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ヴッパータール大学

Wuppertalでの生活でわかったこと

ドイツ語・ドイツ文化専攻3年 堀川穂高
2019/02/25
   こんにちは。ヴッパータールに住んでいます、堀川です。私は留学が初めてで、海外に住むことに期待を寄せていました。実際に留学は、大学での授業以外にも現地の大学生によるアクティビティなどが豊富で楽しいです。他の友達が楽しいことについて書くと思うので、私は次にドイツに留学する人、特にヴッパータール大学に留学する人に向けて、注意したほうがいいことを多めに書こうと思います。
   まず私がドイツに来て最も困ったことは、日本とドイツの気候の違いです。はっきり言って全く違います。ドイツは乾燥しています。私は乾燥に弱いため、咳が止まらなくなって喘息の一歩手前まで悪くなってしまいました。乾燥に弱い人は、入寮したらすぐに加湿器を買うことをお勧めします。ヴッパータール大学に留学予定の人は有利なことに、電車で30分くらいのところに、日本人が多く住むデュッセルドルフという町があります。私みたいに軽くない病気にかかってしまった場合、その町に日本人医師の経営する病院がいくつかあるので安心です。もちろん日本食のお店も多いので、病院帰りにラーメンを食べました。日本にちょっと帰れた気分になれます(笑)。
   次に最初の3週間くらいの過ごし方について注意したほうがいいことがあります。麗澤大学からヴッパータール大学への留学は私たちが初めてだったので、情報があまり得られないまま留学を迎えてしまったので少し戸惑いました。他の大学と違って、ヴッパータール大学はドイツ語の授業の開始日が遅いです。10月1日に入寮を済ませなければなりませんが、クラス分けテストが行われたのが10月22日でした。最初の2週間はアクティビティが毎日のようにあります。ボウリングやシティラリー、みんなで集まって踊って呑んだり、みんなで市民登録に行ったりもします。でも3週間目が何もなく、ここで私は勘違いをしてドイツのドレスデンとチェコのプラハに一人旅に出かけてしまいました。ところがこの週は、各自で自由に選択できる週だったようで、英語もこの週からスタートでした。これを知ったのがプラハを観光してそのままホテルにチェックインした後だったので急いで電車のチケットを買って半日以上かけてオールで帰りました。ついたのはもう朝の7時で、仮眠をとっていざ授業へ。するとドアには休講の貼紙が。この時大学を辞めたいと思ったりもしました(笑)。とにかくスケジュールのことは細かく聞いておいたほうがいいです。事務の人にメールや直接聞きに行っても親切に対応してくれます。あと、ドイツ語コース以外の授業は全て選択制です。インターネットで登録します。これがすごく大事で、ちょっとでも遅れるとそのクラスが満員になって、受けられなくなります。授業料はその授業ごとに払うらしいのですが、ドイツに銀行口座がない場合は現金で支払う形になります。しかしある先生は銀行口座がないならダメだといい、クレジットカードでもいけるよという先生もいます。まだ定かではないので、これはまた次の現地レポートで書こうと思います。
   しかし、このヴッパータールならではの有利な点も多数あります。まずは何と言っても立地の良さです。ノードライン・ヴェストファーレン州のほぼ真ん中に位置するヴッパータールからは、一時間以内でほぼ全ての州内の都市に行くことができます。ドルトムントやデュッセルドルフ、ケルンなど一度は聞いたことのある街が多いです。サッカー好きな人にとっては、周りに強いチームが複数あって、チケット次第で気軽にサッカー観戦することができる街でもあります。また大学から州内の交通機関が全てタダになるSemester Ticket がもらえるので、行こうとすれば毎日デュッセルドルフに日本食を食べに行くことができます(誰もそんなことしません)。ヴッパータールのバスの仕組みを理解してしまえば、このチケットのおかげで坂だらけのヴッパータールを攻略できます。大学はほぼ山の上にあります。一見これは不利な点に見えますが、1月1日の午前0時は有利です。なぜなら町中の花火を見下ろすことができるからです!日本と全く違う新年を堪能することができます。
   ドイツ語コースは午前中で終わります。ドイツでは朝早くからクラスがスタートするのが普通みたいです。午後にクラスを取る必要は、単位変換のための英語クラスくらいで、あとは自由なのでほぼ午後は自由です。例えば、金曜日の午後と土日を合わせて軽く小旅行もできます。旅行といえば、ヴッパータールはドイツの西に位置しているため色々な国に行くことができます。行こうとすれば日帰りで行けますし、Semester Ticketを使ってほぼタダで行ける国もあります。私が近場でなおかつドイツ以外の国でおすすめの都市は、オランダのマーストリヒトです。ここにはドイツについてから3週間ほど経った時に日帰りで行きましたが、雰囲気がヨーロッパそのもので、世界一きれいな本屋に選ばれた本屋など観光スポットがたくさんあります。
   ヨーロッパが初めて、または海外に行くのが初めてという方はいると思いますが、そんな人にはヴッパータールがオススメだと私は思います。初めてヴッパータールの街を歩いた時、全然ヨーロッパという感じがしませんでした。石畳みの路地や教会などはあるものの、日本とさほど変わらないと思うので、不安な人にはオススメできます。反対に、古風なヨーロッパの街並みを感じたい人は他の留学先をオススメします。
   私のドイツ留学ももう半分を切ってしまったので、勉強も頑張りつつ楽しみたいと思います。
写真1:マーストリヒトの世界一綺麗な本屋
写真2:ヴッパータールの風景
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