Reitaku University International Exchange Center Reitaku University International Exchange Center

Local Reports

留学生現地レポート

HOME 留学生現地レポート 私のAmazing留学体験

アメリカ

セント・マーチンズ大学

私のAmazing留学体験

英語・リベラルアーツ専攻2年 砂田裕貴
2020/01/06
   こんにちは、セントマーチンズ大学に1年留学中の英語リベラルアーツ専攻2年、砂田 裕貴です。1セメスターを終え、私は、“これ以上に素晴らしい留学体験はあるのか”と感じるほどの、たくさんの素晴らしい経験と成長をする事ができたと感じております。今回はそんな私の体験や変化についてお話しさせて頂きます。
   まず、私のこの留学生活を振り返る上で絶対に欠かせない出来事は、現地のアメリカ人と深い友情を築くことができたということです。私は留学に来る前、アメリカ人と友達になるということは私の大きな夢であり、目標でもありました。アメリカに来て最初の約1ヶ月は、たくさんの現地の友達を作ることは出来たものの、挨拶を軽くかわしたり、少し話すくらいの関係の人達ばかりでした。そのような状況に私は悩み、苦しんでいましたが、そんな時にセントマーチンズ大学のイベントを通して、私の留学生活を大きく変えるような友達に出会ったのです。その友人は、私を毎回遊びや食事などに誘ってくれたり、たくさんの友達に紹介してくれたりしました。最初の頃は、自分の英語力の不十分さから「自分は本当にここにいても良いのか。」と不安になることもありましたが、一緒にいるグループのみんなも快く私を受け入れてくれ、仲良くなる事ができました。
  そして、私は彼らから得られたものがたくさんあります。まずは英語力です。会話はもちろんすべて英語なので、彼らの話していることを必死に聞き取ろうと努力し、会話に飛び込むということで、私の英語力(リスニング、スピーキング)は、何十倍にも成長したと感じております。また、使っている単語や表現方法などに注意して話を聞くことで、「この単語をこんな風に使えるのか。こんな表現もあるのか。」とたくさんの新たな発見をする事ができ、ネイティブらしい英語を自分の中に取り込む事ができました。
   そんな彼らとのコミュニケーションですが、まったく苦に感じなかったわけではありません。会話を聞き取ることができなかったり、なんと言えば良いのかわからなかったりすることも多くあり、自分の英語力の弱さに悲しくなることもありました。しかし、私は彼らと過ごす時間が本当に楽しく、大好きな時間であった為、そこまで苦痛に感じることはありませんでした。私が会話を理解できなかった時は、わかりやすく話してくれたり、理解ができなかった単語や表現方法、現代の若者がよく使う言葉(スラング)などをノートに意味や解説付きで書いて教えてくれました。そして、それらの単語をどのように使うのかを実際の会話も交えて私に使う練習もさせてくれました。そんな彼らから教えてもらった単語や表現方法の数は数え切れないほどたくさんあります。また、それらの単語は実際の会話から使われたものなので、頭に焼きついたように覚えが早く感じました。
   それに加え、私の課題や自主学習もいつも助けてくれました。課題を助けてもらったことで特に印象的だったことは、「こんな英語、ネイティブは使わないよ」ということでした。私がやっている課題に対して、こういった英語の違和感をネイティブの友人は頻繁に感じていました。そして、「どうしてこんなに変な英語を使わなければいけないんだろう。実際の会話では使わない方が良いよ」と私に助言を告げると同時に、教材に対して怒っていました。これは英語だけに限らないと思いますが、教材で使われている言葉は、少し実際の使われ方とは違うことがありますよね。英語の場合は、私の第1言語ではないため、ネイティブの友人なしでは、気づくことはできなかったと思います。そんな違和感のない、正しい英語を知る事ができて私はとても良かったと感じております。
   また、私は英語学習をする際に、洋画を見たり、洋楽を聴いて、わからなかった英単語や表現をノートに書き出しているのですが、それらの使い方も詳しく教えてくれました。辞書で調べてもその意味がはっきりとわからないことや、実際の使い方まではよくわかないということはよくあります。そして、そんな疑問を解消させてくれたのが彼らでした。ネイティブ視点での意味や使い方を詳しく教えてくれ、使うタイミングを理解できるまで教えてくれました。これらのように、彼らとの関係を通して留学ならではの語学体験と英語力の成長ができたと身にしみて感じております。
