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ランガラ・カレッジ

一週間授業を体験してみて

英語・リベラルアーツ専攻2年 梅田隆弘
2019/09/07
  ランガラカレッジのLEAPプログラムの授業の概要を紹介していこうと思います。まずプレイスメントテストというクラス分けテストの結果をもとにBasic~8クラスのうちのいずれかに割り振られます。だいたいクラスメイトのレベルは同じはずです。しかし私の場合は違いました。皆私が聞き取れない速さで英語を話しているのです。こんな体験は日本ではあまりしたことがなく、自分が得意だったと思い込んでいた英語で圧倒されている自分が情けなくてしょうがありませんでした。また私は「TOEIC580」ということで「おっ、これは余裕でやっていけそうだ」という思いからランガラカレッジを留学先に選びました。だから余計に情けないです。彼らが話している英語には難しい英単語は一切使われていません。しかし聞き取れません。その理由は今もわかりません。一方私のスピーキングはというと、難しい単語、堅苦しい文法が思わず頭をよぎり、つい使ってしまって意味が相手に伝わらないなんてことがしょっちゅうです。実際に相手に伝わらなかった文章としてはこのようなものがあります。‟I always try to distinguish the words which*………I want to memorize from the words which*………I don’t want to memorize.” *「…」は「沈黙」を表しています。この文章が相手に伝わらなかったのは「distinguish 」という難単語を使ってしまったことや、会話の中で関係代名詞を入れたことで文章のリズムが途切れてしまったことが原因としてあげられると思います。この悪い癖は現在改善を試みている最中です。英文法は私が最も大切にしているものの一つでした。英語学習の70%ほどが英文法学習だった私がいかに愚かだったか思い知らされました。これからは「文法の仕組みは理解しなくてもいい、ただ使い方だけ理解すればいい」という考えをもとにスピーキング練習に励んでいこうと思います。
  ここまではクラスの様子とスピーキング、英文法への個人的な熱い思いを紹介しましたが、ここから具体的な授業内容を紹介していこうと思います。まず授業は月曜から金曜までで1日あたり四時間の授業となっています。授業で扱う冊子(テキスト)が配られるので教科書を買う必要はありません。ちなみに授業開始日までにその冊子を挟む「バインダー」、「蛍光ペン」、3つの穴が開いている「ノート」を用意するよう言われます。そしてクラスの人数は15~20人程で授業ではスピーキング、ライティング、リスニング、リーディングの四技能がバランスよく取り入れられています。また雰囲気が日本の学校とは異なり、皆超アクティブラーナーなので授業に関する発言が止まりません。私も麗澤大学の授業ではわりと発言する方なのですがランガラカレッジでは英語が流暢に話せないため積極的に授業に参加することができません。だからリーディングやライティングなど自分が優位なフィールドで質問したりして参加点を稼ごうとしています。授業はとてもわかりやすいです。先生の話の流れや論理の組み立て方が上手すぎて日本で習うよりもカナダで習い続けたいなと思うほどでした。LEAPプログラムではスピーキングやリスニングより少しリーディングやライティングに焦点を当てているらしく「Context Clues=文脈から単語の意味を理解する」や「パラグラフの書き方」などとてもpractical ,or able to be done , なストラテジーを学ぶことができます。ちなみに「Context Clues」を使用すると「practical」の意味がわからなくても「,or~,」からその意味を大体予想することができますね。もちろんリーディングやライティング以外にスピーキングとリスニングに関する興味深いストラテジーが紹介されます。また宿題に関してですがランガラカレッジというのは三時間分の宿題が課されるというのを聞いたことがあったのですが、実際には30分から1時間程度で終わるものでした。課されたものの中に無駄なものは一切ありません。このような環境で英語を学べば必ず英語力がつくと確信しています。
写真1:自分のノート
写真2:授業で必要なもの

  +今日(9月6日)の出来事
  今日はいつも通り授業中にペアワークがありました。いつもは私より少し英語が上手く話せる中国人の女の子とペアワークをしているのですが今日は先生がペアを決めることになり、私よりはるかに英語が上手く話せるトルコ人の女性に当たってしまいました。この人は巧みな英語のマシンガントークでペアワークにもかかわらず私に発言権を渡しません。やっと話終わると「どうだ、参ったか?今度はお前の番だ。英語話してみろよ!」みたいな顔で私を見てきます。とても怖い顔です。レベルの差をわかりやすく表現すると、大学の教授が本気の英語で習いたての英語を使う中学生と会話するような感じです。非常に戸惑いましたが、なんとか言えるだけのことは言いました。彼女は私の全力のパフォーマンスに興味を示すことはなく、その時の目もまた怖く、冷たかったです。このままやられっぱなしでは終わりたくないので対等に話せるように努力します。
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