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淡江大学

台湾原住民について

グローバルビジネス専攻3年 柳田さくら
2025/02/26
   淡江大学に一年間留学しました。元々は半年の予定でしたが、半年延長してもう半年台湾で過ごすことを決めました。台湾は日本と違って時間の流れがゆっくりで、マイペースというか自分の時間を今まで以上に大切にできる場所です。日本語が話せる学生や店員さんも多くとてもうれしい瞬間がたくさんあります。

   台湾原住民についてお話ししたいと思います。台湾原住民というのを聞いたことがありますか?彼らは華人が台湾に来る前から住んでいた先住民のことです。台湾の人口は2339万人で原住民の人口は約58万人です(人口の2.5%)。私がこの一年間で会ったことがあるのは、布農族(ぶぬんぞく)と排湾族(ぱいわんぞく)阿美族(あみぞく)です。彼らは台北などの北のほうではなく下の南部に住んでいます。そしてお顔の堀が深かったり、例えると濃いめの顔です。東南アジア系の顔に似ています。部族によって、言語や踊りや洋服があります。布農族で使われている言語であるブヌン語には、”カミサマ”や”メンソレータム”、”スリッパ”、”カバン”など日本が統治していた時代の名残が残っています。標高が高いところに住んでいるので、今まで(千葉)の標高が50mなどの低いのに対し700mはあり少し運動しただけで息切れしてしまいます。なので彼らの運動神経はとてもよくアスリートにぴったりの生活環境です。
   台北のほうに行くとそこで暮らしている原住民の数も少なくなっていますが、台北でお部屋を借りるとすると嫌という方もいるそうです。同じ台湾人なのにそういう扱いがあるのは驚きました。また、私の通っていた淡江大学では全くと言っていいほど見たことがありませんでした。北部には全然いないようで、珍しい存在だったと思います。淡江大学にはたくさんの東南アジアの生徒がいるのでひときわ目立つようなものではありませんが、学校の近くのオムライス屋さんに行った際、そこの店主が何族なの??運動はしてるの?原住民とお酒飲んだことある?阿美族は背が高いけど、ブヌン族はあまり高くないんだけど。などと興味津々でお話ししてくれました。台湾人ですら珍しいと思うことに驚きました。山の中に住んでいるので、台北からおうちに戻るまで車で半日ほど、山を何度も超えていきます。移動手段は車がバイクが必須です。小学校や中学校も歩いていける距離じゃないので相当大変だと思います。野良犬や野良猫が驚くほどたくさんいました、飼っているわけじゃないけど余ったご飯をあげたりしていたので一緒に生活しているということでしょうか。
   また、愛玉(あいゆ)という植物も各お家に植えてあり、自分たちで作って食べています。そこで私も作ってみました。種になった愛玉を水の中でひたすら5分から7分くらいこすって作ります、そうするとだんだん滑っとしたような感覚があり、ある程度こすり終わったら冷蔵庫で数時間冷やし愛玉をみるとなんとゼリーになっているんです。びっくりしました、ゼラチンとか使うものだと思ってたら使わないでゼリーが完成しちゃいました。味がないので砂糖水やレモンをかけて食べます。台湾の夜市ではよく見かけるので是非食べてみてください。

   この留学を通してさまざまな台湾の文化や人に触れさらに台湾が好きになりました。もちろん語学も伸びたと思いますが、知っている人が限られていて家族もいない場所での生活は生活力や人とのコミュニケーションスキルを上げるものにもなりました。
とても貴重な一年間を過ごすことが出来ました。
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