麗澤ジャーナル HOME / 麗澤について  / 学生寮の教育力~麗澤大学の新学生寮グローバルドミトリー~③

麗澤について

学生寮の教育力~麗澤大学の新学生寮グローバルドミトリー~③

麗澤に
ついて

About REITAKU

学生寮の教育力~麗澤大学の新学生寮グローバルドミトリー~③
井出 元
麗澤大学 副学長

公開日: 2015年12月10日

新学生寮における教育の体制 ~ユニット・リーダー会議と多彩な月例のイベント~

往年の全寮制の時代は、一部屋に各学年の学生が一人ずつ入り、4年生が「部屋長」(リーダー)に任命されていた。本学の寮生活で育まれる良好な先輩・後輩の人間関係は、卒業後も大切な絆として受け継がれ、それは本学の伝統となっている。また、リーダーの立場を経験することによって寛容さや指導力を培うという伝統があった。つまり学生のすべてが、必ず「部屋長」(リーダー)という経験を経て卒業するということが重要であったのである。

現在、およそ50名のユニットリーダーが任命され、ユニット・リーダー全員が月例の会議(ユニット・リーダー会議)に参加する。この会議には学生担当の副学長、学生支援に関わる教職員、さらに専門のカウンセラーなど十数名の教職員も参加し、寮内の多目的ホールに集まり、夕食をともにし、夜の9時まで話し合いをする。

ユニット・リーダーから選出された男女各1名の議長を進行役として、寮事務室からの連絡を伝え、その内容を、ユニット・リーダーは責任を持ってユニットのメンバーに伝える。またフロアごとに一か月の振り返りを発表し、課題を共有する。ユニットごとの問題点はあらかじめレポートされており、大学への要望など重要な問題を話し合う。寮内での問題を全ユニット・リーダーとが教職員と会食し、合議のもとに解決していくことが大切であると考えている。

学生寮全体に関わる月例のイベントもまた寮教育の一端である。例えば、ユニット・リーダーが企画する学長講話、教職員の特技を生かしたセミナーをはじめとして、学生間の交流・親睦を図るお花見、バーベキュー大会、スポーツ大会、クリスマス・パーティーなど多彩である。彼らは全寮生のために、これらイベントの企画・立案・会場設営・会費の徴収などに力を注ぎ、主催するという経験をとおしてリーダー・シップを育んでいくのである。

<ユニット・リーダーセミナー

本学においては、大学が教職員をあげて支援する教育プログラムとして、ユニット・リーダーを対象としたセミナーを年2回(3月・12月)開催している。

① 3月のセミナー新任ユニット・リーダーの研修-

3月のセミナーは、新任のユニット・リーダーが一丸となって寮生活の充実という基本課題に取り組むことをテーマとしている。そこには寮教育プロジェクトの教職員、寮担当の職員、さらにアドバイザーとして現ユニット・リーダー有志も参加する。

本学の所有する群馬県谷川のセミナーハウスを会場とした3日間の研修は、1日目に「先輩リーダーからのメッセージ」と題する講話(副学長)、および「ユニットリーダーの役割と危機管理」と題する講話(学務部長)をベースとして、グループに分かれてディスカッション形式の会議を中心として3日間展開される。新年度の寮運営の方針・新入寮生へのオリエンテーション・年間イベント・部屋割りなど課題は多い。夜は懇親会として楽しく時を過ごす。

この懇親会は、ユニット・リーダー間のコミュニケーションの場として重要な場であると同時に、教職員との交流の場でもある。心を開きどんな些細な事でも相談できるような教職員と出会うことは、24時間、リーダーとして過ごさなければならない彼らにとって大切な課題である。

最終日はディスカッションでの決定事項を発表し、各自がユニット・リーダーとしての決意を表明する。そして、副学長による総括の講話と任命式を行い、各自セミナーに参加した感想文を提出してセミナーは終了する。

3日間のスケジュールはハードなものだが、学生たちは意欲的に発言し、リーダー同士の交流を深めていく。セミナーの2日目あたりから、新任のリーダーとしての共通した不安や悩みをもった友人を得た喜びが、彼らの間を急速に近づけていく。夜を徹して語り合う姿をよく見かける。最終日に綴ったレポートには、異口同音にリーダーとなった誇りと寮生のために全力を尽くしたいという決意が記されている。

そして、このメンバーは12月に「リーダーとしての経験を振り返る」というテーマのもとに再び召集されるのである。

 

② 12月のセミナー-リーダーとしての経験を振り返る-

参加学生全員に「リーダーとしての経験を経て学んだこと」という課題のもとにレポートを課してあり、それらに基づいたディスカッションの場を長時間設けている。

参加した学生を見ると、途中には挫折もあり、多くの辛い思いを噛みしめながら、ようやく最終コーナーにさしかかった喜びや自信や自負といったものが感じられる。思い通りにいってもいかなくても、全員がリーダーだからこそ味わうことのできた経験を積み重ねてきたので、春(3月)に集まった時とは別人であるかのように逞しく、また雄弁である。そして、そのディスカッションの場を通して、自らの体験から導き出された次世代へのメッセージを文字に著すことが、課題となっている。以下、学生の生の声を中心に振り返りセミナーの意義を考えたい。

学生寮Global Dormitoryの詳細はこちら

麗澤についてページトップへ戻る

ABOUT REITAKU 麗澤について
毎日が国際交流 REITAKU PROFESSORS 君の個性を伸ばすプロがいます。
資料請求はこちらから