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外国語学科 日本語・国際コミュニケーション専攻

【大学の授業シリーズ】<br>授業から学ぶことは知識だけではない。学びの仕掛けがいっぱいある授業<br>~「国際コミュニケーション入門」~

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外国語学科 日本語・国際コミュニケーション専攻
【大学の授業シリーズ】
授業から学ぶことは知識だけではない。学びの仕掛けがいっぱいある授業
~「国際コミュニケーション入門」~
近藤 彩
外国語学科 日本語・国際コミュニケーション専攻 教授
お茶の水女子大学大学院 人間文化研究科比較文化学博士後期課程単位取得退学。A Graduate Diploma in Education, University of Technology, Sydney(大学院)修了、博士(人文科学)。専門分野は、日本語教授法、教師養成、そしてビジネスパーソンを対象とした、日本人と外国人のビジネスコミュニケーションについての研究・実践など。

公開日: 2017年10月20日

本番で力を発揮するために、学生のうちに実践を積んでおく

日本語・国際コミュニケーション専攻の1年生が履修するこの「国際コミュニケーション入門」という授業は“日本語を用いたコミュニケーション”について学ぶ授業。“日本語を用いたコミュニケーション”は日本国内だけでなく、世界各国にある日系企業など、ビジネスの世界でも使われています。教えてくださるのは、日本と海外の企業におけるビジネスコミュニケーションの研究と実践に豊富な実績を持つ、近藤彩先生です。クラスの構成は、学生40名のうち4分の1以上が留学生という、国際コミュニケーションを学ぶのにうってつけの環境。ディスカッションなどのグループ分けでは毎回、日本人学生と留学生が必ずミックスし、交流できるようにしています。

「日本人学生は、中国、韓国、ベトナムなど様々な国の学生とディスカッションする中で、同じアジアでも全く異なる文化や考え方があることに驚いたり、戸惑ったりしながら、視野を広げていきます」と先生。それでは、日本人学生と留学生が共に学び合う環境で、授業はどのように進められるのでしょうか?

授業では学生達に様々なタスクが課せられます。前回の授業では「海外に伝えたい日本の文化・こころ」をテーマにグループごとに調べて発表しました。

また、ある授業では「日本人社員と外国人社員間に起きたコミュニケーショントラブルの事例について」ケース教材を読み、それについてディスカッションした上で、個々に解決策を出すことが求められました。実際のビジネスシーンにおいては、グループで一つのソリューションをまとめ上げる力と、周囲の意見を聴きながら最終的に個人で解決していく力、どちらも必要です。社会に出ていきなり本番ではなく、学生のうちに様々なコミュニケーションの型に慣れ、トラブルの実例を理解し考えることができるように、授業ではそのための仕掛けをたくさん用意しています。学生達はこの授業を通して、将来起こりうる課題に向き合っていることになるのです。

「いきなり、クリエイティブになれと言われても無理!」と困らないように

今回の授業もユニーク!「今日は皆さんに、帽子をかぶってディスカッションしてもらいます」スクリーンに映し出されたのは赤、緑、青など全部で6色の帽子。帽子の色は、白は中立的視点、赤は感情的視点、黄色は楽観的・積極的視点など、キャラクターを表しています。「実際にかぶるわけではありませんので安心してください(笑)、青い帽子の人は冷静に議論をコントロールする役割、黄色い帽子の人は楽観的・積極的な視点を示す役割――というように、役割を意識してディスカッションに臨んでみてください。自分の性格や得意不得意は関係ありません。役になりきって演じてみてください!」と先生。

「青やろうかな」「私は赤がいい」と学生がにぎやかに話し合う中、緑(創造的視点を表す)は、皆さん苦手意識があるのか避けている模様。「確かに、急に創造的になりなさい、と言われても難しいですよね。でも社会ではそれを当たり前のように求められることがよくあります。たとえ苦手でも、今からクリエイティブな思考法に慣れておくことがとても大事です」いつもは議論をコントロールする立場の人が、創造的な立場になってみる、慎重派の人が楽観的・積極的な立場でディスカッションしてみることで、新しい視点を持てるようになります。自分の普段のコミュニケーションの傾向に気づき、これまで意識して働かせることのなかった力を鍛える、それが今回の狙いなのです。

 

コミュニケーションしてみなければ、わからないことがたくさんある

今回のテーマは「麗澤大学で留学を必修化することに賛成か・反対か」について。学生は、それぞれの色の帽子をかぶったつもりでグループディスカッションを始めます。各グループの発表後には様々な質問や意見があがります。「学生の経済的負担と、海外生活によるストレスなど精神的負担を考慮して、必修化には反対」というグループ発表には「海外生活による精神的負担とは具体的に何か」「ホームシックを理由に留学しないのは、外国語学部を選択した意味がないのでは」「困難越えることが力になるのでは」「環境に対する適応力には人それぞれ差がある」など議論が進展。このような質疑応答や意見交換を繰り返すことで、考えがさらに深まり、論証力も身についていきます。

「授業を通して学生に伝えたいのは、コミュニケーションしてみなければ、お互いわからないことがたくさんあるということ。思考法や伝え方などのスキルも大切ですが、一番は、相手を知りたい、理解したいという気持ちを持つことです」と先生。入学当初は距離があった留学生と日本人学生も、意見を交わし合ううちに壁が取り払われ、国籍をこえて対等な関係を築いていけるようになります。「1年次からこのように交流し合う事で、共に学び合い理解し合える。その体験こそが、学生にとって一番の学びとなると私は思います」と近藤先生は笑顔でお話ししてくださいました。

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