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ドイツ

イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

イェーナ大学・長い夏休み(旅行編)

ドイツ語・ドイツ文化専攻3年 木村菜月
2022/10/14
   7月の中旬には授業が終わり、約3か月の長い夏休みに入りました。「夏休み長いな~、何しようかな~、旅行しよ~!」ということで、これからの人生でこんなに短期間に色々な場所に旅行することはもうないだろうというくらい旅行してきました。
   まずは韓国人のクラスメートとハノーファーとブレーメン、ハンブルクへ4泊5日の旅行をしました。人気スポットやレストラン、カフェなどとことん調べ行きまくりました。ほんとに楽しかった!二人とも母語が違うし、英語もドイツ語も完璧ではないので、初めはスムーズに会話できるかお互いに不安でした。でも意外と深い会話もできて、「なんでだろうねぇ」と二人で話していました。なんででしょうね~;)。
   次に行ったのがベルリンなのですが、体調不良も重なり、満喫とまではいきませんでした。でも有名な観光スポットはすべて行くことができたので、その点はよかったです。ただベルリンにはおいしい食べ物がいっぱいあるので、食べられなかったのが残念。
   私が日本にいる時から行くと決めていた場所...Schwarzwald(黒い森)!黒い森はフランスと国境を接するドイツ南西部にある山岳地帯で、その中にたくさん街があるのですが、私はハスラッハとゲンゲンバッハ、フライブルクへ行きました。元から行きたかっただけあって、事前にやりたいことリストを作成していたのでそれに沿って観光しました。その中でも民族衣装博物館は思っていたよりも人形がリアルで超怖かった。一人だったらトラウマ級です...。あとはこの旅行の最大の目的だった、ヨーロッパパーク!ヨーロッパパークはドイツ最大のテーマパークです。パーク内は、日本のディズニーランドみたいにたくさんのエリアに分かれているのですが、そのエリアがドイツ、イタリア、フランスなどヨーロッパの国々の名前になっていて、一日でヨーロッパ旅行をした気分になれちゃいます。とにかく楽しかった!
  「進撃の巨人」の街のモデルになったとされているネルトリンゲンという街に行きました。アニメや漫画を見ていない私が言うのは、ファンからしたら「え?」って感じだと思いますが、街は城壁に囲まれていて本当に進撃の巨人の世界に入ったような感じでした。街にある教会の塔に上ることができ、そこから街全体を見下ろせます。塔の頂上までは階段で登るしかないのでめちゃくちゃ大変でしたが、上からの景色はとてもきれいでした。
   念願のイタリアのヴェローナとローマへ行ってきました。初めてドイツから他の国へ行ったのでドキドキでした。前に授業でちょうどイタリア旅行プランを立てていたので、それに沿って観光しました。ヴェローナではジュリエッタの家とアリーナ・ディ・ヴェローナを中心に周りました。ジュリエットの像の右胸に触ると恋愛成就、結婚できるという伝説があり、私も触ってきたので何か起こるといいな... アリーナ・ディ・ヴェローナは円形闘技場です。闘技場に入ったのはもちろん初めてだったのですが、とても迫力がありタイムスリップしたような感覚になりました。ローマではコロッセオやパンテオン、スペイン広場などに行きました。ずっとやりたかった「ローマの休日」のアン王女が行った場所をめぐることができました。他にもバチカン市国に行きました。サン・ピエトロ大聖堂は私が今まで見た教会の中で一番大規模で、内装も豪華だと感じました。もちろんイタリアではおいしいパスタやピザなどの料理も満喫しました。イタリア最高でした!
   ドイツの右上のほうにあるシュトラールズントという街にも行ってきました。この街には水族館へ行くという目的のもと行ったのですが、結構あっという間にその目的を達成してしまったので、ほとんどボーっとして過ごしていました。水族館はそんなに大きいわけではないのですが、落ち着いた雰囲気でリラックスしたい人には完璧の場所でした。暗い大きな空間に、巨大なクジラやイルカ、シャチなどの模型が天井からつるされているエリアがあったのですが、そこは私たちの中でお気に入りスポットでした。
