやってくれていました。しかし、ここでは誰も助けてくれる大人はいません。身の回りのことはすべて自分で責任をもってやらなくてはいけません。他人に甘えがちな私にとって自立するためには非常に良い機会を与えてくれたとおもっています。
  最後に授業についてです。私は経済学部のマーケティングコースに所属しています。英語のコースを2つ、経済のコースを4つ履修中です。どのコースも英語で展開されています。とはいってもほとんどの教授がマレーシア人のためジョークや面白い話などはマレー語で話します。私一人だけ話についていけない時がたまにあるので悲しいです。日本の大学の授業というと生徒はただ机に座りひたすら教授の講義を聞き続けるといった感じですがここではそれは通用しません。生徒主体です。いきなり教授が生徒に話を振って私たちにより深く考える機会を与えます。現地の生徒はマイクを持ち人前に出ることが大好きです。間違いを恐れることなく自分の意見に自信をもって主張することができます。私も以前よりは発表することに対しての抵抗がなくなったと感じています。
  マレーシアでの生活も残り約1か月半となってしまいました。今の心境を率直に言うとするならば日本に帰国したくないです。ここは時間がゆったりと流れ、たとえ物資が日本のように十分に行き届いていないとしてもより人間らしい充実した生活を送ることができます。何が生きるために最も大事なのか考えさせられます。人々も非常に温厚で日本のような複雑な人間関係などは存在しません。大切な友達との残りの時間を大切にしていきたいです。
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