大学の授業
2016.02.20|最終更新日:2020.09.24|

路上ライブアーティストも経営専攻の学びの対象

路上ライブアーティストも経営専攻の学びの対象
吉田 健一郎
経営学科 経営専攻 准教授
麗澤大学経済学部准教授 博士(経営情報学) 東海大学短期大学部講師、横浜商科大学商学部講師を経て、本学経済学部に着任。 経営情報学会 官の情報システム研究部会主査。『地方自治体におけるIS開発・BPRの推進要因』(経営情報学会誌Vol.22 No.4)、『変貌する情報セキュリティマネジメント』『永続企業の条件―環境変化に打ち克つ5原則―』(以上、麗澤大学出版会)等、他多数。

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目次

    経営専攻の学びの中心は、「企業経営」です。新しい価値を生み出す企業を、マーケティングやマネジメントの視点から探求していきます。しかし、経営専攻の学びの対象は企業だけではありません。

    アーティスト「4年2組」をマーケティングの視点から分析

    2015年7月、ツインボーカルユニット「4年2組」の『ゆうき』氏を「インターネットビジネス論A」の講義のゲストとしてお迎えした特別講義を実施。4年2組のメインボーカルである「ゆうき」氏を講義に招いたきっかけは、彼らの路上ライブにはたくさんの人が集まり、またその集客にSNSを最大限に活用しているのが特徴的だった点にあります。

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    [講演するゆうき氏]

    学生たちは2年次に学んだマーケティングの枠組みに沿って、彼らのプロモーション方法の現状について整理しました。その後、ゆうき氏には「目指す目標や理念は何であるのか?」「現在、Youtubeに上げているミュージックビデオに本人たちがあまり出てこないが理由はあるのか?」など、学生たちからの質疑に答えてもらいました。

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    [質疑は常に真剣・・でも、少し楽しそう]

    教科書からだけでは学べない実践型教育へ

    学生たちにはあらかじめ、「4年2組のWebプロモーションの提案」というテーマでレポートを課しており、レポート執筆にあたって必要な情報を本人から直接聞ける機会を講義の中で用意したわけです。学生のレポートをここでお見せできないのが残念ですが、学生ならでは斬新なアイデアが数多く見受けられました。

    このように成功したビジネス事例ではなく、発展途上の事例、特にこれから売り出していこうという意志をもった人材をゲストとして講義に招くことは学生たちの学びにつながると同時に、ゲストにもプラスになるようなWinWinの実践型教育になるのではないでしょうか。その時々で変化していく教科書からだけでは学べない、そして学生と創りあげていく学びを今後も展開していくのが経営専攻の特長です。

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