   ドイツと言えば、ミュンヘンのオクトーバーフェスト!前からずっと行ってみたかったオクトーバーフェストに行くことができました。私が行ったのはオクトーバーフェストが始まってすぐだったので、人がとても多いわけではありませんでした(最終日の人混みに比べたら)。とはいえビアホールの中はどこもいっぱいでした。なので中ではビールを飲めませんでしたが、ホールの外の席で飲むことができました。とてもいい経験になりました!オクトーバーフェストの会場に大きな銅像がある少し人気の少ない場所があったのですが、友達とそこで何度も休憩しました;) ビールを1ℓと友達の残した分を飲んだので、めちゃくちゃ眠かった... 目を覚めしたらいつの間にか馬に乗った警察官がパトロールしていて、びっくり。帰り道にも色々ありましたが、無事帰宅できました。
   夏休み中にどうしてもドイツ以外の国を旅行したくて、ルクセンブルに一人旅をしてきました。その中でもクレルヴォ―とヴィアンデン、ルクセンブルクに行きました。(え、ルクセンブルクは国じゃないの?と思った人…、ルクセンブルクがあるんです。)ルクセンブルクでは1stクラス以外の全ての公共交通機関が無料なので、チケットを買うことに困ることもなく、とてもスムーズでした。Flix Busを使ってイェーナからルクセンブルクまで行き、観光した後ドイツの国境付近にあるペルルという街に滞在しました。ペルルまではルクセンブルクのシェンゲンから歩いていくことができます。シェンゲンはシェンゲン協定が調印された場所です。歩いている途中に橋があり、その橋を渡ることで二か国間を行き来することができます。橋の真ん中あたりに行くとここからドイツ、ルクセンブルクですという看板があり、徒歩で国境を渡るという貴重な体験をしました!頑張れば徒歩でルクセンブルク、ドイツ、フランスを行き来することができるので、元気が有り余っている人はやってみてください!
   ペルルから電車で1時間くらいで行けるトリーアという街にも行きました。古代ローマ帝国の遺跡が残っている街で、ドイツ版ローマという感じがしました。とってもきれいでした。初めての一人旅でしたが、途中で知らないジョージア人と会い、流れで一緒に美術館へ行くことになったり、他の観光客に写真を撮ってほしいと頼まれたり、バスの中でたまたま隣になったフランス人と色々な話をしたり、最終的にはとても楽しい旅になりました。行く前は一人で旅行をするのはとても不安でしたが、結局は勇気とスマホ、パスポート、VISAさえあれば何とかなりますね。
   私は帰りのバスに乗ることを踏まえて、トレーナーとズボンというとてもカジュアルな服装だったのですが、街を歩く人がみんなおしゃれでちょっと恥ずかしかったです:( なのでもしルクセンブルクを旅行する人がいたら、少しおしゃれしていくことをお勧めします!
   夏休み最後の旅行に、フランスのコルマールとストラスブールへ行きました。コルマールは「ハウルの動く城」のモデルになった街なので前から行きたいと思っていました。街並みがとてもかわいくて、写真を撮りまくってしまいました... 実際に映画に登場した家も見ることができ、感動しました!コルマールやストラスブールなどのアルザス地方は、ドイツの国境に近いので建物や郷土料理はドイツに似ているのですが、フランス文化(フランス語やフランスのお菓子)も同時に楽しむことができます。フランスのスイーツ最高だった!さらにドイツ語や英語も通じるのでそこは安心でした。アルザス地方の郷土料理やお酒を存分に堪能してきました。アルザス地方の民族衣装もかわいかった~。
   ドイツ以外の国に行ったとき言葉が全く分からなくて、地味にストレスを感じていました。ドイツにいる時は全く気付かなかったのですが、旅行からドイツに戻ってきてドイツ語を聞いたとき、なんだか安心しました。ドイツにいた時は英語や日本語を聞くとなんだか落ち着いていましたが、ドイツ語を聞いて落ち着く日がやって来るとは思ってもいませんでした。気が付かないうちに耳が慣れてきているのかなと、少し成長を感じました。
   夏休みの間に色々な場所を旅行しましたが、何かトラブルが起こった時に自然に自分で解決できていることに驚きました。やってみれば何とかなるので、とりあえず挑戦してみることが大切だとあらためて実感しました。
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