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リーズ大学

近代ツーリズムの起点 レスター

英語・英米文化専攻3年 齋藤 彩花
2018/04/09
  リーズから出発したイギリス国内旅行で、私が最初に訪れた町はイングランド中部に位置するレスター(Leicester)という街でした。岡崎選手が移籍したフットボールチームで有名なこの街は、教育・歴史・移民という多様な側面を持っています。レスター大学は名門の国立大学の一つで、秋篠宮家の眞子さまが大学院に入学されていたことでも有名です。また、古代ローマ時代の遺跡もあり、歴史的な街でもあります。さらに、レスターの人口に占める移民の割合が多いことでも知られています。実際に歩いていると本格的なインド料理やカレーのお店がたくさんあり、小さい街ながら活気のある印象を受けました。
  メインストリートの端にあるレスターの駅には、「近代ツーリズムの父」トーマス・クック(Thomas Coke)の銅像や彼の功績を示す展示があります。クックは18~19世紀の政治家であり禁酒主義の指導者でもありました。そんな彼が禁酒大会のためにレスター近郊のラフバラー(Loughborough)への列車や昼食を含めた日帰りツアーを手配・提供したのが、近代旅行業の原点であるといわれています。私は、世界で初めてのパッケージツアーを追体験すべく、レスターからラフバラーまで電車で向かいました。現在は20分おきに電車があり、ラフバラーには10分ほどで到着します。ラフバラーの駅にはクックの日帰りツアーについてのプレートがあり、歴史を感じることができました。ラフバラーはとても小さい町なので観光地ではありませんが、地元の人でにぎわうお店もあるので歩きながらのんびりと観光することができました。
  留学中の国内旅行は、普段の海外旅行ではいかないような場所に行くことが容易なので、観光地として有名ではないところに行ってガイドブックには載っていない新たな発見をすることができます。リーズ留学には授業や生活に加えて、旅行がしやすいというメリットもあるので、旅行好きの人は検討してみてほしいと思います。
写真1:ラフバラーに向かう電車
写真2:レスター駅にあるトーマス・クック像
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