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ハレ大学留学レポート

ドイツ語・ヨーロッパ専攻2年 大野和正
2024/01/29
   ハレ大学に留学中のドイツ語専攻2年の大野和正です。留学が始まり4ヶ月程経ちました。10月から2月までの体験を簡単に纏めようと思います。

   到着してからの1週間は分からないことが多く、交通システム、買い物の手順、ごみの捨て方などの生活面で分からないことがあれば、人に尋ね教えていただきました。朝散歩をしているといつも会うご老人にお声がけいただきました。私がつけている馬のぬいぐるみが物珍しく会話してみたかったそうです。同じ理由でスーパーの店員さんとも会話する機会が生まれました。床屋さんに行けば、髪型の指示をするためにドイツ語を使います。そして寮の仲間と他愛もない会話をします。日常生活にドイツ語の練習の機会が溢れています。

   留学生向けのドイツ語の授業は非常に取り組みやすいです。しかし、ドイツ語話者の学部生向けの授業はそうはいきませんでした。教授の話すドイツ語を聞き取るのがやっとで、授業内容を理解するには、寮に帰ったのちに、授業スライドを訳し復習する必要がありました。予習をして授業に備えることもしばしばありました。このような授業はドイツ語を聞く力を伸ばす良い機会だと思います。

   通販の商品を返品交換する、オークションサイトで売却をする、家族や友人にクリスマスの贈物をするなど、国内外への発送を何度か行いましたが、住所の書き方に気を付ければ何も問題はありませんでした。
DHLやDeutsche Post、GLSは配達の際に受取人が家にいないと、隣人に届けることが多く、私の荷物はよく隣人に届き、隣人の荷物は私が受け取りました。ドイツ以外のEU加盟国の店からの荷物は、税関手続きが迅速で関税がかかりませんので、EUの自由貿易による恩恵を感じました。

   サマータイムが終わり冬になると、日照時間が短くなるため1日が早く過ぎるように感じます。ドイツの気候は非常に快適です。日本では灼熱の10月も、ドイツでは20度以下で乾燥しています。11月から気温が下がり続け、このレポートを書いている1月の今日の町はすっかり雪化粧をしています。常に風が吹いており、風速が6mを超えた日には寒さが皮膚を食い破らん限りの(私にとって)快適な気候です。

   町のいたるところにバロックやゴシック、ロマネスクなどの建築様式が見られ、歴史的な建物を好む者には良い街です。私もそのような者ですので、ハレでの散歩やランニングが非常に捗ります。また、治安に関しまして、非常に平和であり、毎日外出していて一度も危険な目に遭ったことはありません。しかし私の住む中央街を東に外れたHalle-Neustadtはあまり治安が良いとは言えないと現地人が言いますので近づかないようにしています。

   分からないことがあれば尋ねること、相手の言っていることが分からないときは聞き返すこと、授業中や何かしらの手続き中に発言を求められた時に、こちらの発言が意図したように伝わらないのであれば、自分の知るかぎりの単語を並べ、例を挙げ、時にはジェスチャーを使い、「私はこういうことを言いたいのだ。」と強い意志で伝えることを心掛けています。自分から向かっていく力を伸ばしていこうと思った4ヶ月でした。
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