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留学生現地レポート

ドイツ

イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

冬のイェーナ

英語・リベラルアーツ専攻3年 木村ひかる
2020/02/18
   3ヶ月という長い長い夏休みを終え、10月から授業が始まりました。ドイツの冬は、日照時間が夏に比べとても短く、一限の日は、朝8時というのにまだ日の出はしていなく、真っ暗な中登校し、授業が終わる頃も、日の入りを既にしてるので真っ暗な中下校する日々でした。このような日々に加え、授業に慣れるまでも大変な上、課題をこなしながら、自分の身の回りの事もしなければいけなかったので、最初の1ヶ月は、少しストレスを抱えながら生活していました。ですが、生活に慣れ始めた頃にはクリスマスマーケットが始まるので、授業終わりのクリスマスマーケットでドイツ料理を食べるのが楽しみでした。冬のドイツは夏よりもイベントが多く、あっという間に終わった感じがします。
   冬学期の授業では、基礎をたくさん学びました。日本の授業でも、ドイツ語の基礎を習ってきましたが、日本では週2コマ・限られた時間内での学習だったので、ほぼ基礎がない状態でドイツに来ました。なので、冬学期学んだことは全て、私のドイツ語学習のレベルアップにつながったと思います。正直、夏学期は基礎がわからないまま学んでいましたが、基礎を徹底的に学んだことにより、夏学期よりも読解力、スピーキング力が伸びました。ドイツ語の授業を担当してくださる先生も、私のドイツ語の伸び代をすごく褒めてくださいました。授業内~学期末テストにかけて何回かテストもするですが、テストの点数は夏学期よりも高く、自分に自信がつくようになりました。
   けれど、ドイツ語学習においてやはりいくつかの問題もあります。例えば、スピーキングです。クラスのメンバーは全員麗澤大学の学生です。わからない事があるとお互い日本語で話してしまったり、たわいない話も全て日本語です。先生と会話する時、授業で指された時のみドイツ語を話すような環境です。なので、読解力は高いけれど、話せないという典型的な日本人になりました。タンデムパートナーとも、夏学期は、ほとんど英語を話してしまっていました。このままではいけないと思い、冬学期はドイツ語をたくさん話すという目標を立てました。結果から言いますと、私の目標は達成できたと思います。タンデムの時間は、簡単な会話から初め、わからないこともなるべく英語を使わないで、ドイツ語で質問するようにしました。文法が違ければ、タンデムが直してくれるので、文法間違いも気にせず、ひたすらたくさん話しました。自分の意見を伝えることはできるようになりました。前期と違うところは、自分からドイツ人、ドイツ語の中へ入っていく機会を増やしたことです。このことは自分にとってかなり苦労したことです。ですが、とてもいい経験になりました。
   きっかけは、冬学期が始まった頃に、アナというタンデムパートナーが遊びに誘ってくれたことです。私たちはアナと、彼女のドイツ人の友達と3人でクライミングジムへ行きました。もちろんアナの友達は日本語がわからないです。それに加え英語もあまり得意ではなかったので必然的にドイツ語で話すことになりました。私もその頃はドイツ語でコミュニケーションを取るのは出来ないに近かったのですが、知ってる単語を並べ、ゆっくりで話していましたが、彼女たちはちゃんと耳を傾けてくれて、なんとなく伝える事ができました。それから私たちは何回かご飯を食べに出かけたり、映画を見に行ったりしました。クリスマスには、アナが、彼女の家族のクリスマス会に私を誘ってくれました。お昼をみんなで食べ、プレゼント交換をした後に、教会へ行きました。教会では、ドイツの伝統的な”Krippenspiel”という子供たちがキリストについて劇をしているのを見ました。その後、アナの両親と合流し、アナの実家に行きました。みんなで食卓を囲んだ後に、ドイツのクリスマスソングをたくさん歌いました。日本では絶対しないようなことを一日中しました。これは私の21年間の人生の中で忘れられないクリスマスになりました。
   その他にも、私には男性のタンデムパートナーもいます。彼もとてもフレンドリーで、私をたくさん遊びに誘ってくれました。例えば、クリスマスマーケットに行きたいんだと話していたら、一緒に行こう!ということになり、彼と、彼の友達と行きました。彼らは日本語を勉強しているので、日本語2割、ドイツ語8割の割合で1日を過ごしました。もちろんこの日も、話してることは理解できるが、自分の意思を伝えるのに苦労しました。特に質問された内容に対して、英語では答えがすぐ出てくるのにドイツ語では全く出なかった時は本当に悔しかったです。日本へ帰る前は、最後に何かしようと提案をしてくれ、隣町のトランポリンをしに行きました。その時は、ドイツ人3人、スペイン人、中国人、日本人の私の計6人で遊びに行きました、国際色豊かですが、私以外は全員ドイツ語を流暢に話しているので、最初はついていけず心が折れかけましたが、みんな優しく耳を傾けてくれたり、たじたじのドイツ語でも一生懸命理解してくれました。まさか私が日本語の通じない中へ飛び込める人間になったのはかなりの成長です。
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