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Local Reports

留学生現地レポート

ドイツ

イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

健康第一

ドイツ語・ドイツ文化専攻2年 水谷ヒナタ
2020/01/07
   寒さにも生活にも慣れ、楽しく過ごしていた11月中旬のある朝、腹痛と猛烈な吐き気に襲われて目が覚めた。トイレに行くも良くならない。できるだけ休みたくなかったが、あまりにも辛いので、今日は休もう、そう思って先生方にメールを送り、ベッドに戻った。しばらく寝た後、起き上がると体がだるい。まさか…と思いつつ体温計で熱を測ると38.2℃。翌日にはドレスデンに校外学習、週末にはライプツィヒに行く予定。何としても熱を下げて行きたかった私は、タンデムパートナーに一緒に病院に行ってくれないかとお願いした。ドイツで病院に行くのは初めてなので、予約の仕方も先生との会話も不安だったからだ。タンデムパートナーはすぐに予約をしてくれて、その日のうちに病院へ行くことができた。病院、と言っても実際はお医者さんがたくさんいるビルで、日本でいう診療所に近いように感じた。病院では問診と簡単な検査をし、薬をもらい、これを飲んで寝て、また明日来るようにと言われた。先生に何度も校外学習に行きたいと言ったがダメだと言われ、泣く泣く校外学習は諦めた。先生はドイツ語でタンデムパートナーに説明をし、私には英語で説明してくれた。翌日、タンデムパートナーは用事があったため、イエーナの大学院に通っている日本人の方がついてきてくれた。熱はないから様子を見るようにと言われて家へ返された。
   数日後、また猛烈な腹痛。病院に行こうと思ったがその日の診療時間は終了。しかし我慢できないほどの痛み。その時間に診療しているのが大学病院しかなかったため、意を決して一人で大学病院へ向かうことにした。大学病院に着くとどこに急患があるのか分からず迷った。急患にたどり着いても受付の方と会話がかみ合わず苦戦。何とか受付を終えて待合室で待機。待合室にいる間、何人かほかの患者さんとおしゃべりをした。年配の方と話す機会はそんなに多くないので新鮮に感じた。そして待つこと約一時間、ようやく問診がはじまった。今回の先生も英語のほうが分かりやすいよね、と英語で話してくれた。その後採血や超音波検査などの検査を一通りし、また明日来るようにと言われ、薬をもらって帰宅した。
   その後も良くなったりぶり返したりを繰り返し、何度か病院へ行き、二か月の間に計六回ほど病院にお世話になった。最初のほうはタンデムパートナーなどに力を借りたが、最終的には自分一人で病院へ行ってやり取りをすることができるようになった。大学で勉強しているだけでは使わない会話をしたり、普段は話さないような人と会話できたりできたのも良かった。体調が優れず授業を休まなければならなかったのは残念だが、今回の体調不良で自分の力で出来ることが増えていることを実感できて嬉しかった。しかし何事も健康な体があってこそだと心の底から思う。残りの留学生活、健康第一に楽しく過ごしていきたい。
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