レーゲンスブルクでの生活
- ドイツ語・ヨーロッパ文化専攻3年 松澤麗叶
- 2023/06/29
こんにちは!ドイツのレーゲンスブルク大学に留学しているドイツ語・ヨーロッパ専攻3年の松澤麗叶です。残る留学生活も、早くもあと1ヶ月ほどとなってしまいましたが、私のこれまでのレーゲンスブルクでの生活や街の様子についてお伝えしたいと思います。
【レーゲンスブルクという街】
レーゲンスブルクは、歴史的な建造物が多く残されており、世界遺産にも登録されています。休日のドナウ川の畔では、みんなでビールを飲んだりピザを食べたり、時には寝そべっている人がいたりと、街の人たちはみんなのんびりと過ごしていて、日本で過ごすよりも、ゆっくりと時間が流れているように感じます。そして自由で開放的で、バスに乗っても、どこへ行っても、1人1人の目が生き生きしているな、といつも感じています。日本では、他の人の目を気にしてばかりいることが多いですが、ここでは1人1人が自分の時間を大切に生きている人ばかりなので、のびのびと自分を生きることができているような気がします。さらに、レーゲンスブルクはバイエルン地方というだけあって、普通のドイツ語だけでなく、バイエルンの訛りをよく耳にすることが多く、とても面白いです。少し驚いたのは、ドイツ語よりも、英語を話す機会のほうが多いということです。旧市街にはバイエルンのビールや料理があるお店がたくさんあり、特に世界遺産の美しい街を眺めながら食べる料理は最高です。
【ドイツなのに英語を使う場面多数!?】
少し想定外だったことがあります。それは、ドイツ語よりも英語を使う機会がとても多いということです。ドイツ語を学びに来たのに、街中であった人や店員さんに話しかけられるのは英語がほとんどです。もともと多国籍国家なこともあり様々な国の人がたくさんいますが、ドイツ人からもアジア人だからなのか、英語で話しかけられます。そしてドイツ人のほとんどの人が英語をペラペラに話します。そのためついつい英語を使ってしまいがちですが、それでもドイツ人には頑なにドイツ語で返すように頑張っています。しかし、大学でもドイツ語で分からない場合の説明は英語だったり、同じ寮の人が英語を使うため、もっと前から英語をもう少し勉強しておくべきだったと、少し後悔しています。
【レーゲンスブルクのバス事情】
レーゲンスブルクにはRVVというバスがあり、Kunden-Passを持っていればどこでも乗り放題です。レーゲンスブルク大学へは、寮からこのバスで通っています。でも、バスが遅れることは日常茶飯事で、ストライキでバスがなくなることもよくあります。その時は20分ほどかけて歩いて大学へ向かいます。そのため、バスを利用する際は、早めに出たり、事前にストライキなどの情報を調べておくことが大切です。
【大学】
私は大学で、Sprachkurs, Schreiben, Sprechenに加えて、German Filmを受講しています。レーゲンスブルク大学では、1限は8:30から始まります。私はいつも8:00頃に寮を出ます。日本では、化粧をするため家を出る1時間前に起きなければ間に合わなかったのですが、ドイツでは化粧などを気にする必要がないので7:45に起きても間に合います。授業は、日本人の学生と、ほかの国からドイツ語を学びに来た学生がいて、意識や態度の違いにとても刺激を受けています。そして、同じクラスにいても、アルファベットになじみのある国から来た学生はドイツ語の飲み込みがとても早く、置いていかれそうになる時もあります。しかし、これに関しては勉強するしかないので、これからも頑張っていこうと思います。
【留学中のハプニング】
私はここへ来てからたくさんのハプニングを起こしました。まず、クレジットカードの暗証番号をど忘れし、スーパーで慌てて何度も番号を打ち間違えて、カードが使えなくなりました。幸いWISEを持って来ていたので、今はそれを使っています。これから留学へ行く人は、カードは2つ持っていくことお勧めします。ほかには、寮の鍵がなくなったり、旅先のポーランドで罰金を取られたり、万引きを疑われたリもしましたが、結局すべて何とかなりました。言語も国も全く知らない場所でも結果的に何とかなったので、人生何とでもなると思いました。
留学に来てから、学んだことをとにかく外にアウトプットしたり、生きたドイツ語に自分から積極的に触れる機会を増やしました。実際にネイティブの話し方や、ここで生活している人の生き方や考え方に触れていく中で自分のこれまで学んできたものや知識と、実際に自分の目で見たものとの相違点や差に気が付きました。まだまだ課題はたくさんありますが、自分の視野を広げるという面では、この留学で充分大きな収穫を得ていると思っています。
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