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フィッチバーグ州立大学

FSU留学記 No2 「異文化体験とアメリカ留学の闇」

英語コミュニケーション専攻3年 平澤理央菜
2022/09/28
みなさん、こんにちは!外国語学部英語コミュニケーション専攻3年の平澤 理央菜です。最近日に日に寒くなり、ヒートテックと上着を手放せなくなってきました。アメリカに来て早1ヶ月、たった1ヶ月ですが様々なことを学べました。前半では現地でのカルチャーショック、後半ではFSU留学の辛かったこととアメリカの闇について紹介させていただきます。それでは今回も自分が留学に来ていると想像して、楽しんで読んでください!!

前半
①さすがアメリカ人、話に聞いていた通りフレンドリー
 アメリカ人は本当にフレンドリーな人が多いです。全く知らない初対面の人でも目があったら”Hi. How are you?”と話しかけてくれます。中には「この間カフェテリアで話したよね?名前覚えているよ!Rionaでしょ!!」と覚えてくれる人もいます。特にFSUは日本人だけではなくアジア人が珍しいため、覚えやすいと言っていました。私が特に驚いたことはキャンパス内のカフェでコーヒーを買っていたら、後ろに並んでいた女性の方にあなたの髪型がとても素敵だから話しかけてしまったと言われた事です。その方とは連絡先を交換して、よく2人でご飯を食べています。また、「君日本人??僕日本が大好きで来年日本にインターンシップしに行く」と話しかけてくれる人もいます。(FSUにはゲームデザイン専攻があるため、日本にインターンシップに行く人はかなり多いみたいです。)このような体験、日本ではなかなかないですよね。むしろ、この人はマルチ勧誘をしてくるのではないかと疑うと思います。ちなみに、アメリカではショートカットの人はかなり少なく、髪型を褒められる事が多いです。話しかけられることや褒められる事が多いため、ショートカットにしてよかったと現地に来てかなり思いました(笑)
 また、ボディーランゲージがとても多いです。ここで言うボディーランゲージとは、グッドサインやピースなどではなく、挨拶で行う握手やハグのことです。全員がボディーランゲージをするのではありませんが、かなりの確率で握手をしたり、去り際にグータッチやハイタッチをします。私はむしろ好感を持ってもらえるように、自己紹介をする時に握手をしています。( 効果あるのか分かりませんが 笑 )また、映画やドラマで見るような去り際にハグをしてくる人がかなりいます。異性でもハグをされる時があるので最初はものすごく戸惑いましたが、周りを見てみると異性同士でもハグをしている人が多かったです。友人になぜハグをするのかと尋ねたところ、「友達だから当たり前じゃない」と言われたことがあります。日本でも握手をする文化はありますが、友達同士でハグをするということはなかなかありませんよね。異性なら尚更。さすがアメリカですよね(笑)しかし、全員にハグをして良いわけではなく、ある程度仲良くなった人ではないと気まずい雰囲気になります。私は以前、初対面の人にハグをした時「私も?」と言われたことがあります。みなさんもボディーランゲージをする際は、その人との関係をよく考え行ってください。

②アメリカの店員の仕事の雑さ
 よくInstagramやTik Tokでアメリカの店員は仕事が雑。他の店員と話しながら、商品は投げて袋に入れるという動画よく見ますよね。本当にその通りで、そんな雑に扱わないでと毎回思いますし、店員同士で話してるから、ちょっと待ってと言われる時もあります。話しているからといって客を待たせるのもどうかと思いますが。そんなもんではありません。以前Walmartで買い物をしていた時にお皿($4)を買ったのですがバーコードのシールがついていなかった時がありました。日本でそのような事があった時、「バーコードがついていなかったため、ただいま値段を確認してきます。」というのが普通ではありませんか。まさかアメリカでは、「バーコードついていないからこっちのお皿($1)のバーコード読み込むね!」え、商品も違うし、値段も全然違うのにと思いましたが、その店員さんは迷う事なく違うバーコードを読み取っていました。また、サングラスショップに行った時、お客さんの前で「このサングラス僕に似合う?」とスタッフ同士で会話していました。そもそも商品で遊んでいいの?とも思いましたが、まさかの他のお客さんが「あなたにはこのサングラスの方が似合うわ」とサングラスを渡していました。そんなことを日本でやったら、すぐにSNSに拡散されて炎上と言うこともありますよね。しかし、多くの人が楽しそうに働いていてこんな働き方もいちど体験してみたいと思いました。

③意外と環境を気にしていない
 これは個人的に一番驚いた事なのですが、アメリカ人は思ったよりも環境のこと考えていないという事です。例えば日本ではプラスチック削減のために、プラスチック袋を有料にしていますよね。一方アメリカではこんなにいらないと思うくらいプラスチック袋をくれます。私がスーパーに買いに行った時、絶対一つの袋に入ったでしょと思う量なのに3つに分けてくれました。(こちらの袋は日本のものと比べて薄くすぐに破けてしまうからという理由もありますが)そして、店内でご飯を食べるとしても普通にプラスティックのお皿やスプーンが提供されます。テイクアウトならわかるのですが、店内で食べるとしてもすべて使い捨てのものを使うというシステムに驚きました。こちらの方が洗い物をする必要がないため楽なのですが(笑)
 また、私はシャンプーの詰め替えを持ってきたのですがアメリカは毎回新しいポンプのものを買うのが主流であり詰め替えボトルが見つからないという事件が起きています。もちろんAmazonやインテリアショップに行けばあるのですが一つ$5となかなか高いため今はボトルなしで使用しています。9ヶ月の滞在でほとんど捨てて帰るため、なるべく無駄遣いはしないように気をつけています。

