国際学部
2017.03.08|最終更新日:2022.03.31|

日本の豊かさを知り、日本人の豊かさを体現する貴重な場所

日本の豊かさを知り、日本人の豊かさを体現する貴重な場所
きもの・お作法の会
講師 片平 一子 先生

顧問 橋本 富太郎
外国語学部 准教授

部長 大塚 桃香
外国語学部 国際交流・国際協力専攻(現在の国際学部 国際交流・国際協力専攻)2018年3月卒業

次期部長 木原 秀佳
麗澤瑞浪中学・高等学校出身
外国語学部 国際交流・国際協力専攻(現在の国際学部 国際交流・国際協力専攻)2019年3月卒業
目次

    自然と言葉遣いや立ち居振る舞いも意識するように

    142-1.jpg

    大塚:「きもの・お作法の会」は片平先生のご指導のもと、浴衣や振袖などの着付けの技術と、美しい立ち居振る舞いや所作、日本文化などを学ぶ課外活動団体(部活)です。夏祭りには浴衣、成人式には振袖、卒業式には袴を1人で着られるようになりますし、「全日本きもの装いコンテスト」への出場やマナー検定の資格取得もしています。私はもともと着物に興味があったわけではないのですが、入学式の時に先輩方の振袖を着ている姿に憧れて入部しました。それまで自分の言葉遣いや、立ち居振る舞いなどを意識したことはありませんでしたが、片平先生にご指導いただいて、成長できたと思います。

    木原:実は、祖母も片平先生に着付けを習っていたというご縁もあり、小さな頃から着物が身近ありました。当時から興味をもっていましたので、入学後はすぐに入部を決意しました。この春から大塚さんより部長を引き継ぎます。不安もありますが、精いっぱい頑張ろうと思っています。

    142-2.jpg

    片平:「きもの・お作法の会」では、毎週、課題のような形で着付けを学んでいきます。最初は浴衣が1人で着られるように練習して、次は振袖、最終的には人の着付けや袴の着付けもできるようになります。着物が身近ではない今、自分で着物を着て、たためるようになるのは、本当に難しいのですが、みんなすごく真剣に向き合ってくれるので、教え甲斐があります。また、着付けの練習と同じくらい、美しい立ち居振る舞いやマナー、言葉遣いも学ぶことも大切にしています。また、マナー検定を受け一般常識を身につけ、社会に出て恥をかかないよう努力する部活でもあります。

    内面を磨くことを大切にしてほしい

    142-3.jpg

    大塚:私が麗澤大学を選んだのは、英語の教員免許が取得できることに加え、オープンキャンパスの時に、先生や先輩が親身になって相談に乗ってくださったのがすごく印象的だったからです。「きもの・お作法の会」には入学後すぐに入部して、2年生からは部長も務めてきました。最初は「部長」と名乗るのもはばかるほど役割を果たせていなかったんです。でも、先輩方になんとか追い付こうと頑張って、徐々に部長の役割を果たせるようになったかと思います。

    木原:私は幼稚園、中学校、高校と小学校以外の全てを"麗澤"で過ごしました。学校の雰囲気がとても私に合っていたので、大学も自然と麗澤大学を選びました。麗澤大学は「きもの・お作法の会」のメンバーはもちろんですが、いつも誰かが声をかけてくださって、学校全体の雰囲気がすごく温かいんです。

    142-4.jpg

    片平:麗澤大学の学生は、緊張感をもって、積極的に学ぼうとしてくれる学生がとても多い。4年生になる頃には、部員のみんなが見違えるように成長していて、そんな姿を見るのが私の喜びなんです。また、麗澤大学は日常から「道徳」を大切にする大学ですね。「道徳」とは"人としてどうあるべきか"や"相手を思いやる気持ち"など内面的なことを学ぶ学問です。着物は一見華やかな外見に目がいくかもしれませんが、実は内面を磨くものなのです。この部活動でのひと時を大切にして、多くのことを学び、内面に更なる磨きをかけてほしいです。

    日本文化を学ぶことが、国際交流に繋がる

    142-5.jpg

    橋本:「きもの・お作法の会」は、片平先生の温かくも厳しい指導のお陰で「全日本きもの装いコンテスト」に於いて何度も入賞を果たすなど、素晴らしい成績を残しています。留学生にとっては日本を知るための場、国際交流の場としても人気なんです。

    木原:東京オリンピックの開催が決まったこともあって、今、日本文化が見直されていると思うんです。残念ながら、私たちの世代で自分で着物を着たり、立ち居振る舞いについて知っている人はまだそう多くないと思います。「きもの・お作法の会」は、そうした「授業でも家でもなかなか学べないこと」を学べる場所。今までできなかったことができるようになって、ちゃんと身についたと感じる時がすごく嬉しいです。

    142-6.jpg

    大塚:成人式では自分で着付けをしましたよ!(笑)ただ、そのことをSNSにアップするとみんなが驚いていました。着物は日本の文化でありながら、着付けが出来る人は限られています。「きもの・お作法の会」では、部内での国際交流も盛ん。少しでも日本の文化を知ってほしいし、伝えられる立場になりたいと思っています。麗澤大学には様々な国から来ている留学生も多い※ですから、美しい日本文化の一つである「着物」をきっかけに色々な国の人達とつながれるのは嬉しいです。もちろん着物に限らず、日本文化や国際交流に興味のある人も、是非、一度遊びに来てほしいです!日本の文化を知り、伝えられるように一緒に成長していきたいと思っています。

    ※留学生総数408名(7人に1人が留学生)

    SNSでこの記事をシェア