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ドイツ

ヴッパータール大学

留学半年を経て

ドイツ語・ドイツ文化専攻2年 鈴木智絵里
2020/03/06
   こんにちは。ヴッパータール大学に留学中の鈴木です。今回がヴッパータールでの最後の現地レポートになるので、留学半年を経ての気持ちの変化や成長について書いていきたいと思います。
   私は今、心からヴッパータールに来ることができて良かったと思えています。ここで出会った人が与えた影響は、少し大げさかもしれませんが私自身を大きく変えました。ドイツで生活をして一番変わったなと思うことは、自分はどう思うかについて考えるようになったことです。ドイツ人はもちろん、いろいろな国の人と話をすると、みんな自分の意見をしっかり持っていて、自分の考えを説明することが好きで、でも自分と違う意見にも耳を傾け議論をすることが本当に大好きだなと感じます。しかもどんな話題になっても自分の意見を明確に持っているので、そこは本当に尊敬できるところです。これは、ドイツ語に限らず日本語でも、そんなに簡単なことではないと思います。例えば、学校の教育制度について話す時、私は日本の教育を受けてきたので、日本の制度についての説明はできます。しかし、その制度についてどう思うか(メリット・デメリットなど)を聞かれたときに、他国の教育制度についても知らないと、意見を言うことは難しいと感じます。
   私の最近の関心事は、宗教です。きっかけは、トルコ人の友達と人生において何が一番大切かについて話したことです。ムスリムの彼は、Gottと答えました。私は彼がムスリムだったこともその時初めて知ったのですが、強い信仰心を持つ彼の考え方、生き方に興味を持ち、彼にとっての宗教についてたくさん教えてもらいました。その日から、私は誰かに会う度に宗教についての意見を聞かせてもらっています。もちろん人によっては良いテーマではないので事前に聞いてもいいか尋ねてからです。宗教が大嫌いで、哲学を支持するドイツ人からの意見は、トルコの友達とは正反対でしたし、同じムスリムでも、アラブ系の人はまた違った考えを持っていて、いろいろな意見を聞くことで、自分の考えを模索することが出来ています。
   人の意見は人のもの。これはドイツで人の話を聞く時に私が意識するようになったことです。たくさんの人の意見を聞き、自分でもそのテーマについて勉強し、最終的に自分の意見は自分で決めます。私は人に流されやすく、信じやすく、自分の意見よりも他人の意見を尊重して生きてきたので、その点はドイツに来て本当に変わったなと思います。今はまだ、自分の意見について考えるようになっただけで、発信することがあまりできていませんが、次のSemesterの目標は、ドイツ語で自分の意見を発信することです。
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