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フォンティス応用科学大学

オランダでの生活ってどんなものだろう

グローバルビジネス専攻3年 川上竜志
2024/11/13
   もしオランダで明日から生活するとなったらどんなイメージが湧くだろうか。そもそもオランダに対してどれだけの関心があるのだろうか。実際にオランダといわれて鮮明にイメージが湧く人は身近にはあまりいないのではないかと感じる。そんなオランダに私は留学に来ており、初めての海外ということもあり毎日が発見と出会いあふれており、日本と比べてより刺激的な日常を過ごせている。
   もうすでに留学を始めてから2か月が経過したことを考えると時間の経過の速さに驚きが隠せないが、オランダに来てからは文化や食、人々、景色などすべてが違う。その違いに気付いたのは大学が始まった日からである。大学には様々な地方から生徒が留学に来ておりヨーロッパの人々はもちろん、アジア人やアメリカ人、イギリス人など多くの文化が大学で交差している。そんな中で授業などをするうえで、ディスカッションやプレゼンなどの話し合いの場が必ず存在する。そこで私は文化の違いを感じた。
   日本では自分の意見を言うとき、自分が少数派である場合、大抵の人は自分の意見があり、納得がいかない結論でもその自分の考えを口に出さない。なぜなら日本の文化は集団主義であり、少数派の意見は聞いてもらえない、もしくは潰されてしまうものだからである。しかしこっちに来てからは一人一人が自分の意見を主張し、多数派少数派関係なく自信をもって発言していた。またディスカッションは特に日本にいたときよりも活発であると感じた。たくさんの意見が話し合いの中で出るため、自動的に全体の発言量が多くなる。特にヨーロッパの人は直接的な表現が多く、ダイレクトに主張してくるため日本とは違ったディスカッションの形である。
   大学内だけでなくスーパーマーケットの中でも感じることがある。スーパーに行くと必ず客と店員が口論しているのを目撃する。それはよりダイレクトに思っていることを相手に伝えているからだと思う。日本では基本的に不満を感じたとしても、争いごとを好まない性格の人が多いため口論になっているとこを目撃するのはまれである。しかしオランダでは多くの人が自分の意見を口に出すため口論は日常茶飯事なのである。
   このような文化の違いを感じたのは人間性だけではない。街中や電車など公共の場での出来事である。オランダでは多くの人が路上でタバコを吸っていた。日本では喫煙所など指定した場所でしか吸ってはいけないという法律が存在するが、オランダではそれがなく、どこでも吸っている。しかしそのせいでタバコのポイ捨てがとても多い上にどこでもたばこのにおいがしている。これは日本では体験できないことの一つだろう。また電車の中では普通に通話が可能であり、人々は普通の声量で会話もしており、電車内のマナーは日本ほど厳しくないのだと感じた。
   駅のホームは改札がある駅とない改札が存在しそこも違和感であった。一番カルチャーショックを受けたのは電車賃が日本の比べ物にならないくらい高いことである。オランダは駅の数が日本ほど多くないため一駅一駅の感覚がとても長く一駅だけでも8百円近くする。しかしそのためなのか割引制度も充実しており、月ごとのサブスクリプションや学生割などが存在している。
   このようにオランダでの生活が始まって様々な体験ができており、自分の人生にとってとても良いことだと自分自身でも感じている。実際に日本ではこのような体験はできない。今まで日本から見ていた海外のイメージも、日本の中からしか見ていなかった日本のイメージも大きく自分の中で変わった。残り2か月半の留学生活何が起こるのか楽しみである。
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