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英語・リベラルアーツ専攻2年 森慎平
2019/10/02
  私はカナダのバンクーバーにあるランガラ・カレッジに4ヶ月留学しています。テストや授業などの細かいことは一緒に留学している友人が事細かに現地レポートにしてくれているので割愛します。今回は1ヶ月をカナダで過ごした感想を書いていきます。生活面で気になっていたことを中心に書いてみたので、参考になれば幸いです。
  カナダの生活は本当に快適で、想定していたトラブルはほとんどといってよいほど起こっていません。気候は快適で、日本よりかはもちろん気温が低いものの現在はまだそんなに寒くはありません。雨は多いものの豪雨が降ることは少なく、ほとんどは簡素な折り畳み傘で防ぐことができています。10月現在では気温は13℃から16℃といった感じで、まだそんなに寒くはありません。体感でいうと日本での秋の終わりのような感じです。日中は日差しが出ることもありますし、校舎内や公共交通機関内はある程度暖房があり、快適です。しかし、日本と同様に朝はとても寒く、現時点で毛布1枚で眠ると朝に寒さで起きてしまうほど寒いです。治安はとても良く、イメージしていた危ない海外ではありませんでした。普通に暮らしている分には銃も麻薬も感じることはありませんし、街を歩いていて明らかに危なそうな人にも会ったことがありません。スリが横行しているわけでもなければ日本人がカモになっているわけでもありません。むしろ日本より安全だなと思うような点もあり、日本のモラル感と大きく異なることもなく過ごしやすいです。
  公共交通機関も充実しており、バスと電車でほとんどの場所に行くことができます。こちらでもICカードを使うことが一般的なのです。定期を買うのがおススメで、8000円弱です。これでバスと電車が月に乗り放題になります。厳密にいうとバンクーバー内で3つのゾーンに分かれており、電車でゾーンを超える際には追加料金がかかってしまいます。しかし、バスは均一料金なので節約することもできます。また驚くことに平日の夕方と土日祝日は全ゾーンが均一料金です。そのため、定期を買っておけば公共交通機関が使い放題で、休日には追加料金なしでどこにでも行けます。すばらしいですね。
  バンクーバーは自然と文明の共存を体現しています。食品・生活用品屋は街に十分あり、様々な服のブランドやたくさんの有名チェーン店、ショッピングモール、いたるところにレストランやカフェがあり、さまざまな種類や国の店が立ち並んでいます。もちろん日本料理屋もあり、寿司とラーメンが特に目立ちます。いかにも外国流のアレンジがきいた店が多いのかと思っていましたが、そんなことはなく日本に本店があってバンクーバーに支店を立てたというような店が多く、正式な日本料理も楽しむことができます。こんなに施設面で充実しているバンクーバーですが、緑化にも力を入れています。町にはいたるところに緑があり、それは町の中心も例外ではありません。聞くと条例で緑化が義務づけられているらしく、いたるところで進んで緑化がはかられています。木を切るのにも許可が必要ということで驚きです。観光地も雄大な自然を楽しむことができる場所が多く、私は繁華街の近くにある「Stanley Park」というところが気に入っています(写真参照)。とても大きな植物園なのですが同時に海に面しており、さらに少しむこうを見るとビルがそびえたっているという、欲張りセット景色が好きです。バンクーバーは本当に自然との共生の理想形であると思います。
  多くの人は生活するのにどれくらいお金がかかるのか気になることでしょう。カナダでホームステイの生活をするのであれば1日にお金を全く使わないことが私の場合はほとんどです。なぜなら食事代や宿泊費を含んだホームステイ代は留学費として先払いされていますし、交通費は先述した定期を買ってしまえばいいのです。昼ごはんも家に帰るかお弁当を作ってもらうかができるので、どこかで買う必要はありません。よって、普通の生活にかかるお金というのは先払いしていれば普段かかることはありません。お金を使うとなると間食や交際費や観光、ショッピング代になります。
  現金でほとんどが済まされる日本とは違い、カナダではクレジットカードで支払うのが一般的です。カナダの消費税は国と州に基本的に払うことになり、あわせて12%です。また面倒なことにチップ制度があります。これは15%~20%といったところです。この振れ幅は店員の接客姿勢などで決めてよいらしいのですが、15%が標準なので基本的にはそれにしています。基本的には飲食の場で払うことになり、レストランやバーのサーバーに払わなければなりません。スーパーやフードコートなどでは払う必要がありません。払い方はカードだったり現金だったり、タイミングがまちまちだったり、チップの細かなルールなどがあって私自身もまだよくわかっていません。私が行った場所では、食後のお会計をカードで支払う際に機械でチップのことについて選択ができ、カードで一緒に払いました。お会計が前払いの場合も同様で、サービスをまだ受けてないのにチップの額を決めるという謎のシステムです。料理代は想定していたより高くなく、道路わきにある一般的な普通の料理だと900円から1400円くらいです。外食ではこのように元の値段に消費税とチップで、元の値段+30%といった感じです。食べ物のほかには散髪やホテルなどの特定の人にサービスを受けたときに払います。とても複雑なので1度調べてみると良いでしょう。
  また、私たちにとってスマホは必要不可欠でしょう。多くの人は日本から自分のスマホと一緒に来るかと思います。海外で何も設定を変更しないで使っていると恐ろしい額が請求されることになります。スマホはインターネットにアクセスするときにエリアを割り出します。そのため範囲外となって使えません。また、海外でそのまま日本やカナダの人と電話をするととてつもなく高い値段になります。SMSなどの送受信でさえ高額です。主な手段としてはポケットwifiかSIMカードの差し替えです。長期留学ならば断然SIMです。プランにもよりますが、カナダでwifiなしで通信ができ、カナダ国内で通話ができるようになります。電話番号が変わるのでそこだけ注意です。このSIM差し替えは日本でもできるのですが、カナダに着いてからで大丈夫です。私たちは留学の仲介会社が紹介した「けーたい屋」というところに行きました。日本語で対応してくれ、よくわからなくても解説してくれます。10ドルの割引もあるので手数料を考慮しても日本でやるより安く、手軽でした。私たちはカナダ国内電話し放題でSMSも送り放題のプランに入りました。データ通信が1.5Gで35ドル、5Gで40ドル、6.5Gで45ドル、8Gで50ドル(1ドル=80円相当)の選択式です。ホームステイ先や学校はwifiが通っていて通信料を使わないので私は5Gコースにしました。思ったよりお金がかかりませんが、日本の電話会社との契約は切れるわけではないことは覚えておいてください。
 長く書きすぎてしまったのでいったん切ります。
写真1:Stanley Park 
写真2:レストランのタイのココナッツスープ
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