ドイツ
ハレ=ヴィッテンベルク・マルチン・ルター大学
寮での生活について
- ドイツ語・ドイツ文化専攻2年 宮口 理帆
- 2018/01/19
10月から念願だったハレ大学での生活が始まり3ヶ月が経ち、気が付いたら1学期が終わろうとしています。2017年の手帳を見返してみると、春休みに入る前に留学説明会を聞き留学先の希望を出していて、この時期に先輩たちの体験記や現地レポートを読んでいたことを思い出したので、ハレでの留学生活について書きたいと思います。
今回は題名にもある通り寮での生活についてお話しします。 私は、いくつかの選択肢の中から他大学の日本人もいるランドラインという寮を選び、住んでいます。寮は留学先が決まってから先生から寮のホームページが送られてきて、その中から選び希望書をインターネット上で送り8月頃に決定しました。私がこの寮を選んだ理由はハレに留学をした先輩たちにお話を聞いたときにこの寮は日本人が多い為日本人同士の繋がりがあり、様々な日用品の引き継ぎがあるのを知ったからということと他の寮よりも綺麗だということ、生活がしやすいこと、そして代々先輩方が選んでいた為ある程度の安全面が確保されているのではないかと考えたからでした。
ランドラインは2人部屋から4人部屋があり、麗澤の寮のA棟・B棟のようにトイレ・キッチン・シャワーが各部屋で共用となっていて、私は4人部屋で3人のドイツ人の女の子と共に生活をしています。初めて自分の部屋に入ったとき思っていたよりも一人一人の部屋が広いという印象を受けました。他の3人部屋や4人部屋でも同じくらいの部屋の広さでした。
私にとって初めての同世代の子達との共同生活で最初は戸惑いストレスになることもありました。例えば、私の同居人の子はあまり普段から掃除を行ったり洗い物をする子達ではない為、共同スペースのキッチンでも食器等の洗い物が数日間放置されているということが日常的に起こっています。もともと潔癖性でも神経質でもない私でもさすがに最初の2.3週間は戸惑ってしまい、遠慮をしている部分もあった為、最初はキッチンを他の寮の子に使わせてもらっていました。しかしこれを1年間続けるわけにはいかないので少ししてから自分の寮のキッチンを使うようになり、今は毎日のように使っています。最近は私が使う場所を少し空けておいてくれるようになったり、空いていなかったときは遠慮せず物を退かしている為、慣れと共にストレスは軽減されています。
このように他人と生活する上で文化や日常生活の違いから生まれる戸惑いやストレスはありましたが今はそれに対する忍耐力や寛容性が身につき互いの生活を壊さず適度なバランスをとる方法を身につける良いチャンスだったと考えています。
もちろん、寮での生活はストレスや戸惑いだけではなく楽しいことや嬉しいことも沢山あります。私の同居人は友達とパーティーを行うことがあり、私も一度ハロウィンパーティーに参加しました。部屋にはハリーポッターをテーマにしたトイレがあったりリビングは蛍光色の飾り付けやペイントがされていたりと寮とは思えないほどとてもクオリティが高く、仮装も誰を見てもかわいさよりもリアリティ重視のようで本気でハロウィンを楽しんでいて、日本とは違う面白さがありました。他にも音楽科の学生である同居人のでるクリスマスコンサートを見に行くなど私の同居人の子は普通に生活をしているだけでは体験できないようなことに誘ってくれます。
他にも私が誕生日だった日に、朝リビングで会い「誕生日おめでとう」と言ってハグをしてくれ、次の日の朝には私の部屋のドアの前に大きな袋が置いてあり、中を見るとお菓子と3人からのメッセージカードが入っていました。まさか寮生活が始まって数ヶ月しか経っていないのに祝ってもらえると思っていなかったのでとても嬉しかったです。
もちろん、同じような体験をどの寮にいてもできるとは限らないし、同居人がどんな人かにもよるとは思いますが、できるだけ頻繁に挨拶をしたり、わからないことを沢山聞いたり普段から何気無い会話をしたりしていれば、同じ寮の子から沢山のチャンスをもらえるということをとても実感しています。
写真1&2:部屋の写真
写真3&4:寮でのハロウィンパーティー