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レッドランズ大学
- 留学生活の生事情
- 笹森裕斗
- 英語コミュニケーション専攻3年
- 2018年8月〜2019年4月
2018年8月末にレッドランズへ一年留学しに行きました。結論から言うと、本当にアメリカにいたのかっていうほど夢のような時間で、とても詰まった一年でした。ですが、もちろん辛いこともありました。では、気になる留学事情をプラスな面とマイナスな面、両方の視点から、あくまでも私の経験からですが書いていきたいと思います。
レッドランズへの留学は学部留学のみとなっていて現地の学生に混ざって普通に授業を受けるという内容でした。正直なところ、最初はいろいろと苦労しました。やはり実際のアメリカ人の会話を聞き取るのは難しいし、またあの早い会話のテンポに入っていくことができませんでした。聞き取るのに集中していたら話すことに手が回らなかった状態です。一番難しかったのは授業でのディスカッションでした。プロフェッサーの話を理解するのに必死なのに、その上それを踏まえて話し合いなさい、なんてほんとに困りました。しかもカリフォルニアにはたくさんの人種がいたので様々なアクセントに出会えることが出来ましたが、逆に言うと本当に私たち日本人からは聞き取りづらいアクセントを持っている人もいて、もう何が何だかという状態でした。しかも、その上課題も多く日本とは比べものにならないくらいです。二日後までに数十ページのリーディングや、レポートなど外国語学部にいてもそんな量の英語に触れることなんてなかったので慣れるまでにとても苦労した記憶があります。
また、他の国からの留学生がちらほらと居ますが、留学生と思わない方がいいでしょう。つまり、彼らは英語を話せて当たり前の状態だったのです。みんなインターナショナルスクールあがりや英語圏に在住経験有りなど様々なバックグラウンドを持っていました。私も英語には少し自信を持っていましたが、この最初の期間で見事に打ち砕かれました。たぶんここでどう切り替えていけるかが私だけじゃなく他の人にも言えるのかなと思います。そもそも英語が流暢に話せていたら留学までくる必要なんてないだろと、話せなくて当たり前だろと切り替えて、その日からより積極的にいろんな人に喋りかけに行きました。それは授業中であったり、図書館であったり、学食で少し面識があれば一緒に座っていいかと聞くだけでとても歓迎してくれます。最初はうまく聞き取れなくても集中していれば聞ける割合も増えてきて、またその中からみんながよく使っているフレーズなども耳にしてそれを他の友達との会話で試してみたりと、単純なことですが話せば話すほど上達は早いと身をもって実感しました。おそらく大切なのはそれをどう実行していくか、どれだけ続けられるかだと思います。もうおかげさまでメンタルがすごく鍛えられました。
そんな英語がたどたどしいお子ちゃまも、時に助けてもらえたのが日本語のクラスの学生でした。正直日本に興味のある人は多く、何人かは日本語のクラスをとっていなくても旅行に行ったことがあったりします。その中の一人、シェイリンちゃんという子と友達になり、面倒見もいいし、トークが好きなので話す機会をとても設けられました。ちなみに、冬休みはこの子の家に泊めてもらいました。ホームステイというやつです。とてもリッチなので丸々一部屋、バスルームとソファー、テレビ付きを借りることが出来ました。お母さんはシングルマザーできれいな人でとても歓迎してくれました。後半お金がないときに訪問した時には50ドルお小遣いとしてくれました。とても感謝しています。
大体留学開始から二、三か月すると通りすがりに会った友達に挨拶してスモールトークできるくらいになりました。そんな時期に私はジャレッド君という一年生の子と友達になり、彼の友達を紹介してもらったりして一気に輪が広がっていきました。パーティーにも一緒に行ったり、みんなで遊んだりしました。一週間程度春休みがありその時はジャレッドの家に泊めさせてもらいました。ロサンゼルス付近に住んでいたのでダウンタウンや、いろんなおいしいお店にも連れていってもらえました。
友達のおかげで後期の授業が始まったときに、前期よりも理解できて自分の力の上達を感じることができました。前期はだいたい半分くらいしか理解できなかったのが、後期では八割くらいは理解できました。一番の上達は、授業でのディスカッションに参加できたことです。相手の意見を聞いて反応したり、自分の意見を言う、そういうことが本場で出来たことにとても嬉しさを感じたのを覚えています。また、重要なのは英語が上達するにつれて英語を使うことへの躊躇がなくなり会話のテンポもよくなっていきます。そうなることですぐ人に話しかけられるし、またそれで友達が出来て今度遊ぼうぜとなったりして、英語を使う機会が増えるという好循環が生まれました。最初がいくら辛くても、諦めずに続けていればしっかり自分の力になるのだと改めて思いました。いったん話しかけてしまえば基本的にみんなとてもオープンな性格なので普通に喋ってくれます。そこはやはり日本人も見習うべきフレンドリーさだなと思いました。
なにより、一番時間かかったなと思うのが現地の人のツボです。おそらく笑いの感覚が一番その国、土地の文化が出るのかなと思いました。カリフォルニアは人種が多いのでけっこうそれに関したブラックジョークが一番簡単にウケました。もちろん使うタイミングはしっかり注意しないとダメなのですが、そういうことを言える仲になったら試していただけるといいです。あとは基本的にはくだらないことが大好きなので深く考える必要はありません。やはり、留学に行くとなったらおもしろい人になりましょう。面白ければ人が寄ってくるし友達になるのも簡単です。ただ普通の何の変哲もない会話を英語で出来てもつまらないですよね。また、より面白くするためにいろんな言い回しもあるのでスラングも結構学べたりします。そんないろんな経験をさせてもらえたみんなにとても感謝しています。世界にはいろんな人がいていろんな考えを持っています。そのことを実感し自分の世界がより広がりました。この一年の留学で様々なことを乗り越え、身につけて、感じて、こんなに自分を成長できる機会は二度と来ないかなと思える留学生活でした。
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