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ドイツ

ハレ=ヴィッテンベルク・マルチン・ルター大学

ハレ大学 留学体験記

ドイツ語・ドイツ文化専攻2年 小林義博
2019/12/03
   現地に着いたのはもうかれこれ二ヶ月も前のこと、ふと横を見ればドイツ人に囲まれ過ごす生活にも慣れてきて落ち着いてきた時期になった。時とは残酷なものでただ時間は一刻に過ぎていき呼吸をすると白い息が出ると同時に、一ヶ月もの間続くクリスマスの盛大な宴がコントラストを誘い、より一層自分たちの残された時間に釘を刺す聖なるシンボルとなっている。共に生活を送る人や親切にしてくれる現地の人に恵まれ、非常に豊で濃厚な時間を過ごしている。
   こうして豊かさを享受している自分たちだが、忘れてはならないのは常に信念を持ち自分との葛藤による闘争をし続けなければならないということである。入学以前のような浪人生活にも似た、己との対話、他者からの刺激、ニーチェが説いた自己超克の概念これら無くして生活の基盤は置けず、いかなるどんな時にでも学びの仕方は溢れている。例え家に帰ってからでもルームメイトと出会えば色んな話をしなくてはならないし色んな話にもなる。それだけ実りに溢れている証拠でもある。しかし、勘違いをしてはいけないが辛さの中にも本当に楽しい事は確実にあって、ぜひ留学を検討している人には自分達のような経験をして欲しいと思っている。
   そして幸運なのは、日本に興味を持ったドイツ人学生との出会いも恵まれ、日々コミュニケーション能力や会話や語彙の鍛錬に勤しめている事だ。頭ではわかっていた国際交流というものは全体としては国交や経済的関係を思い出されるが、より個としての国際交流というものは知らなかった。損得の関係では済ませずに時間を捧いでも人に尽くすというスタイルにはなんとも父性を感じずにはいられない。こうした体験を日本に帰ってからでも在日の諸外国人に返していきたいと思う。感謝。
写真:BuddyのPaulaと日本人留学生あやね

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