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留学生現地レポート

ドイツ

ロストック大学

何事も経験

ドイツ語・ドイツ文化専攻3年 山村 愛
2018/03/07
  留学が始まってから毎月何かしらの大きな出来事がありますが、今月も予想外なことが起こりました。先月成人式のために急遽帰国してから一ヶ月ほどしか経っていないというのに、再び帰国することになったのです。なぜかというと、2月の中旬から顔や耳が少し赤く腫れてしまい(原因は最後まで分かりませんでした)現地の薬局で診てもらって塗り薬を買ったのですが、どうやらそれが合わなかったらしくかなり悪化してしまい、確実に早く治すために帰国しました。ドイツの病院に行くことも考えドイツ人の友人やドイツ在住の日本人の知り合いにも相談しましたが、最も腫れてしまった部分が顔で症状をそれ以上悪化させたくなかったので帰国することを決めました。幸い日本に到着してすぐに皮膚科に行き治療をしたところ三日ほどで腫れは引き、約一週間で完全に治りました。帰国前は治らなかったらどうしようかととても心配していたので、まずは完治したことに感謝したいと思います。
  ロストックに留学している学生が通っている語学学校は大学ではないので春休みがなく2月も通常通り授業が行われているのですが、約一週間日本で治療をしていたのでその間授業を休まなければいけなくなってしまいました。しかし今回の帰国は仕方の無いことだと思うので、滞在期間中はあまり悩まず日本でしか出来ないことをしようと心がけていました。とは言っても腫れている顔ではなかなか外出も出来ないのでほとんどの時間を家で過ごしたのですが、オリンピック期間中だったため退屈することはありませんでした。ドイツにいれば寮にテレビがなくリアルタイムで観戦することは出来なかったはずなので、その点は良かったと思います。
  また日本とドイツを往復する間に改めて感じたことがありました。それは何事も経験が大切だと言うことです。このことは留学する前に両親からも言われていました。帰国する前は早く治したい一心でさっさと帰国のためのバスや飛行機のチケットを取り、一人で飛行機に乗り、途中フィンランドで乗り換え、完治のめどが立ってからは帰りの便を予約し、また一人で飛行機に乗り、今度はポーランドで乗り換え、夜中にやっと寮に到着したのですが、これらのことは留学前の自分ではこれ程簡単に出来ていなかったと思います。私はもともと頻繁に旅行に行ったり好んで遠出をしたりすることはほとんどなかったので、飛行機の予約の仕方も知らなかったですし、知っていたとしても一人で海外に行くなんてかなり不安に感じていたと思います。ですが今回何の抵抗もなく大して不安も感じず行き来が出来たのは、先月に一度帰国した経験があったからだと考えています。これは海外旅行だけでなく全てのことに当てはまると思うのですが、一度経験したことがあることは二度目は意外とすんなり出来ますし、だからこそ何事も経験すると良いとよく言うのだと思います。もちろん以前から色々なところで耳にはしていましたが、実際に自分が実感した後では言葉の重みが違うと感じました。また逆に言うと、初めてそのことに取り組むときはハードルが高くなっているので、この一歩を踏み出せば今後の自分の人生をより豊かにしてくれるかもしれないと前向きに捉えて、残りの5ヶ月も何事も経験、挑戦したいと思います。
  写真はこのレポート内容とは関係ないのですが、2月中に行った氷でできた彫刻の展覧会のものです。ロストック800周年を記念して今年の10月末まで開催されているもので、施設の中は冷凍庫のような寒さでしたがどの作品もとても綺麗でした。日本人の彫刻家の方が作った作品もあり驚きました。
写真:氷でできた彫刻の展覧会

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