ドイツ各地のクリスマスマーケット(Weihnachtsmarkt)
- 外国語学部ドイツ語専攻3年 高塚芽菜美
- 2025/04/15 New
私は冬休み期間中にドイツの各都市で行われている有名なクリスマスマーケットに行ってきました。ドイツのクリスマスマーケットは日本と違い、素敵なイベントが沢山あります。これらのイベントはドイツでしか味わえない魅力があり、とても印象に残っています。また、各都市それぞれの個性豊かなマグカップが売っています。そのカップにはグリューワイン(温かい薬草入りのワイン)が入って売られていて、寒い体を温めてくれます。
私のお気に入りのクリスマスマーケットはカッセルです。屋台で売られている、牛肉100%のホットドックはとても美味でグリューワインと合います。後はホットチョコレートを飲みながら会話を楽しみました。またグリム兄弟の聖地として知られていますので、グリム童話にちなんだ屋台が多くありました。マグカップにはカッセルの文字、その年の西暦、クリスマスマーケットの様子が描かれています。グリューワインとホットチョコレートを買う際には、必ず飲み物代とカップ料金を支払わなければなりません。返却料金を受け取らなければ、お土産として持ち帰れます。また、ある時間になると電柱から電柱へ移動するサンタのソリを見ることが出来ます。
ドレスデンとニューンベルクは、日本のガイドブックに載る程とても有名なクリスマスマーケットで日本人観光客が多かったです。ニューンベルクは、日本でいう原宿竹下通りのイメージで、散策すると中央駅から徒歩10分ぐらい行ったところから緩やかな下り坂があり、坂を下り終わるとクリスマスマーケットが開かれています。マーケットは規模が大きく、大勢の人で盛り上がっているので、迷子になりやすいです。ここでは小さなウィンナーのホットドックが有名ですが、日本の小売店に売ってあるウィンナーの大きさと変わらない見ためから、私は少しもの足りないと感じました。グリューワインの代金とカップ費を合わせると計7ユーロ、食事代も今まで行った中で一番の高値でした。ニューンベルクは有名観光地である為、ドイツの中でも物価が高いイメージを持っていましたが、そこはさすが有名観光地だと確信しました。ドレスデンでは、クリスマスマーケットが通りを挟んで分散されていました。どの会場も近くにあり、一日で歩き回れました。ドレスデンは、チョコレートが有名と聞いていたので、カカオ100%のホットチョコレートを飲んでみました。とても苦く「カカオってこんな味なんだと」初めて体感しました。
クリスマスが近づく頃、私はエアフルトとイェーナのクリスマスマーケットへ行ってきました。エアフルトは、ドイツチューリンゲン州の中で一番綺麗なクリスマスマーケットと言われています。私が住んでいるところから電車で約40分の場所でした。エアフルトには、細長いバウムクーヘン(トルデルニーク)が売られており、外はカリカリで中はフワフワの食感でした。グリューワインにラム酒が入っているものもありました。イェーナは、2か所で開催されており、移動遊園地と少しばかりの屋台がある会場と屋台のみの会場で、他のクリスマスマーケットと比べると規模が小さくて人も少なく、店では待たずにすぐに物を買うことができました。
日本とドイツのクリスマスマーケットの違いは何かと考えてみれば、日本は限られた都市で行われており、ただドイツの食事とグリューワイン、クリスマスグッズを買うだけのマーケットのように見えました。ドイツは歴史的な観点から行われており、宗教の重みがあるクリスマスマーケットに見えます。寒い中、グリューワイン片手にクリスマスソングとホットドック、仲間と語り合う素敵な場所にもう一度巡り合う機会があればと願っています。
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