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ヴッパータール大学

ヴッパータール留学レポート

ドイツ語・ドイツ文化専攻3年 小林妃里
2022/06/24
   私は2022年4月から7月の4カ月間ヴッパータールに留学をしました。私はドイツ語も英語も自信がなかったので留学をするかしないかをギリギリまで迷っていました。しかしドイツへ行かないという選択をして「後悔」をしたくない、「自分を変えるきっかけがほしい」と思い留学することを決意しました。
   フランクフルト空港に到着したのは夜だったのでフランクフルトのホテルに宿泊しました。空港からホテルまで電車移動だったのですが電車の切符の買い方も電車の乗り方も分からなかったのでなかなか着かず苦戦をしました。親切な方が教えてくださりなんとか切符を買ってホテルに着く事ができましたが初日からとても不安でいっぱいでした。
   ヴッパータール大学の最初の一週間はウェルカムパーティーが毎日のようにあります。そのパーティーはISTという留学生サポート団体が主催していて、他の国の留学生たちとご飯を食べたりゲームをしたりします。他の留学生は英語やドイツ語が堪能だったので、話しかけてくれてもわからないということが多々ありました。その度本当に申し訳なくなり自分に自信がなくなっていましたが、みんなとても優しかったので私も頑張って伝えようと必死でした。
   ドイツに来る前にクラス分けテストがあり、私はA2のクラスになりました。ドイツに来てから約二週間後に授業が始まりました。コロナでドイツにこられない留学生がいるためヴッパータール大学のドイツ語の授業はオンラインでした。ドイツに来てまでもオンライン授業ということにとても残念に思いましたが、対面でもオンラインでもやらなければいけないことは同じなので前向きに考えました。
   また今年は日本人留学生が少なかったのでタンデムがありませんでした。その為、ドイツ人との関わりもなく、ドイツ語を話す機会が少なかったので麗澤大学の先生に事情を説明したところ、ヴッパータールに留学していた先輩が友達を紹介してくれました。それから週に一回、学食でタンデムをしたり、ドイツ人のお家でご飯を食べたりおすすめのカフェや公園に連れて行ってくれたりと交流の輪が広がりました。
   ドイツの授業は朝が早く終わるのも早いです。週4回は午前中に終わるので、午後は遊びに行く事ができます。またセメスターチケットを使えば大学の州内はどこでもバスや電車を無料で利用できるのでたくさん活用した方がお得です。ヴッパータールからデュッセルドルフまではとても近く、約20分で着きます。デュッセルドルフには多くの日本食レストランやアジアンスーパーがあるので日本食が恋しくなったらすぐ食べに行けます。ヴッパータール駅にはレストランやカフェ、大きなショッピングセンターがあるのでそこで服を買ったりご飯を食べたりできるので買い物には困ることはなかったです。
   ドイツの夏は湿度が低いので日本のような蒸し暑さではないので過ごしやすかったです。しかし朝と夜の寒暖差があるので服装には困りました。
   ヴッパータールはベルギーやオランダが近いので比較的行きやすいです。私は日帰りでオランダに行きました。朝早く寮を出てオランダに行ったのでハードスケジュールでしたが1日楽しめました。気軽に国外旅行をできるのはヴッパータールの特権だと思います。
   ドイツに来て注意して欲しいことが電車です。友達とデュッセルドルフ駅で集合する約束をしたのですが事前に調べた電車がヴッパータール駅に着いて確認したところ全てキャンセルになっていました。遅延することはよくあるのですが電車が止まるとは思っていなかったので、出かける日は注意して時刻表を確認したほうがいいです。またヴッパータールには坂がたくさんあります。大学は山の上にあるのでヴッパータール駅から大学まで最初は息が切れました。私は少し高めのヒールを日本から持って行ったのですが急な階段や坂が多いのでここでは履けませんでした。持っていく靴にも注意した方がいいです。
   そしてドイツの日曜日と祝日はほとんどのお店が営業していないので、食料など必要なものはあらかじめ買っておいた方がいいです。(駅中にあるコンビニのような所は日曜日も営業していますが少し高いです。)
   私はドイツに来て約3カ月後に新型コロナウイルスに感染してしまいました。私の症状は咳と熱と倦怠感でしたが、比較的症状は軽かったです。日本から持ってきた解熱剤を飲んでいたのでそこまで辛くはなかったのですが、陰性になってもしばらく咳が続いていました。食料は頼めばチューターの方が持ってきてくれます。また寮の近くには多くのコロナテストをする場所があるので予約をすればすぐにコロナテストを受ける事ができます。コロナテストの予約はスマホでできるのでとても簡単でした。何があるか分からないので何種類か薬を日本から持って行った方がいいと思います。私はものもらいにもなったので日本から持ってきた抗菌目薬を持って行って良かったと思いました。
   デュッセルドルフでJapan Tag が5月21日に開催されました。Japan Tagとは日本とドイツの交流イベントで、約60万人ものの来場者数でとても大きいイベントです。漫画やアニメのグッズ、日本食の屋台がありました。私は千葉県ブースのボランティアとして参加し、折り紙と習字を教えました。千葉県ブースはとても人気で常に長蛇の列ができていました。子供から大人まで多くの方が日本の文化に興味を持ってくれていることに嬉しく思いました。たくさんの人がコスプレをしていて見ているだけで楽しめました。夜にはライン川に花火が打ち上げられて、大迫力で感動しました。多くの方と交流できてとてもいい思い出です。
   留学は楽しいことだけはなく語学面や生活面などでの壁が必ずやってくると思います。しかしその困難を乗り越えれば自分の成長に繋がるし今思えば全ていい思い出です。もし留学を迷っている方がいれば私は留学する事をオススメします。きっと自信や成長に繋がると思います!
   最後に貴重な体験をさせてくれた両親に感謝いたします。

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