イェーナ留学期間中の自炊
- ドイツ語・ヨーロッパ専攻2年 相葉美玖
- 2024/01/10
10月からドイツのイェーナ大学に留学しています、ドイツ語・ヨーロッパ専攻2年の相葉美玖です。今回の現地レポートでは、留学中の自炊について書こうと思います。
まずは日本にいたときの自炊の頻度、技術ですがどちらもそれほど高くなく、たまの休日の昼にパスタを茹でたり、好きな食べ物(親子丼)をなんとなく作るぐらいでした。
イェーナについてからそこまで自炊をしないだろうと思い、雑貨屋で15ユーロくらいのフライパンを買いました。最初の一週間は外食と、作るとしても野菜炒めやナスの素焼きなどおかずのみで満足していましたが、だんだんと白米やスープがほしくなり、最終的には、勢いで買った芽キャベツの消費に困り、スープを作るため小さな片手鍋を購入しました。フライパンと片手鍋があればそれはもう最強です。片手鍋で主食(Milchreisやパスタ)を調理している間にフライパンでおかずを作り、寮によっては電子レンジがあるので、作り置きや簡単な野菜蒸しを温めれば2、3品は作れます。ご飯を炊くのは面倒だったり、キッチンが空いていなかったりするので、時間があるときにご飯を多めに炊いて冷凍するのがおすすめです。
ここで、寮のキッチンについてですが、私の場合は同じ寮の8人と共同で使います。ですが実際誰かしら寮に帰っていなかったり、外食をしていたり、調理のタイミングをずらしたりしてキッチンが混むことはあまりありません。なので、4口コンロのうち2つを使えます。
自炊をし始めて余裕ができてきた頃、私は食器に着目していきました。元々、陶器屋さんや蚤の市で食器や花瓶などをみたり買ったりするのが好きだったので街へ出るたびに、このお皿にはこの料理が合うなあと思ったり、適当な料理でも見栄えがよく見えるぞと考えるのが楽しくなりました。しかし、そこでかわいいお皿を買って愛着がわいてきた頃に日本に帰っても割らないできれいに持って帰る自信は無いと、かわいいお皿を買うのを断念しました。(結局、無難な白の食器を買いました。シンプルなので料理が映えます!)
自炊のメニューのアイデアは突然思いつきます。それはスーパーで野菜を眺めているときだったり、見ていたドラマで誰かが食べていたり、この時期といえば○○だよなと、季節を感じたりするときです。食べたい!と衝動のままその次の日には作ってしまいます。いままで衝動的に作ったものは、鮭のホイル焼き、カレー、からあげ、エビチリ、牛丼、豚の角煮などです。
忙しくなってきた頃に、自炊へのモチベーションは下がっていきます。そんなときは、周りの人を巻き込みました。友達を誘って一緒に作ったり、日本にいる親戚にレシピをおくってもらったりしました。友達と一緒に料理をするときには、料理ができあがった後に顔を見合わせて同じものを食べて感想を言いあうことがひとりで黙々と食べるよりも賑やかで楽しいです。たとえ、完成した料理の味が濃すぎても、少し焦げていてもいいのです。
自炊記録を友達と共有するのも一つの手です。自炊アルバムが増えるうちに友達の料理を参考に作ることもできますし、褒め合うことでモチベーションを上げることにもつながります。
留学中の食事は妥協、代用、アジアンスーパー、手抜きが重要です。妥協は用意できないなら仕方ないということ、代用はきくものがあったらそれを使うこと、アジアンスーパーはすこし高くても調味料(みりんやカレールー)やふりかけなどを買ってみたり、手抜きは時短レシピを選ぶことや、パンにサラミやサラダなどを挟んだり、外食したりしてもいいということです。
自炊をしていくことで日本との食材の違いや味付け、値段(価値)、食材の使い方の違いなどわかることがたくさんあります。留学して自炊をすることがなかったら挑戦することの無い料理をたくさん作れました。そして、自分の健康に気を使える食事ができるようになりました。決して留学生活の負担にならずにあくまで、楽しい、満足のいく食事を続けていきたいと思います。
現地レポート 一覧へ