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ドイツ

イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

小学校でのインターンシップ

ドイツ語・ドイツ文化専攻3年 森 庸晃
2018/03/02
  私が留学しているイェーナ大学では、2月の中旬から春休みが入り、この休暇を利用してイェーナにある小学校で二週間程、インターンシップを行いました。小学校でインターンシップ…!? 自分で決断したことでしたが、教職の道に興味があるわけでもない私にとって、自分に何を求められるのかとても不安な気持ちがありました。そのような中で行った、インターンシップの経験を述べていきたいと思います。
  はじめに私が目にしたのは、学年を問わずに親が子供の送り迎えをしていることです。ドイツの小学校では、保護者が子供の送り迎えをするのが習慣となっているのか、朝は当たり前のように子供と共に保護者が小学校に出入りしています。ドイツに来てからずっと感じていたことですが、この国は‘’家族愛‘’が非常に強いことからこのような光景は普通であるそうです。この習慣は、とても良いことであると感じました。
  次に、私が驚いたことは朝ごはんの時間があるということです。ドイツの小学校では、2限目が終了と共に朝ごはんの時間があり、パンや果物、お菓子などを持参してその時間に朝ごはんを食べるのです。このような時間がある理由として、1限目の授業が始まるのが7時45分と朝が早いからだと思います。このことを知らなかった私は、何も食べ物を持っていきませんでした。しかし、優しい子供達が駆けつけてくれ果物やお菓子をいただきました。そのおかげで、すぐさまクラスの仲間に入ることができ、とても嬉しかったです。
  私は、このインターンシップで小学2年生と3年生の担当をしました。主な授業として、ドイツ語、算数、体育、音楽、美術、宗教があり私は先生の補助として授業に参加させてもらいました。例えば、算数の授業では一緒に掛け算の問題を解いたり、発表するポスター作りの作成を手伝ったりしました。小学生の話す言葉はとても早く、会話のキャッチボールをすることがとても難しく、本当の自分のドイツ語の能力を見れた瞬間でした。それでも、私はこの短い期間で“何か子供達の心に残せる存在でありたい”と思い、休み時間には子供達と思いっきりサッカーをして積極的に学年問わず関わることにしました。最終的には、多くの子供達が廊下や階段で挨拶してくれるようになったことはとても嬉しかったです。担当したクラスでは、全員の名前を覚えることは難しそうに思えましたが、積極的に一人一人に関わることを意識して接することができたため全員の名前を確実に覚えることができました。最後の日には、みんなが抱きついてくれ、一人一人に感謝の言葉を交わすことができました。子供達に教える立場であった私でしたが、子供達の素直さ、貪欲さ、発言力の高さなど子供達から学ぶことが多くとても価値のある時間を過ごすことができました。そして、日本とは違った教育方法や学校の仕組みに驚かせられたことも多くあり、苦労することがありましたが、しっかりとやりきることができたことは自信を持ち、この先の留学生活に繋げれるように頑張っていきます。
  最後に、このインターンシップを行うことができたのも、周りの人の支えがあったからこそできました。感謝の気持ちを忘れず、充実した留学生活を送っていきたいと思います。
写真1:クラスの全員集合
写真2:プレゼンテーションの様子
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