  次に、彼らとの交流や会話を交わす事でたくさんの文化の違いに気づく事ができました。正直、アメリカにきてから他の国の出身の方達に対して、良い意味での驚きをたくさん感じました。彼らの行動や発言に注目していると、日本人とは大きく違う考え方を持って生きていると思ったのです。私はそういった文化の違いについて興味が大きかった為、そういった事に対して彼らに様々な質問をしました。そして、彼らがどのような考え方を持っているのかを明確にする事ができ、そのような文化による新たな考え方は、私の価値観を大きく変えさせてくれました。それと同時に、自分がどのように考え、今まで生きて来たのかまで考えさせられました。その結果、今までの私は、「自分が本当に生きたいように生きていなかった」と気づいたのです。そして、私は「変りたい」と強く心に誓う事ができました。この収穫は私の中で英語力向上以上に大切な事だと考えており、自分の人生を大きく変えるきっかけになったと感じております。
   まるで稲妻が頭に走ったように自分の考え方が変わったものの、この新たな価値観をもとに、自分の行動まで完全に変えることはまだでき出来てはいません。そんな自分に対して私は「気持ちだけで実際は変わってないじゃないか。」と失望しました。しかし、私は自分の性格や行動まで完全に変えるには時間がかかるのは当たり前だということに気づきました。なぜなら、私が約20年間の人生、持ってきた考え方があり、無意識に抵抗を感じるからです。さすがに、それだけ長い間持っていたものを突然新たなものに切り替える事ができるかと言うとそうではありません。ただ私としては、時間をかけてでも自分がこの留学で新たに得た考え方を必ず自分のものにしたいと心に決めています。
   もう1つ彼らと時間を過ごした事で得られたものは最高の思い出です。まず、私の英語が決して上手いわけもないのに、私を歓迎してくれ、たくさんのサポートまでしてくれた友人達には涙が出るほど感謝の気持ちでいっぱいです。そんな彼らと私は、授業以外のほとんどの時間を過ごしました。一緒にご飯を食べたり、課題を一緒にしたり、遊びに出かけたり、映画鑑賞をしたり、くだらないことをするなどと数えきれないほどの思い出があります。その中でも特に大きな思い出は、Thanksgivingの五日間の連休に友達の家に泊まりへ遊びに行ったことです。5日間という長い期間の間ずっと一緒に彼らと生活をし、遊んでいたことで、私たちの友情はさらに深まり、まるで家族のような関係になりました。その後、私たちの持っているSNSのグループチャットの名前は「Family」に変わったほどです。またその期間中は、アメリカ人の若者の中で流行っているゲームをしたり、友達のホームタウンを散策するなど様々なことをして時間を過ごしました。思い出すと笑顔になってしまうほど本当に楽しく忘れられない思い出です。他にも数え切れないほどの彼らとの思い出がありますが、多すぎるため、これまでにさせていただきます。
   次に私がお話ししたいことは、セントマーチンズ大学ならではの体験と私の思うこの大学の強みについてです。まずは圧倒的なアクティビティの多さです。ものすごい頻度で何かしらのイベントを開催しており、そこから文化を学べることはもちろん、努力次第で友達を作るチャンスが山ほど転がっています。普段の日常では話しかける事が難しくても、このような機会を通すことで、だいぶその重荷が軽くなります。実際に自分もこの大学のイベントを通して友達を作った人間の1人です。またどのようなイベントが行われているかについてですが、本当にたくさんの種類があります。大学側が無料でバスを出し、シアトルやマウントレーニア、オリンピアなど様々なスッポットに他の国籍の人達と行くこのできるイベント。他には、ダンスパーティー、ハロウィンパーティー、ウィンターボールやカジノナイトなど。自分としてはこれらのイベントがオススメです。理由は他のイベント以上に盛り上がり、たくさんの学生が集まるからです。また基本的に来ているみんなのテンションが高く自分も楽しむ事ができるため、こういったイベントを通して友達や知り合いを増やすことは割と簡単だと思います。友達作り以外でもこれらのイベントを通して文化を感じられるのでそれだけでも本当に素晴らしい経験でした。その他にもたくさんのクラブ活動があり、その中でも様々なイベントが行われており、非常に友達を作りやすい環境になっています。
