半年の留学生活
- 中国語・グローバルコミュニケーション専攻2年 宮井七海
- 2025/01/25
私は2024年9月から2025年1月までの5ヶ月間、台湾にある淡江大學で留学を体験してきました。
長期間海外で生活すること自体が初めてであったため、出発前は言語や文化の違いがあること、海外での初めての生活にとても不安を感じていました。しかしこの5ヶ月間を通してこの不安は全く感じる必要がなかったものだと感じました。
まず、日本と台湾の言語、文化の違いについてです。言語に関しては日本語と中国語で大きな差があります。しかし観光地やお店では英語が使える為、少し生活をするくらいであれば中国語が使えなくても不自由がない様に感じました。また日本に好感を持っている人が多く日本語を勉強している台湾人なども多くいるため、特に日本人がよく行く観光地などでは日本語で対応してくれることがあります。ただ、バスやタクシー、観光地ではなく、現地の料理店などに行った際には言語の壁を感じることが多かったです。台湾に来たばかりの時は、タクシーで寮まで送ってもらうだけでもなかなか伝わらず大変でした。また、飲料店でタピオカミルクティーを頼むことも最初はとても大変でした。台湾の飲料店は甘さと氷の量を聞かれます。最初はそのこともよくわかっておらず、なかなか自分の飲みたい飲み物を飲むことが出来ませんでしたが、帰る頃には自分の好きな甘さと氷の量が見つかるほどになりました。文化については、私は台湾に来る前あまり違いがないと考えていました。実際5ヶ月生活してみて、大きな違いはありませんでしたが、少し違うところがありました。まず、一番驚いたことは電車内で水を飲めないことです。台湾の電車である捷運内、バス内での飲食は禁止されています。そのことを知らずに捷運内で飲み物を飲むと駅員に怒られます。しかし、服屋や雑貨屋などに入る時は飲み物を飲むことは禁止されていません。また、違う店で買った飲み物を違うご飯屋さんに持って行くことも可能です。乗り物内で飲み物が飲めないことがとても不便でしたが、違う店で違う店の飲み物が飲めることがとてもよかったです。
次に学校生活についてです。私は現地の人たちに混じって中国文学について勉強していました。全部の授業は中国語で行われており、先生の話は全く聞き取ることが出来ませんでした。5ヶ月の留学が終わった今でも先生の話を聞き取ることはまだまだ難しいです。その為、授業の後先生に話を聞きに行ったり、同じ授業をとっている友達に聞いたりして授業を乗り越えました。淡江大學には日本人が多く、同じ日本人が助けてくれることがあったり、日本語がとても上手な台湾人が助けてくれることもあり、無事最後まで留学を終えることが出来ました。また、私はテコンドーサークルと読書会に所属していました。テコンドーサークルでは留学生が私だけでした。その為たくさんの人たちが声をかけてくれて中国語を話す機会をたくさん作ってくれました。またテコンドー自体が初めてであったため、中国語で友達や先生が教えてくれることでテコンドーと中国語を同時に学べる機会となりとても良い経験になりました。読書会でも留学生は私だけであったためたくさんの人が話しかけてくれて助けてくれました。読書会の主な活動内容は絵本を読むことでした。その為、絵本を読んでいく中で絵を見ながら中国語を勉強することもできました。
次に寮についてです。私は麗澤大学が立てた麗澤寮というところに住んでいました。麗澤寮は私が普段通っていた校舎からも、バス停からも、スーパーやご飯屋さんからも近くとても便利でした。そして大学が持っている寮の中でも比較的綺麗な寮であったため、他の寮に住んでいる学生からは羨ましがられていました。住民は日本人を始めとしたアジア人が多く住民内でのトラブルなども少なく生活することが出来ました。私の部屋は麗澤大学から一緒に来た元々仲の良かった友達だったため、半年間毎日修学旅行のように楽しい生活を送ることが出来ました。また、麗澤が建てた寮であるため、台湾に来たばかりの時に麗澤大学の先生が様子を見に来てくれたりしました。先生たちの顔が見られて、日本から持ってきた食料をくれたりして、台湾にまだ慣れていなかった私たちにとても安心を与えてくれました。
次にインターンについてです。私は台湾にいる間に日本語教室でインターンをしていました。インターンでは2歳から小学1年生までの台湾人の子供たちに歌やダンスを通じ日本語を教えていました。子供たちに教えるという事と日本語を教えるという二つのことを学ぶ良い機会となりました。子供たちが成長して行く姿を見られることの喜びを知ることもできとても良い経験になりました。また、日本語教室の他の先生たちと関わることによって実際に台湾で働いている日本人がどのような生活をしているのかを知ることが出来ました。
次に台湾での生活についてです。台湾に来たばかりの時は台湾食に慣れず寮で自炊ばかりしていました。しかし台湾人の友達とご飯を食べに行く際におすすめされたものを積極的に食べるようにしていたら気付いた頃には毎食外食をしていました。台湾食はヘルシーで味付けが薄めなのでとても健康に良い気がします。私が一番好きなのは蛋餅という朝ご飯です。餅のような生地にチーズやハム、ハッシュドポテトが包まれた料理でほぼ毎日朝に食べていました。留学中は基本的には平日は学校に行き、休日はインターンをした後に遊びにいくという生活を送っていました。インターン先は寮から電車で二時間ほどかかる台北の方で働いていたため、いつもその付近で観光をしました。いろいろ観光に行った中で私が一番好きな観光地を紹介します。私が一番好きな観光地は龍山寺です。ここは台北駅から二駅離れたところにあり、都心部からとても近いです。地下街では占いをしてもらうこともできます。また近くに、「華西街觀光夜市」という夜市があります。ここの「小王煮瓜」というお店の滷肉飯がとても美味しくておすすめです。
最後に、台湾にはとても優しくフレンドリーな人が多く半年間生活する上でとてもお世話になりました。私は留学を延長したためあと半年台湾にいることが出来ます。この半年の間にこれまでお世話になった人たちに恩返しができるようたくさん中国語を勉強にしてコミュニケーションを円滑に取れるように努力していきたいです。