後半
ここまで楽しかったことを書いてきましたが、これからは私に起こった留学の現実を紹介します。留学と聞くとキラキラしたイメージを持つと思いますが、全てがそうではありません。

①英語力が全く足りない
 現地の人の英語が一切聞き取れない。話すスピードも大学の先生たちより倍早いし、使う表現も違って単語の意味はわかるけど文になると分からないという事が何度も。1ヶ月経った今では言っていることの3割聞き取れるようになったという印象です。そのため、話していても聞き取れない、そもそも何を話しているのか、トピックが分からないという時が半分以上です。この1ヶ月でマスターしたことは愛想笑いと相槌です。ネイティブの友達と2人で遊びに行っても何を言っているのか分からず、”Does it make sence?” ”Do you know what I mean?”と言わせてしまったことが何度もありました。
 また、ヨーロッパから来ている留学生たちとご飯に行った時、私が話していたら笑われたことがありました。正直なぜ笑っていたのかわかりません。しかし、状況的に私の英語力の低さを笑われたんだと、すぐに分かりました。悔しい、この言葉が毎回出てきます。自分の不甲斐なさと英語力の低さに恥ずかしくなり涙が溢れそうなことが何日も。一年生の時から真面目に勉強していれば、あの時これをやっていればという考えばかりが出てきます。そんな時、私の友人から「言い訳ばかりしないで本気出せ、今起きている問題の全ては自分の英語力が足りないせいだ。このままだと9ヶ月無駄にする。」と言われました。確かにその時の私は〇〇のせいで、〇〇だからと言い訳ばかりしていて、自分で変わろうとは思っていませんでした。周りの環境に甘えないで、自分の英語力と向き合い、9ヶ月後後悔をしないで帰ってこようと決めました。

②大麻の匂い
 私が現在留学しているマサチューセッツ州では大麻の使用は合法であり、大麻を吸っている人はかなりいます。日本でいうタバコと同じイメージだと思います。キャンパス内では大麻の吸うことは禁止されているため(なかなか)大麻の匂いを嗅ぐことはありませんが、キャンパスから出ると大麻の匂いがする事は日常茶飯事です。実際にどんな匂いなのかと聞かれても、説明することは難しいですが、一度嗅げばすぐにわかるような独特な匂いがします。私の友人の中にも大麻を吸っている人もいます。その人たちに大麻のことを聞いたら「君も吸ってみる?正直中毒性ないし、自分でコントロールすれば大丈夫だよ」と言われました。私を中毒にさせようと思ってこんなことを言ったとは思いませんが、彼らの常識と私たちの常識は全く違います。きっとアメリカ人にとって大麻はお酒と同じ立ちなのだと思います。実際に大麻を吸ったことがある人はかなり多いです。吸ったことある?と聞いたらあるけど数回だけだよと言っていました。「確かにお酒は体に悪い、しかし自分でコントロールすればお酒は楽しいもの」のような印象なんでしょう。皆さんもアメリカに留学する際は注意して、誘われても必ず断ってください。きっちり断れば無理やり吸わされることはありません。
(たまに寮内で大麻を吸い火災報知器が鳴ることもあります。私はまだ体験していませんが、私が住んでいたAubuchonではこの1ヶ月で2回もなったらしいです。)

③ホームレスの多さ
 キャンパスから出た先は何が起こるか分かりません。そこら中にホームレスはいますし、中には物乞いをしてくる人もいます。車道に出て車に乗っている人にお金をもらおうとしてくる人をよく見ます。私も友人とドライブをしている際に、お金を恵んでくれないかと話しかけられたことがありました。その友人の車はオープンカーだったため実際に手を伸ばされ、とても怖かったです。また、ボストンのような大きな都市に行くとホームレスがものすごく多いです。なかには壁に向かってずっと話している人もいました。ニューヨークはボストンよりもかなり多くのホームレスがいるため、大きな都市に行く際は、事件に巻き込まれないためにもそのような人を見つけた際は必ず距離をとり目を合わせないようにしてください。

 いかがでしたでしょうか。この1ヵ月でとてもいろいろなことがあり本当に楽しかったですが、同時に辛いこともかなりありました。しかし、この辛いがあったからこそ本気で頑張ろうと思えました。残り8ヶ月、これからも全力で楽しく、学業に力を入れようと決めました。以上、FSU留学記 No,2 「異文化体験とアメリカ留学の闇」でした。

 一枚目と二枚目の写真は友人と近くの池に行った時の写真です。アメリカ人のほとんどは車を持っているため彼女の車で行きました。(フィッチバーグは田舎のため車がないとどこにもいけないです。そのため、車を持っている生徒がかなり多いです。)三枚目の写真は、忘れもしない私が笑われた時に食べていたカルツォーネです。カルツォーネはめちゃくちゃ美味しかったです。最後の写真は、友人とドライブに行った時の写真です。彼の車はオープンカーでめちゃくちゃテンション上がりました。ものすごく寒かったですが(笑)また、この時にホームレスに物乞いをされました。学生でもBMW、フォルクスワーゲンなどハイブランドの車を持っていて、にわかですが車好きの私は最高に楽しいです。
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