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ロストック大学

ドイツ留学体験記 前半

ドイツ語・ドイツ文化専攻2年 梶原歩華
2020/02/10
   私は今回ロストックに10ケ月留学を決めました。最初ドイツに来る前の印象や状況とはかなり違ったので順調とは言えませんが、自分の目標を達成できるよう毎日なんとなくすぎないように意識をしながら、何かしら自分の成長に繋がるように心がけています。出来ていないことも多く、慣れない環境での生活はそんなに上手くいくものではないので、気付けばかなりの日数が過ぎてしまっていることもあり、その都度に後悔することもありました。しかし、今はどのようにするべきか残り半年に来てしまった所ですがつかめてきました。ドイツやロストックに来る前の印象と、来てからの私の状況と周りの環境や現在の生活について書いていきたいと思います。
   まず最初に私はロストックに来る前にミュンスターに事前研修に行くことにしました。ドイツは曇りが多く暗い感じだと思っていましたが、ミュンスターは違いました。もちろんまだ9月だということもあったと思いますが安心しました。しかしなぜだか留学に来たって感じがしませんでした。「あ、やっとドイツに着いた。ドイツってこんな感じなんだ、ここがドイツか。」って感じでした。着いたのが日曜日で、空港のお店は開いてなく、バスや電車も動いてなく静かな感じだったからかもしれません。しかし困ったことに日曜日だったことと、初めてのドイツだったので移動の仕方も分からず、バスもなかったので空港からどうやってホストの家に行けば良いのか空港の周りを彷徨い歩いていました。その時つたないドイツ語で道を聞いた人は空港の職員だったようで、親切に英語で答えてくれました。そしてその人が家が近いからと行って、私が見せたホストの住所まで送ってくれました。空港から市内までは車で1時間くらいでしたが、その方は色々ミュンスターのことやドイツが東西南北によって人も環境も違うことを教えてくれました。その時その人は「ミュンスターが一番良くて、好き。ベルリンは人も違うし多いし、環境についても好きでない。」と言っていました。その時の私は初めてのドイツ、ミュンスターで何も分かっていないので、「都市なのに、そんな感じなのか、ミュンスターってそんなに良いの?」くらいに思っていましたが、今の私にとってはミュンスターは聞いた通りすごく良い場所でした。もちろんベルリンは大都市なだけあってお店もたくさんあり、私はベルリンの方が好きです。今思えばあっと言う間だったが、1ヶ月とは思えないほど毎日が充実してた最高の思い出と時間です。それも友人のおかげに違いありません。
   ミュンスターでは大学ではなく語学学校に行っていました。最初は良さそうなクラスメートと先生でこれから1ヶ月頑張ろうって思うだけの感じでした。しかし、いきなり始まった授業に全くついていけずあっという間にテキストがどんどん進み宿題を仕上げるのもやっとでした。そして慣れない環境の中での最初の生活はすごく疲れます。最初の2日間くらいはご飯が手につかずでした。また、整わない中でバスも端から乗りばを探しては行き先を訪ねていました。しかし困ったのも最初のうちで、ホストマザーが案内してくれたり教えてくれたので助かりました。それからは毎日語学学校に通いながら終わった後は、近くにある大学の食堂に行ったり、作ったものを持参して、友人たちと食べながら勉強をしていました。
   最初は友人ができるか不安でしたが、私は同じクラスに韓国からの今の友人が2人いて話しかけずにいところに彼から声をかけてくれたので話をすることができました。その後ホストマザーが教えてくれたイベントを期間限定でやっているとのことだったので、誘って一緒に行くことにしました。それから彼が他の友人も誘ってきてくれたおかげで友人も増えましたし、語学研修でありながら友人との楽しい時間と共に終わりを迎えロストックに来るときには涙で別れました。
   次にロストックに来てからの留学生活について書いていこうと思います。現在1月の時点で私はすでにロストックに5ヶ月留学しています。思っていた生活でもなければ、全てが順調にいったわけでもありません。最初の1ヶ月はほぼ手続きであっという間に過ぎました。その後なんとか少し落ち着き語学学校に行けたのですが、大学でのオリエンテーション参加で自分の参加する方を間違えてしまい日程を逃してしまったので、1から全部自分でやりました。そのせいもあってか、落ち着いた頃には大学にいって見たり、友人を作ろうというモチベーションや輝きよりも、寮に帰って宿題と自分の時間が欲しいと思っていたのかもしれません。なのでドイツで友達は何人もできましたし、今でも連絡を取りあっていますが、彼らは住んでいる場所が違うのでこれといって日本の友人のように出かけるほど中の良いドイツ人の友人は大学にはまだいない感じです。