   もう1つ私が大きく成長を感じる事ができたのは、ESLの先生とのアポイントメントです。それが何かと言いますと、ESLの先生に「お話をしたい」とお願いをして、授業以外の時間に1対1で先生と約30分間お話ができるものです。最初の1ヶ月ほどは自分の英語力の不十分さから、毎回緊張しながら先生と最近の出来事などについて話していました。しかし、2ヶ月ほどすると自分の英語力の成長や慣れもあってか、全く緊張しなくなり毎週先生とお話するのが楽しくなっていきました。そして、私の話す内容もどんどんと深いものになっていき、友達にするような話を先生に相談していたりしました。また、最初の頃に感じていた会話のぎこちなさはすっかりと消え、ただ会話を楽しんでいるだけの時間へと変わっていきました。この先生とのアポイントメントはこのように英語力の成長が得られるだけでなく、先生と話し合う事でお互いの考え方をシェアし、新たなものも吸収する事ができるという非常に素晴らしい時間でした。
   最後に私の「留学」に対する考え方の変化についてお話しさせていただきます。正直なところ、留学に行く前の私は「留学に行けば英語がペラペラになるだろう」と思っていました。他にもこのように考える人は少なくないんじゃないかと思います。しかし、残念なことにそれは完全に間違っていることに気がつきました。私は授業にしっかりと参加し、課題を毎回提出し、自主勉強も行い、さらにはネイティブとほとんどの留学の時間を過ごし、英語しか使わない生活をしていました。自分の考える語学留学生としてのベストを尽くしてきたのにも関わらず、私の英語は思い描いていたものとは程遠くありました。そのことに気づいたのは1セメスターの後半に差し掛かった時でした。
私は理想との違いに、自分に対しての失望と悲しみ、時間の少なさから焦りを強く感じました。そんな時、私に声をかけてくれたのはアメリカ人の友達でした。その友人から言われたのはこんなことでした。「あなたは夢のために、毎日自分のできるベストを尽くしていて本当に誇りに思うよ。自分の成長に気づいていないけど、私はあなたの成長を毎日感じて、その度に驚かされているよ。高い目標を持っていて、それを叶えるために自分に対して厳しくしたい気持ちはわかる。でも、自分に厳しすぎるとあなたの夢はさらに遠くへ離れて行ってしまうよ。どんなに小さな成長や達成であっても自分を褒め称えるべきだよ。そして、自分を誇りに思って。」この言葉をかけられた後、私は目を覚ましたように自分の成長を振り返りました。そして、私は思い描いていたものとは違うものの、間違いなく大きく成長できているのは確かだと気づいたのです。それまでの私は、振り返って自分の成長や努力に対して褒めることは一切ありませんでした。なぜなら、振り返ったところで自分の夢とはまだ程遠いからです。しかし、友人にかけられた言葉をきっかけに自分の留学生活を振り返ると、数きれないほど自分が努力をし、勇気を持って負けずに様々なことに挑戦してきたことを思い出したのです。そして、私は自分自身を褒め称えました。
   きっと私は、自分の持つ目標を達成するには、まだ程遠いと思います。それらを達成するためには、次のセメスターは1セメスターでしてきた以上の努力が必ず必要になってくると思います。しかし、私に必要なのは努力だけではなく、自分自身の行動を振り返り、自分の1つ1つの勇気や小さな成長でさえも褒め称えることです。そんな人生においてとても大切な持つべき考えを気づかせてくれたのは、現地で出会った友人であり、留学でした。このように、留学は語学を学ぶためだけのものではなく、様々なことについて気付かされたり、新たな考え方や価値観(日本人の持っていないもの)を自分に吸収できるものだと感じました。正直、私の1セメスターは英語力向上以上にそういった面での成長が大きかったです。これらは留学を体験していなかったら絶対に得るこのできなかったものだと思います。
   そして、このような本当に素晴らしい「留学」という機会を与えてくれた家族、支えてくれたたくさんの友達や先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。また、そんなみんなに恩返しが出来るよう、自分の夢に向かって本気で努力し、残りの留学生活を思いっきり楽しんでいきたいです。
写真1:シアトル
写真2:ハロウィンパーティー
写真3:Thanksgiving
写真4:1セメスター終わりの記念写真
sub_field sub_field sub_field

現地レポート 一覧へ