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外国語学科 英語・リベラルアーツ専攻

【大学の授業シリーズ】<br>教養人として、国際人として。 英語で学ぶメディア&ジェンダー論の意義に触れる<br>「西洋文化入門A-1:メディアとジェンダー」

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外国語学科 英語・リベラルアーツ専攻
【大学の授業シリーズ】
教養人として、国際人として。 英語で学ぶメディア&ジェンダー論の意義に触れる
「西洋文化入門A-1:メディアとジェンダー」
コリンズ・クリスティ(COLLINS, Kristie)
外国語学科 准教授
筑波大学大学院博士課程修了、バーミンガム大学(英国)大学院英語学研究センター修士課程(TESL/TEFL専攻)修了、ヨーク大学(カナダ)グレンドン・カレッジ(カナダ研究・演劇専攻)卒業。専門分野はInterdisciplinary Studies(学際的研究)、Media and Gender Studies(メディアとジェンダー)、Canadian Studies(カナダ研究)。

公開日: 2017年08月28日

ネイティブスピーカーから西洋文化を学んでほしい

現在の学生にとって、「西洋文化」に触れる機会は日常的ですが、当たり前のように受け入れてはいませんか?本講義は「入門」とはいえ、西洋文化についてネイティブスピーカーの教員による英語での授業が行われています。しかも少人数制授業が主流の麗澤大学では大変珍しく、大教室で100名以上の学生が履修しています。それだけ多くの学生にとって不可欠な必修科目と位置づけているのです。パッと周りを明るくする笑顔とともに、コリンズ・クリスティ先生の授業はスタートしました。「たくさんの学生が受講するので、私にとっても、学生にとっても難しさはあります。できるだけ学生が積極的に授業に参加したくなる進行を心がけています」とクリスティ先生。

この日の講義は、先生の専門である「メディアとジェンダー」について。よく見かけるブランド広告から読み取れる意味を知り、その意味がもたらす背景を学ぶというもの。また、講義を終えたのちに、残りの時間で復習テストを実施するというアナウンスも。この講義では、数回に一度、こうした復習テストを実施しています。学生への自覚を促すとともに、回を区切りながら内容を確認できる機会を設けて、講義への順応に苦労する学生へのケアにもつなげられる仕組みです。

様々な具体例を示しながら専門性を身につけていく

マイクを持ったクリスティ先生が、教室の中を駆け巡ります。前回の復習も兼ね、テストに出る内容である「4つのキーワード」について学生達に質問を投げかけたからです。4つのキーワードとは、「Feminine Touch」(女性的な接触)、「Ritualization of Subordination」(従属の儀礼)、Licensed Withdrawal(公認の尻込み、与えられた撤退)、Infantilization(幼児化)。キーワードを巡って、顔を上げて自信ありげにしている学生、「何だったかな?」と思い出そうと前回のレジュメやノートに目を走らせる学生など、様子を窺いながら先生はマイクを学生に向けていきます。マイク越しに回答する学生に対し“Beautiful!”“So good!”とクリスティ先生。

社会学の観点から、しかもジェンダーという視点を介しながら広告を読み解く。「社会学」「ジェンダー」「広告」それぞれについての理解を持ち合わせていないと、日本語でも難しい内容かもしれませんが、それを実に分かりやすく、興味を持ちやすい方法で先生は教えてくれました。

「このスライドに写している広告は、4つのキーワードのどれに該当しますか?」。例えば、スライドに映し出されたのはキャンディーを握る女性をモデルにしたボディケアの広告ポスター。正解は“Infantilization”(幼児化)。確かに、それぞれのキーワード自体は難解ですが、具体例が示されながら学生に問いかけていくクリスティ先生の講義スタイルのお陰で、多くの学生の理解が深まっているように見受けられました。後半では、そもそも広告を読み解くための3つのアプローチ(Tripartite Approach)について。授業では、世界的自動車メーカーの広告を例に挙げて、「見た通りに抱く表面的な意味」(レベル1)と「広告主が消費者に抱かせたいと考える意味」(レベル2)、

さらに「文化的な意味」(レベル3)、それぞれのレベルに基づいて、どのような読解が考えられるのかを学生に問いかけます。このとき提示された自動車メーカーの広告には力士が出てきました。今までの自動車広告には綺麗な女性と、かっこいい車とのセットが多いのですが、今回の広告では車の前でセクシーに佇む力士(レベル1の表面的な意味)でした。この広告では力士を通して車そのものが強靭であることを示唆したい意図(レベル2の消費者に抱かせたい意味)を読み取りつつ、これまで「車の広告=セクシーな女性」という印象を覆すオリジナル性を追求している(レベル3の文化的な意味)、といったレベルごとの段階を踏んだ意味づけがあることを学びました。

ここで講義を終えると、復習テストへ。ここまでの内容を踏まえながら、学生たちが真剣にテストに臨み始めました。復習をしっかり行うことでテストに挑むときの不安も減るのではないでしょうか。

国際社会で通用する素養を身につけてほしい

この授業の意義についてクリスティ先生は次のように話してくれました。「学生には、ここで学ぶ内容が“この授業だけのことではない”ことを理解してほしいですね。例えばジェンダーの問題は、国際社会で身につけておくべき素養の一つですし、日本国内に目を向けても、ジェンダーを巡る問題やジェンダーを取り巻くセンシティブな状況に直面する機会は多いからです」加えて、昨今はインターネットの発展とともにメディアリテラシーの重要性が叫ばれています。幾つかの広告を事例にしながら、根本的にメディアの読み解き方を学ぶことは、今後様々な場面で活かされるはずです。「この講義を通じて得られた知見は、大学内の他の授業でも必ず役立ち、必要となる知識です。

メディアやジェンダーを考える上で前提となる背景を知っていると、それぞれの授業でグッと理解が深まる瞬間が増えると思います」

まさしく「主体的に考え、社会へ羽ばたくスタンスをこの授業から身につけてほしい!」とクリスティ先生は期待しているのです。

 

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