   そしてロストックの生活は特に冬はきついです。来る前は青空にロストック大学をイメージしていたいですが、晴れる日が数えられるほど曇りの日が多いです。また、日照時間も短いので朝語学学校に行くときは夜中か?と思うほど暗いですし、帰ってきて夕方くらいに出かけるときにはもう真っ暗になっています。なのでそこまでではないですが、晴れが好きな私は慣れるのに時間がかかり、気分が憂鬱な日が多かったです。そこで対処法を探しドイツの人は多くの人がビタミンを飲んでいるらしく、私もビタミンを飲んでいました。しかしそれだけでなく、大学のスポーツの授業をとったりして週1ですがバスケをやっているので、気晴らしになりますし、なんとなくですが日本とドイツのコミュニケーションの違いを知ることが出来ました。しかし今思えばそれも全て自分次第、気持ち次第です。どんなに天気が悪くても自分が友人たちと楽しく過ごしていた時は気になんてならなかったからです。なので天気に左右されないくらい今の自分を超えられるように、一歩を踏み出せるようにしようと思います。
   ドイツに来る前に自分で調べたりしたことで良くない固定観念が気づかない中でついてしまっていて、ヨーロッパでの偏見やドイツ人は壁が高く友達になりにくいなどがあり、気にしていたことをすごく後悔していますが、次に踏み出す大きな見直す機会になりました。 こう言えることはまず話してみないとわからないのに、話しかけないこと、行動に移さずに変化を求めることへの違和感からです。確かに話しかけた最初は違和感をすごく感じました。相手の冷たさや、素っ気なさからです。しかし、絶対にそうでない人もいるのでまずは友達になりたいと思った人には話しかけて見ようと思いました。そこから話しかけた一人とは授業で合えば一緒に受けて帰宅していますし、もう一人は家にも呼んでもらえたり一緒に食事にも何度か行っています。
   次に一番厄介な寮生活についてです。良い点と悪い点両方あります。最初に悪い方を話してしまいます。これはもう良いルームメイトに当たるかどうかの運だと思います。ハウスマイスターに部屋の変更をお願いしても部屋が空いてないとか、今からなんて無理だとか言われてしまうからです。しかし、話してみる価値はあると思います。あいにく私は良くないルームメイトと二人っきりの部屋になってしまったのですが、自分のルールや前から居たのもあってかすでにいくつかの場所は彼女のスペースで、配置も決められてしまいました。またことあるごとに、色々言われます。それに友人を連れては深夜から早起きをしなくてはいけなかった朝まで騒がれて、共有部分までも彼女の友人たちが使っていました。私が意見を言おうものなら、彼女以外の人も会話に入り中断されてしまい、理解が難しい部分が多く必要最低限以外は深く関わらないようにしています。しかし悪いことだらけではありません。時に困ったことがあれば私より住んでいるのが長い分助けてもらえるところは感謝してます。
   寮の良い面は日本と違って門限がないので、少し遅くまで友人と出かけていても帰る場所があるということです。自分の生活に縛りがかかりません。また友人を自分の部屋に呼び一緒にご飯を食べたり、勉強をできるというところです。そして、私の寮は大きくありませんがもちろんお泊まり会もできます。なので友人が遊びに来てくれる時は部屋に呼び一緒に飲んだり、料理を作って食べることができます。ドイツでも今の生活は私にとって本当に楽しいだけでなく成長させてくれる大事な時間です。食事については寮でほぼ毎日自炊をしています。なぜなら、ロストックは閉鎖口座を作らなければならず毎月おろせる額が決まっているからです。寮費やその他の必要経費を抜くとかなり使えるお金が限られてきており、友達とカフェに行ったりすることができるように、私は貯金をしたいのでスーパーなどで安いパンや具材とともにサンドイッチやドイツの味付けパスタなどを作っています。
   一番のロストックの魅力は電車で30分のところにバルト海があることです。とっても綺麗で観光地のビーチのようです。海の近くにはいくつものお店が並んでおりそこでドイツ料理を食べることもできます。お気に入りのお店やパンも見つけとてもリラックスのできる場所です。留学では思い描いた夢のようなことはなくかなり超えなければならないことが多く、ストレスはもちろんありますがそれ以上に得られるものも多ければ来る前の自分よりも大きく変われるところもあります。
   5ヶ月経った今こんな感じでやっとという感じで慣れることができました。前にドイツに来る前に半年留学だと慣れた頃に帰国だよ。と聞いたのですが本当にそうだなと思いました。しかしこれらのこと全ては全部自分にとってストレスな部分もありますが良い経験です。なぜなら自分が今の位置に立てているのも全てが色々重なって動いたからだと思うからです。日本に帰る頃にはこの半年を生かしてより活気のある充実した時間を作って過ごしていきます。
   以上がロストックに来てから今までの半年間における私の留学体験記です。
写真:友人と大学講堂での授業の様子
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