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教育・研究
2008.10.08

公開シンポジウム「ドイツの教育現場を語る」開催

来年開学50周年を迎える本学は、ドイツの教育現場・教育行政に長年携わる専門家で組織される「Transcultura-Verein国際教育交流協会」の教育事情研修団の来訪を機に、国際的視野を養う一助として、公開シンポジウム「ドイツの教育現場を語る」を10月7日に開催しました。
シンポジウムは、新渡戸稲造の『武士道』のエピソードをとりあげた中山学長・道徳科学教育センター長の英語のあいさつに始まり、3名のドイツの教育専門家から報告があり、会場からは活発な質疑応答がありました。

開会あいさつする中山学長・道徳科学教育センター長

活発な質疑がかわされた

発表は、3名の専門家からそれぞれ、「学校制度と宗教・道徳教育」「教員養成・教員研修」「職業教育」を切り口とした、ドイツ(ヘッセン州)の実情と展 望が報告され、国際学習到達度調査(PISA)における不本意な結果にショックを受け、外部評価・監査の導入や教育内容の見直しが進んでいるドイツの現状 が紹介されました。さらに、理論と実践の融合を重んじる職業教育の有効性とその成果、そしてEU諸国における教育・職業分野に関する各種資格の相互認定の 動きについても具体的に報告されました。どの報告にも、ドイツにおける最近のダイナミックな改革への意気込みが感じられ、多くの参加者が深い印象を覚えた ようです。
聴講者からは、必修科目となっている宗教と倫理の評価方法、大学入学資格となるAbiturの合否条件、教員の研修制度、マイスター制度の変化などについての質問が相つぎ、時間を超過して熱のこもったシンポジウムとなりました。

ハインツ‐ヨルク クレチュマー氏(ヘッセン州教育品質開発研究所)

ヴォルフガング ルップ氏(ヘッセン州文部省教員養成局)

マーティン ゴナマン氏(ヘッセン州教育品質開発研究所)

研修団 柏市長を表敬訪問

同研修団は、シンポジウム開催前日の6日に、本多柏市長を表敬訪問しました。表敬訪問では、研修団代表者から、文化の交流を通じて日独両国が互いに理解 しあえ、それにより互いの平和を願っていると、あいさつがあり、記念品を市長に贈呈しました。市長からは、ドイツ語でのあいさつの後、日本における義務教 育は、一定の質が提供されてきたが、現在、子供の学習意欲の低下と情報化社会の弊害からいかに子供達を守るかが課題であるとの認識を示され、義務教育を正 しく行うことが大きな目的でもあると述べられました。本多市長からも研修団10人に記念品の贈呈がありました。
研修団の市長表敬訪問は、協会 の役員の一人が本学卒業生の友人であり、また昨年ドイツのハレ大学に留学した学生達(9名)との交流も始まり、今回の研修の一部を本学で受け持つこととな り実現したものです。本多市長は、在任15年で初めてドイツからの訪問団に直接会うことができたと喜ばれていました。

「Transcultura-Verein国際教育交流協会」:ドイツの学校教職員を中心とする公的に認定された市民 協会で、日本との国際教育交流の推進に寄与しようとする団体である。東京の財団法人小山台との交流等が15年前に始まり、3年に一度日本研修を実施すると 同時に、日本からの研修団も受け入れて日独教育関係者の交流を図っている。

研修団を代表してクレチュマー氏から市長へ記念品

市長から研修団に記念品を贈呈

市長と記念写真