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南イリノイ大学

出会いの宝と殻を破れる場所

英語コミュニケーション専攻3年 岳 叡司
2024/05/19
   皆さん初めまして外国語学部3年の岳 叡司です。僕は3月からアメリカの南イリノイ大学に留学をしています。ここでたくさんのことを学び、日本ではできないことを経験しています。私の体験や日常をこれから留学に行きたいと考えている学生さんのために説明していこうと思います。よろしくお願いします。
   最初に普段生活をしている寮について説明したいと思います。私が暮らしているAmbassador Housingではたくさんの国から来たSIUの学生が生活しています。韓国、中国、アメリカ、パナマ、ベトナム、トルコなど国籍豊かな人たちと共同生活をしているので英語を話す機会が日本にいた頃より増えました。基本的に一人一部屋、トイレとシャワールームは隣に住むルームメイトとシェアをします。一人がどうしても希望したいときは追加料金で隣にルームメイトのいない部屋を借りることもできますが、ルームメイトと話すことや、交流することもとても楽しいと思います。僕のルームメイトのトルコから来たPAYANは30歳と少し年上ですがとても親切で一緒にバスルームを掃除したりしています。
   食事は基本自炊です。SIU学生なら無料で使えるSaluki Expressを利用してWalmartやALDIで買い物をして調理します。この二つのスーパーは比較的安く食品を購入できるので愛用しています。二階にある大きな共同キッチンで料理をします。キッチン内には3個の電子レンジ、トースター、無料で飲めるコーヒーメーカーがあります。お水は水道に取り付けてある浄水器から水が手に入るのでお水の心配はいりません。みんなで食事をして楽しい時間を共有しています。4月に来たときはパキスタンの友達からビリヤニを分けてもらいました。寮に住む人や管理している方などが本当に心優しくて毎日が楽しいです。洗濯機は二階にあります。携帯でQRコードを読み取ってカードで支払えるので便利です。ですが1回2ドル(380円)するので1週間に2回くらいの頻度で使用しています。
   寮にはバスケコート、バレーボールのできる大きなグラウンドがあります。みんなで日が暮れるまでスポーツして楽しく交流をしたこともありました。毎週木曜日の夜はGame Night というイベントがあります。みんなでゲームをして、お菓子を食べながら映画を見て楽しい時間を過ごせます。
   続いては学校についてお話します。寮からすぐ近くに大学があるので徒歩で登校できます。SIUのキャンパスは自然がいっぱいで敷地が麗澤より大きいです。キャンパス内に湖や大きなスタジアムがあります。4月8日にはそこで皆既日食を観察しました。
   さて肝心な授業についてです。1日に1クラス50分の授業を4回行います。2クラス目が終わったら1時間のお昼休憩があるのでご飯を食べたり、すぐ近くのStudent Centerでスターバックス、Subway,ハンバーガーなどの売店があるのでそこでご飯を買って食べる人もいます。授業では単語テスト、ディスカッション、プレゼンテーションを行うときもあります。クラスメートは10人以下の少人数で行うため英語で発言する機会が非常に多いです。最初は同じクラスのコロンビアの学生が高頻度で発言を行って自分が発言する機会がほとんどありませんでした。ですが負けないように意見を言うことや文法や単語に自信がなくても挑戦した結果、英語で話すことに抵抗がなくなり、少しずつ先生に褒められることや、「英語でしゃべるのってこんなにも楽しんだ」と再確認できるようになりました。今ではミスをしても気にしない心が根付いたと感じます。
   学校は通常午後2時に終了します。そのあとはイベントに参加したり、寮に戻って課題や食事をとる人もいます。僕は寮に帰って課題をこなしたら、午後4時からジムで出会ったアメリカ人の友達と一緒に筋トレをしていました。育った環境や文化や言葉は異なっても英語でコミュニケーションをとりながら切磋琢磨できる経験は日本ではできないので、本当に彼との出会いに感謝しています。毎週水曜日は無料でベーグルをもらえるイベントのようにたくさんのイベントが頻繁に開催されます。
   CESLのカリキュラムの中にConversation Partnerというものがあります。これは英語のネイティブスピーカーと週に1時間会話をして、遊びに行くなどして英語能力向上を狙ったプログラムです。これは単位として交換されるため必ず参加しましょう。CESLの成績取得条件は80%以上と麗澤に比べ高いのでしっかりとテスト対策を行わないと次のレベルに進めずに麗澤の単位に認められないため日々の単語テストやクイズ(週に1度ほどの頻度で授業の復習をする小テスト)で満点を目指して勉強することが大切です。CESLでの学校生活は本当に楽しいです。先生方やLili, Billなどのスタッフたちは優しく私たちをサポートしてくれるため学校の心配をする必要はありません。
   最後にアメリカに来て嬉しいと感じたこと、つらいと感じたことをお話させてください。嬉しいと感じたことはアメリカ人やカーボンデールに住む人たちは明るく、社交的な人が多いです。すぐに名前を覚えてくれて、国籍関係なく平等に挨拶をしてくれます。人の優しさや温かさを感じると同時に日本とは違う新鮮な感情を味わえます。
   逆につらいと感じたことがあります。つらいと感じた時はアメリカ人に雑に扱われたり、攻撃的な態度を取られたりすることです。僕たちがシカゴ空港に到着して乗り換えの時にターミナルの移動、荷物の預け方など全く分からずに空港内にいたスタッフに聞きながらなんとか目的のターミナルに着いて、荷物を預け終わりやっと保安検査に並ぶ段階になったときです。何もわからずにいたため「本当にこの列に並んで正しいのか」という疑問がありました。近くのスタッフに聞いたところ「こいつなにを考えているの?」という感じで顔歪ませながら対応されました。また頻繁に搭乗口の情報が変更される忙しい空港だったためチケットに記載されている情報が正しいのか保安検査を担当したスタッフに聞いたところ自分の質問には答えもしてくれずにただ「Next!!」と怒鳴られて結果的に答えを得られないまま保安検査を受けるしかありませんでした。確かにたくさんの人が並んで慌ただしい保安検査のたくさんお客さんが後ろで並んでいる状況で突然に質問することは正しい行為ではありませんでした。でも日本人のように困った人は解決するまでサポートしてくれるわけではなく、自分のことは自分でなんとかしなければいけないという事をこの経験から学びました。でも勘違いしてほしくないのは全員がそうではないということです。半分以上の人がやさしく返答してくれました。ほかにも「なんでこのようなことを言われなくちゃいけないのだろう」「どうして自分の意見を聞かずにただ相手の意見を押し付けられなければいけないのだろう」という経験もしました。ですがこのような経験を乗り越えて人として強くなったような実感があります。
   SIUの生活はわくわくであふれています。自分の行動次第で人脈や自身の成長を左右します。留学はどの国に行ったとしても学校以外のところで学ぶ機会がたくさんあります。たくさんの日常や機会を経て大きく変化できることが留学の良さや行った人でしか味わえない思い出があるはずです。SIUやそれ以外の大学を考えている学生さん、もう行くことを決めた学生さんの良い参考になればうれしいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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