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ヴッパータール大学

ヴッパータール大学留学レポート

ドイツ語・ドイツ文化専攻4年 石坂柾人
2022/12/17
 ドイツ語専攻として活動した4年間の集大成ともいえる留学を、いま行えていることにとても感謝しています。日々の生活の中でいちばんしっくりくる感覚は、麗澤大学の授業で学び、現地で実際に経験したいと思っていたことの答え合わせをしているような感覚です。例えば、ドイツには日本とは違い、クリスマスマーケットやアドベントカレンダーなどで飲めるホットワインが有名で、このような文化を学んできました。飲んでみたいとは思っていたものの自分は飲むことができるのか、ということを日々身をもって体験しています。
 麗澤大学のドイツへの留学先がいくつかあるなかで、いま私が住んでいる西ドイツのヴッパータールを選んだのは理由があります。1つ目は、移民の占める割合がドイツ国内で非常に高い地域だからです。大学入学時の目標として、移民や難民の方たちにこれまでどのような経験をしてきたのかというのを聞きたいという目標を掲げていました。2019年の8月に1ヶ月間だけ東ドイツのワイマールでサマースクールに参加しました。そのときと比べてみても、やはり街中で聞こえる言語はワイマールよりもヴッパータールのほうが色々な言語が飛び交っているような印象を受けます。また、建物の雰囲気も東西で異なるのは印象的でした。ドイツはベルリンの壁を境に東西ドイツに分かれていたという歴史があり、いま私がいる西ドイツのヴッパータールは建物が先進的な印象を受けるのに対して、東ドイツのワイマールは古き良き建物が残っているというような印象の違いを受けました。2つ目は、大きな都市が多くあるからです。留学中はゼメスターチケットと呼ばれる学生証を提示すると、多くの電車やバスが州内無料で乗れるようになります。麗澤大学を例にすると、千葉県内の公共交通機関は無料で利用できるというものです。有名な観光地や大きな都市が多くあればあるほどこのゼメスターチケットが活きてくるので、ケルンやドルトムント・デュッセルドルフなど大きな都市が多いところが決め手になりました。
 この3ヶ月弱生活していくなかで感謝をしてもしきれない友人がいます。2019年の大学1年生のときに同じ学生寮に住んでいたドイツ人のMatthiasです。彼は2018年の10月から2019年の8月まで麗澤大学に交換留学生として麗澤大学に来ていました。学生寮に一緒に住んでいた時は、私は彼からドイツ語を学び、彼は私と日本語の勉強をしていました。私がドイツへ留学に来ると決まった時、私の家に遊びにおいでよといってくれました。私は既に2回計6日間もお世話になっています。ワールドカップの日本対ドイツでは、彼の近隣住民の方たちと一緒に試合をみて日本が勝利した時の雰囲気といったらあれはもう言葉で表すと震えが止まりません(笑)。車で高速道路を170キロまで飛ばしてこれが普通だよといってくることやドイツの生活をしていくうえで分からなくなった時は常に親身になってくれ彼無しではここまで順調にドイツでの生活が進まなかったように思います。来るクリスマスは彼の家族と一緒に過ごします。ドイツでのクリスマスの過ごし方は日本とどのように違うのか肌でしっかりと感じてきたいと思います。
 通常であれば4年時の留学は認められていないはずです。ただ留学をしたからこそよかったなと思えた出来事がありました。それは、来年から働く内定先のドイツ支社のかたとお会いできたことです。将来的に海外駐在をしたいと考えている私にとって現地で実際に働いている日本人のかたや現地のかたとお話しする機会を設けていただけたことは通常では有り得ないことだと思うので会社側には感謝しかありません。実際に海外駐在をしている最中の子どもの教育など現地の生の声を聞けたことはとても貴重でした。また、ドイツ支社の現地の方と、少しドイツ語で話した際には、日本人とドイツ語でコミュニケーションを取れるなんて嬉しい、将来うちの会社に絶対来てねと言っていただけたことは私自身の今後のドイツ語学習やこれから控える社会人生活のモチベーションとなり、この時期にいけたからこそ経験できた素晴らしくありがたい出来事でした。
残り期間悔いの無いように充実した生活を送りたいと思います。
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