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ハレ大学留学奮闘記

ドイツ語・ヨーロッパ専攻2年 石川達也
2024/01/22
   みなさんこんにちは!昨年の2023年10月からドイツのハレ大学に留学しているドイツ語ヨーロッパ専攻2年の石川達也です。今回の留学レポートではトラブルが起きた時の対処方法、実際にどうやって対処しているかについて書きていきたいと思います。

   まず私が留学中1番最初に遭遇したトラブルは寮がすご〜〜〜く汚かったことです。10月4日にフランクフルトに着いて5日にハレに移動して私が滞在する寮に到着しました。まず私の住む予定の扉の前に着いた瞬間ピザが焼けているような良い匂いがしました. 少し不安に感じながらも扉を開けた瞬間なんとも言えない異臭がしました。共同で使う部分、特にキッチンがハエの死骸で溢れていました。幸い私が滞在する部屋だけはきれいに保たれていました. その点だけは救いでした。その瞬間強烈なカルチャーショックを受けてしまい大粒の涙を流してしまい留学生活僅か二日目にして心がポッキリと折れてしまいました(笑)。ルームメートの人達はバケーション中だったので誰も寮にいませんでした。
   しかし泣いてばかりでは状況は残念ながら改善しません。まず私は一緒に暮らす予定のルームメイトの連絡先を知らなかったので寮の管理人さんに、メールで寮の状況を写真で送り助けてくださいとメールを送りました。返ってきた答えは「ルームメートと協力して掃除して下さい。 残念ながら私にはどうすることもできません。」絶望の淵に突き落とされたような気分でした。
   次にルームメートと連絡をとらなければいけなかったので寮全体のグループチャットを紹介してもらいそこに「寮の共同部分が汚すぎて生活することができません。ルームメートの人は至急私に連絡して下さい。」というような内容のメッセージを送りました。ちょっときつい書き方だったかなと思いましたがはっきり書きました。するとルームメイトの人達が私に連絡してくれて何とかコミュニケーションをとることができました。
   ルームメートの人達曰く「長期休みでみんなゴミ出しをしていなかったのでハエなどが湧いてしまったのかも知れない」とのことでした。結局ルームメートの人達がバケーション直ぐには寮には戻ることが出来ないということが分かったので私と私と同じ麗澤大学友達と私の母もドイツに来ていたので3人で大方の掃除をして何とか住める状況になりました。
本当に私の母と友達には感謝してもしきれません本当にありがとう!
   そしていざ迎えたルームメートとの初対面の日私は[寮があれだけ汚かったからとんでもなくヤバイ人達なのではないか」と大変失礼ながら思っていました。しかし実際に話してみると男の子2人.女の人3人みんなすごく良い人達で寮が汚かったことも謝ってくれそんな不安は一気に吹き飛びました。それから約3ヶ月経ちますがみんなで仲良く暮らしています。日本と外国とでは衛生観念が少し違うので注意が必要です。なぜたくさんの外国人の方が、「日本人は清潔できれい好きな人達が多いよね」という理由がよくわかりました。私のようなトラブルはかなりレアケースだとは思いますが、もしこのような事態に遭遇してしまったら落ち着いてルームメートの人達や周りの人達に相談して欲しいです。

   次に起きたトラブルは授業勉強面についてです。私はハレ大学で実際に勉強するまで留学生として色々な国々の学生とドイツ語を勉強するというようなイメージを持っていたのですが、ハレ大学は学部の授業を取らないと、どうしても麗沢大学の単位規定を満たせなかったため、実際は他の国の留学生とドイツ語を学ぶと言うよりかは、ドイツ人との中に混じって、ドイツ文学やドイツの文法などを学ぶ授業が多かったです。私は履修登録をするのが遅かったのでとりあえず手当たり次第に片っ端から履修登録をしました。その中で私はゼミナールという講義を履修登録しました。ゼミナールは日本の大学で言ういわゆるゼミのようなもので、少人数のクラスで学生と教授がドイツ文学など、1つのテーマについて議論し合うというような授業スタイルです。私はわけもわからず、このゼミナールという授業も3コマも登録してしまいました。
   初めてゼミナールという講義を受けたときのことを今でも忘れません。周りはドイツ人しかいなくて、先生がひたすら学生の発言を聞いてそれをもとに議論をするという授業でした。私は1時間半何も話すことができず、ただ座っているだけでした。すごく何もできずに悔しかったのを覚えています。ドイツ語の語学の授業や集団での講義の授業は、いくらでも努力や対処はすることができるのですがゼミナールというタイプの授業は、学生のディベートや発言が主なため、私のドイツ語力では到底授業の内容を理解することできませんでした。
   そこで私は一か八かゼミナールの先生に「私はドイツ語がまだ充分ではないのですがこのゼミナールを受講させていただきたいです」とコンタクトを測ってみようと思いました。ですが、ゼミの3つのうちの2つの授業は、私の拙いドイツ語では上手く先生とコミュニケーションを取ることが出来ずに途中で履修を諦めることにしました。残る最後の一つのゼミは他の二つのゼミナールの授業と比べると教授も学生もフランクな感じで話せそうな雰囲気が流れていました。そのゼミナールの授業で、先生が「何か質問はありますか?」と言いました。私は「先生の名前はどう発音するのですか?」と質問しました。その瞬間一瞬時が止まったかのようにみんな静かになり先生が英語で「今前回の講義で勉強したことろの復習をしているの」と私に言いました。私はそれを聞いてすごく恥ずかしい気持ちになり、そのまま勢いで「私のドイツ語はまだ充分ではありませんが、どうしてもこの講義を受講したいです。受け入れていただく事は可能ですか?」となんとか拙いドイツ語と英語で伝えてました。そうしたら先生から「全然大丈夫ですよ!」とあたたかく迎え入れてくれました。それどころか私が理解しやすいように講義のスライドを英語バージョンを準備していただいてとてもありがたかったです。おかげで今でもなんとかそのゼミナールの授業についていけています。
   ここまで私が体験した2つのトラブルの事例から、私が1番伝えたい事はトラブルが起きたとしても、冷静に落ち着いて対処する。そして自分から行動してみるということです。そして相手に日本語でもドイツ語でも翻訳機を使ってでもコミュニケーションを取る意思があると言うことをわかってもらうことも大切です。
   これからも感謝の気持ちを忘れずに留学生活を頑張ります!
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