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国際学科 国際交流・国際協力専攻

【前編】【初めての取材から1年】<br>1年前を振り返る。2人が留学を通して変化したこととは

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留学, 学生の活躍, 課外活動について
【前編】【初めての取材から1年】
1年前を振り返る。2人が留学を通して変化したこととは
小川 龍星、佐藤 透
外国語学科 国際交流・国際協力専攻(IEC)
小川 龍星

外国語学科 国際交流・国際協力専攻(IEC)

英語・中国語・ビサヤ語(フィリピンのセブ州などで使用される言語)を操ることができるマルチリンガル。読書、作詞作曲、ランニングなど多趣味。

佐藤 透

外国語学科 国際交流・国際協力専攻(IEC)

自身でも絵を描くなどアートが好きで、自主企画ゼミナールの麗澤大学国際協力団体である「Plas+(プラス)」では、オリジナルパーカーのデザインも手がける。「トビタテ!留学JAPAN」期間中は、ニューヨークのアートスクールにも通った。

公開日: 2020年07月15日

ちょうど1年前にあたる2019年5月、小川さんと佐藤さんは「トビタテ!留学JAPAN」(以下、トビタテ)という文部科学省主導による官民協働の海外留学支援制度であるグローバル人材育成プロジェクトの第10期留学生に選ばれ、まさに出発直前の時でした。それから1年間の留学を経て、彼らがどう変わったのか、そして今後どのように学生生活を過ごしていくのかお伺いしてきました。

留学前に思い描いていた目標

――1年間の「トビタテ」の活動について教えてください。

「私のテーマは『セブにおける空腹ゼロの学び場づくりプロジェクト』で、フィリピンのセブ州で子どもたちに食糧支援をするNGOにインターンシップのような形で参加していました。NGOの施設では毎日、50人ぐらいの子どもたちに食糧支援を行うのですが、私は現地スタッフの方々と一緒に、スーパーに食材の調達に行ったり、調理をしたり、子どもたちへの配給や、後片付けをしたりといった活動をしていました。また、月に数回は数百人規模の食糧支援を実施するので、その際は村に行って周知することもありました」(小川)

「私の留学テーマは『アート×貧困 課題先進国アメリカに学ぶ子どもの貧困の解決策』で、行き先はアメリカのニューヨークでした。現地では、アーティストを呼んで、子どもたちにアートワークショップを行う『Arts For All』という団体のワークショップの事前準備や、教室の準備など手伝いをしていました。そしてそうした活動が子どもたちに対してどのような効果や影響があるのかなどをリサーチしていました。」(佐藤)

――留学を振り返って、計画していた内容は実現できましたか?

「予定していた計画の10%ぐらいしか達成できなかったというのが正直なところです。言葉の問題もありましたが、大きな理由としては、『Arts For All』の方と信頼関係を築くまでに、想像以上に時間がかかってしまったこと。人種が違うということは、信頼関係を構築するのも容易ではありません。異文化理解の難しいところでもありました。もちろん渡航前に連絡はしていましたが、思うように活動することができず、毎週のようにメールをするなど積極的に行動することを心掛け、最終的にはなんとか参加させてもらったような形でした。

今になって考えてみれば、何者かわからない外国人を参加させるのは、子どもたちを危険にさらすことにもなりかねないので、そうした対応は当然だったと思えますが、当初は日本と同じ感覚で、すぐに参加させてもらえるだろうと容易に考えていたところがありましたので、すごく貴重な経験となりました」(佐藤)

「私は達成度としては50%ぐらいでしょうか。インターンシップを通じて、NGOがどのように活動し、運営していくのか。どのような課題があるのかなどを学ぶことができました。一方で、もうひとつ留学中に実現したいと考えていたのが、起業への足がかりをつくることでした。NGOは寄付に頼ることが多く、運営が不安定です。それを補うために、ビジネスで利益を上げ、その一部を活動費に充てることができればと考えていました。ただ、いざ現地でビジネスを始めようとしても、起業にあたってどのような準備や手続きが必要であるかなど、わからないことばかり。思うように進めることができなかったので、この目標については心残りがあります」(小川)

子どもたちが楽しむ姿や笑顔に何度も救われました

――2人の留学テーマには、子どもたちへの支援が共通していました。子どもたちとは、どのような思い出がありますか?

「ワークショップを楽しんでいる姿を見るのは、すごくモチベーションになりました。また、私にとって子どもたちの英語は理解しやすかったので、話をするのも楽しかったですね。一方で、同じニューヨークで暮らす子どもでも、経済的な理由で将来の選択肢が少なくなってしまうことに対しては、複雑な思いがありました」(佐藤)

「NGOの施設にやってくる子どもたちは、フィリピンの中でも生活水準が低い家庭の子どもたちですが、とにかくみんな元気いっぱいなのが印象的でした。日本語を覚えて話しかけてくれることもあったりして、子どもたちとのやりとりや笑顔に救われたことが何度もありました。支援する立場ではありましたが、積極的で、探究心があって、パワフルな子どもたちから、自分に足りないものは何かを教えてもらっているような気持ちでした」(小川)

後編につづく。こちらから

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