外国語学部
2015.11.01|最終更新日:2022.03.30|

私たち日本人が英語を勉強する理由を、大学教授にインタビューしました

私たち日本人が英語を勉強する理由を、大学教授にインタビューしました

私たち日本人が、なぜ英語を勉強する必要があるのか。外国語を学ぶことで何かが変わるのでしょうか。そのような疑問に、麗澤大学の中山 理 特任教授がお答えします。今回は、世界で活躍してきた中山先生の目線で見た、これからの時代について英語を学ぶべき理由を伺いました。

中山 理
特任教授
麗澤大学外国語学部イギリス語学科卒業、上智大学大学院英米文学専攻博士後期課程修了、イギリス留学(エジンバラ大学・エセックス大学)を経て、上智大学博士(文学)学位取得。平成19年より現職。千葉県教育委員会の「光り輝く『教育立県ちば』を実現するためのの有識者会議」座長。著書は専門の英文学をはじめ日本文化や道徳に関する著書、翻訳書等多数。

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目次

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    よくグローバル人材という言葉を耳にしますが、英語を話せる人=グローバル人材だと思っている人が案外多いのではないでしょうか。もちろん英語力は大切ですが、私たちはプラスαを考えているのです。それは世界の中で、日本人だからこそ、どんな価値を提供できるのかということ。英語はいわば「世界中でのジャパニーズ」をつくっていくためのコミュニケーション手段の一つと考えてはどうでしょう。

    たとえば、「いただきます」とか「ごちそうさま」」という言葉は日本に特有の表現です。この言葉には神仏をはじめ、偉大なものや他者の恩恵に感謝する心がこめられており、日本人が大切にすべき、ひとつの美徳です。

    英語で「いただきます」を"Let's eat."とか「おかげさまで」を"fortunately"などと言うと、日本語の良さは失われますね。言葉に限らず、このように他の国にはない、日本の良さを再確認するためには、実は世界のことをもっと知る必要があるのです。逆にみなさんも日本のことを外から眺めてみたいと思った時は、日本の報道機関の情報だけで満足するのではなく、世界中の情報へと視野を広げて、拾い上げてみてください。そうすれば「あ!世界は日本をそう見てるんだ!」と思うことがよくありますよ。

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    また、相手の大切にするものを、大切にするという気持ちもグローバル人材には必要です。たとえば、アメリカは訴訟国家と言われるくらい、リーガルマインド(=法的思考)が発達した国です。しかし日本企業の中には、そのことをあまり考慮せず、様々なルール違反を起こして裁判になり、多額の賠償金を支払っている事例も少なくないですね。色々な価値観がある中で、自分と違う考え方をリスペクトし、受け入れていくのが、グローバル人材への一歩と言えるでしょう。

    意見は違うからこそ、魅力的なのではないでしょうか。違うからこそ、そこに価値が生まれます。「英語を話せる人」ではなく「英語を話せる日本人」だから、世界で必要とされる場所があるはずです。実際に日本人の良いところを知っていて、日本人を尊敬してくれる海外の方はたくさんいます。麗澤大学で英語を学ぶことで、世界を学び、そして日本のことをもっと好きになってほしい、と私たちは考えています。

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    言語は一番わかりやすいコミュニケーションです。特に英語は世界中で使われている言語であり、英語を学ぶメリットとして、視点を日本から世界へ広げられるということがわかりましたね。麗澤大学ではこうして英会話だけでなく、世界の企業を相手にビジネスができる即戦力を育てることも重要だと考えています。
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