台中へ山登り!
- 中国語・グローバルコミュニケーション専攻3年 宮本有芽
- 2023/01/25
私は2022年9月から2023年1月半ばまで台湾の淡江大学へ留学しました。今回この四カ月の間で印象深かった台中への山登りについて紹介したいと思います。
そもそもきっかけは初日の出が見たいという私の思いでした。と言うのも、私の留学先である台湾の淡水は雨が多い地区で、年末年始の間一週間くらいずっと天気が悪く、太陽を見ていませんでした。そこで初日の出を見るべく山登りをしようと友達出発しました。当初は1月1日に行く予定でしたが、元旦は阿里山も曇り予報だったため、1月3日の夜に出発し、台北から阿里山の直通長距離バス(客運)に乗ろうとしました。ですが台北駅から阿里山に向かうバスが金曜日にしか出ていないことをバス乗り場でチケットを買うときに知りました。その日は火曜日であったため当然バスはなく、初日の出の計画は早くも頓挫するかに思われました。ですが急遽予定を変え、台中の大坑山という山に登ることにしました。台北から台中までの長距離バスは、昼夜関係なく1時間に1本以上出ているため計画を急遽変更しても融通が利きました。そして深夜2時ごろ無事台中へ到着しました。バス乗り場から大坑山まではタクシーで30時間ほどかかり、深夜料金ということもあり値段が結構高いです。そのため私たちはバス乗り場からUbikeという公共自転車に乗り途中マクドナルドで30分休憩しながらやく2時間で目的地の大坑山に一番近いUbike駐輪スペースにたどり着き、そこからタクシーに乗りふもとへ向かいました。この時点で深夜4時30分、長時間バスに乗りそこから1時間半以上自転車をこいだので足はくたくたです。ですがせっかくここまで来たら絶対に登るぞ!という思いで山登りに挑戦しました。大坑山は初心者~上級者まで挑戦できる山で、10のコースに分かれています。今回私たちは第6コースから登り始めました。スタート地点にタクシーの運転手さんがおろしてくれたので道に迷うことはなかったのですが、車から降りると街灯が一つもなく、スマートフォンの光だけで登り始めました。私も友達もホラーが嫌いなので、とても怖かったのを覚えています。私たちは恐怖と疲れと戦いながら登っていきました。
第6コースは初心者向きではあるものの、ゴールまで1800mあり、階段もたくさんあります。また日の出の時間も迫っていたため焦って階段を転びそうになり何度もヒヤヒヤしました。5時半くらいになると地元の人が何人か現れ、とても安心しました。そして6時ごろゴールにたどり着きました。ですがそこは頂上ではなく公園だったため、太陽が昇る東の方角には木が生え茂ってなにも見えません。それもそのはず大坑山の初心者コースはハイキングコースで、ゴールは頂上ではなく公園だったのです。そのためまた来た道を引き返し、比較的見晴らしの良いスポットを見つけそこで日の出を見ました。
紆余曲折はありましたが、待ち望んだ日の出は本当にきれいで感動しました。見終えた後は疲れ切っていたので、観光などをする余裕はなく、ご飯を適当に済ませ、また長距離バスに乗り淡水へ帰りました。そして疲れた体をほぐしに全身マッサージに行きました。これも本当に気持ちよかったです。
今回の旅行は行き当たりばったりで、ほとんど無計画でしたが、それでもものすごく充実した旅になりました。そして確実に強くなる、貴重な経験でした。