Reitaku University International Exchange Center Reitaku University International Exchange Center

Local Reports

留学生現地レポート

HOME 留学生現地レポート Fontys応用科学大学

オランダ

フォンティス応用科学大学

Fontys応用科学大学

グローバルビジネス専攻3年 粟地汐音
2024/01/25
   オランダのFontys応用科学大学に1年間の留学をしている粟地汐音です。今回はファーストセメスターとはまるで異なる学校生活を送っているので主に学校生活について書いていきます。
   <学校生活>
   最初のセメスターで私はELEC呼ばれるアジア人交換留学生向けのコースを履修していましたが、今回はIBM(インターナショナルビジネスマイナー)というコースに属しています。クラスによっては日本人が私だけなので何かわからないことがあっても日本語で助けを求めることはできません。
   クラスメイトの90%はオランダ、ドイツ、フランス出身です。前のセメスターに比べ語学力は向上しているため少しは楽かなと勝手に安堵していましたがとても辛かったです。
International Marketing, International Management, International Event Managementの3つの授業を取りました。すべてのクラスが、グループを作り1セメスターかけて発表やイベントを開催するプロジェクト型でした。マーケティングやマネジメントはプレゼンに向けてグループメンバーと授業内外でもミーティングを重ねに重ねていました。授業は特別難しくは感じなかったのですが、ミーティングが私にとってとても大変でした。最初のミーティングでは正直理解するだけで精一杯で自分の意見を考える暇も無く何か聞かれてもうまく答えられませんでした。
   その後、グループには属しているのにミーティングに混ぜてもらえないことが2、3回ほど続き自分の実力の無さにとても落ち込みました。ミーティングに混ぜてもらえないと何もわからない状態になってしまうためとても焦り、グループメンバーとのチャットに自分の問題点とメンバーに協力してほしいことを連絡しました。私は会話を理解するのに精一杯な時は話を聞きながら意見を考えられないため時間が欲しいことと、会議の前に準備をしたいため毎回前日には会議する議題を明確化させてもらい下調べの時間を作りたいということを伝えました。メンバー全員が私のために協力してくれました。会議に混ぜてもらえなかった時は私から何もアクションを起こさず受け身でいましたが、自分から何かアクションを起こせばみんなが協力してくれることに気がつきました。
   会議以外にも私にとって課題はたくさんありました。プレゼンに向けての準備において、グループメンバーが作ったグラフが間違えていたためグラフを作り替えなければならないことを伝え、授業のスライドやノート、先生に教わったことも踏まえて作り変えることを伝えましたが、私が一番英語ができないせいか誰も信用してくれず、間違えたグラフのままプレゼンをしました。質疑応答の際に先生がグラフについて指摘した後に初めてメンバーは私のことを信用してくれ、その後の態度が変わりました。また、私が作ったスライドを勝手に消されたり、書き換えられたりしてとてもストレスでした。今までの私だったら何も言わずに我慢していましたが、ここに来て自分の意見を相手に伝えることは悪いことではないし、その後はお互いに様々なことが円滑に進むことがわかったためしっかりと自分の意見を伝えました。
   これらの経験を通して、私はある程度の力がないとそもそも信用してもらえないことの現実や、円滑に物事を進めるためにはしっかりと自分の意見を伝えなければならないことを学びました。ファイナルプレゼンでは1時間半かけプレゼンと質問に応え続けました。今までにないぐらい厳しい質問もたくさん投げかけられましたが、どうにか耐え抜きました。
   今回のセメスターが始まった時は毎日のように泣いていましたが、泣いてるだけでは何も解決しません。問題を解決するためには自分から行動し、みんなを納得させるしかありません。
最初のセメスター以上に成長できた半年間でした。
   帰国日も迫っているので残りのオランダ生活を楽しみ、日本での生活に向けて気持ちを切り替えていきたいと思います。
   *写真はイベントマネジメントの授業で開いたイベントの様子です。
sub_field sub_field

現地レポート 一覧へ