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外国語学科 ドイツ語・ドイツ文化専攻

【大学の授業シリーズ】<br>教科書はナシ!先生が話さなくても進む授業!?のヒミツ

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外国語学科 ドイツ語・ドイツ文化専攻
【大学の授業シリーズ】
教科書はナシ!先生が話さなくても進む授業!?のヒミツ
草本 晶
外国語学科 ドイツ語・ドイツ文化専攻 准教授
麗澤大学外国語学部ドイツ語学科卒業後、学習院大学にて修士を取得。専門分野はドイツ語教育とドイツ文献学。教科書を使わずに、実際に使うドイツ語を学べる場を提供する学習方法に力を入れている。バラエティーに富んだ実践的なドイツ語が身につく授業は学生からも人気がある。また学校のみならず、世界のどこにいても学べる勉強法”e-ラーニング”にも取り組み、学生の語学力を伸ばすことに力を入れている。

公開日: 2017年03月13日

成熟した大人の国“ドイツ”からたくさんのことを学んでほしい

サッカー、美しい中世の街並み、世界遺産―ドイツの文化に魅かれ、学生はドイツ語を選択することが多いと言います。草本先生は、ドイツ語を学ぶ意義をこう話してくれました。

「最近では英国のEU離脱が大きなニュースになりましたが、ヨーロッパ圏は現代においても世界に強い存在感を示しています。そのヨーロッパで一番の経済大国であり、大きな影響力を持つのがドイツです。世界を動かす主要国ドイツの文化を知ることは、グローバルな視点からも大いに意味があるでしょう。また、真面目で勤勉、理想を重んじるドイツの国民性から、学ぶべきものはたくさんあります。複雑な過去を持ちながらも、過去と向き合い考え続ける姿勢。風力発電や電気自動車開発に力を入れるなど、環境問題に対する高い意識。ドイツは成熟した大人の国、尊敬できる国民です。学生の皆さんには授業や留学を通して、ドイツから多くを吸収してほしいですね」

実際に感じて、記憶に残すことを大切にしています

麗澤大学はこれまで1,000人以上の学生をドイツ留学に送り出しており、ドイツ語・ドイツ文化専攻の学生の9割が、2年次の2学期からドイツへ留学します。「それまでにドイツ語で何とか話せるようになること」が、授業の大きな目的の一つです。「ドイツ語総合Ⅰ」というこの授業は、一体どんな授業なのでしょうか。

まず、この授業には教科書がありません。授業が始まると、当番の学生が前回の授業内容をまとめた復習プリントを配り、発表を始めます。

このプリントを束ねていくと、教科書になるというわけです。草本先生曰く、この授業では「生きた本物のドイツ語」が何よりの教材なのだそうです。

復習が終わると「前回の続きをしましょう。3人ずつのグループに分かれてください!」と先生。グループワークの始まりです。「前回はベジタリアンとビーガンの説明をする動画を見ましたね。皆さん、辞書を使わずに理解しようと頑張りました。意味を掴めた部分だけを日本語にした状態なので、このままでは意味が通りませんね。

今度は辞書を使っていいので、意味が通るように翻訳してみましょう」。最初に辞書を使わないのは、留学を視野に入れたトレーニングの一環です。ドイツに行けば辞書を引く間もなく、ドイツ語のシャワーを浴びせられるので、その時に持っている知識をふり絞り、その場で対応できる力を今から身に付けておく必要があるのです。

活発に意見を交わしながら、協力して文章を紡いでいく学生達。「ここわかりにくい?じゃあ、この文章を2つに分ければいいんだ!」。

とグループ内で話し合う学生達。先生はあえて口出しすることもなく、見守りながらグループを見渡す。出来上がったところで、グループごとに発表し、前回のぎこちない、カタコトのような日本語から見事、意味が伝わる日本語に生まれ変わっている。「日本語のほうが難しかった」と感想をもらす学生に「その通り!翻訳は日本語力が試されます」と先生。外国語を習得にするためには、日本語力が前提となることも、学生達が学んだとても有意義な時間でした。ここはあえて先生が講義形式で授業を行わず、学生に考えさせることを大事にしています。「日本語力が大事」と先生から言われれば「なるほど!」とはなってもあまり印象には残らないでしょう。

学生が体験して「日本語力って大事なんだ」と実際に感じることを先生は大切にしているのです。

わからなければ聞けばいい!自ら答えを見つけにいくことの大切さ。

学生達お待ちかねの文法の説明の時間。と言っても、先生が文法を説明する訳ではありません。ホワイトボードに書いた例文に対し、学生たちが「こういうことではないか?」と仮説を立て、文章の構造をひも解いていきます。「この単語はどこに係っている?」「この語順はアリ、ナシ?」「単語を入れ替えたら意味は文法は変わる?」学生の自由なディスカッションで目まぐるしく展開していきます。先生が説明すれば10分もかからないような内容でも、あえて学生達に議論させ、学んでいきます。もちろん誰も「こんなことを言ったら恥ずかしい」「間違えたらどうしよう」などと気にしていません。

「間違えるのが当たり前。間違えてもわかる人が教えてくれるからいい」という雰囲気がこの授業には広がっています。気がつけば先生よりも学生のほうがたくさん話して授業は終わっていきました。驚くのはそれだけではなく、この授業は1年生の授業であるということ。皆、数か月前にドイツ語を学び始めた学生ばかりなのです。もちろん、学生だけでは答えが出せないとき、誰も正解がわかっていないときは先生がしっかりと導いてくれます。このように時間をかけ、悩み話し合った一つの文章からたくさんの文法を体得し、学生達の記憶にはしっかり残っていくのです。「怖がらずに人と話せること」「質問や意見を言えること」「意見をまとめること」そして「自ら答えを見つけにいくこと」

海外では当たり前のように求められるスキルを、学生たちは授業を通して身に付けていきます。文法の授業から学べることは文法そのものだけでなく、社会に出た後にも役に立つであろう能力。それはドイツ語力を越えた大きな能力の一つとして、この先ずっと、世界のどこにいても、彼らを支え続けるでしょう。

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