ミドル・テネシー州立大学

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Middle Tennessee State University

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ミドル・テネシー州立大学

1301 East Main Street , Murfreesboro, TN 37132-0001, U.S.A.

http://www.mtsu.edu/index.php

プログラム概要

英語
沿  革 1911年に創立されたミドルテネシー州立大学は、教師養成のために設置された大学である。創立以来、卒業生は9万人にのぼり、「航空学」「ビジネス」「ジャーナリズム」「音楽産業」が有名である。教授陣は900名以上で、質の高い学士・修士・博士課程を提供している。学生数は約22,000名で、国際色豊かなキャンパスでは1年を通じて様々なイベントやクラブ活動が盛んに行われており、学生同士の交流の場となっている。
特  色 ○授業料免除の交換留学(学部/専門留学のみ):
本学学生はこれまで、企業倫理、マネジメント、マーケティング、Business Finance、Supply Chain Operation、ミクロ経済、ビジネスコミュニケーションの他、地理、異文化理解、スポーツ、スペイン語などを履修している。外国語学部の実績は「Tourism and Hospitality Management」専攻、Communication Studies」専攻の授業履修。毎週金曜には Language Tableという集まりがあり、日本語学部のアメリカ人学生に日本文化を教え、一緒に勉強する機会がある。
現地学生が留学生のお世話をしてくれる International Buddy Program もあり、到着時迎えに来てくれることもある。
宿  泊 本学の留学生は、原則としてキャンパス内にある寮(Deere Hall、House7、Womack Lane Apartments のいずれか)に入寮する 冬期休暇中はカフェテリアは閉鎖し、その期間も寮に滞在したい場合は Womack Lane Apartments へ初めから入寮をするのが好ましい。
生  活 テネシー州の州都であるナッシュビルは、カントリーミュージックなど全米の音楽発信地としても有名で、音楽産業が盛んなことから「ミュージックシティ」の愛称で親しまれており、大きなショッピングセンターや娯楽・文化の施設もある。ミドルテネシー州立大学は、ナッシュビルから車で 40 分程度のマーフリーズボロ(Murfreesboro)という町にあり、広大な敷地の中に新築もしくは建設中の校舎など諸施設も大変充実している(特に図書館は規模・格調ともに圧巻である)。ミドルテネシー州立大学は、マーフリーズボロの地域の人々との積極的な交流にも力を入れており、レクリエーション・センターでキャンプやロッククライミング、ハイキングなど多くのレジャーを提供している。徒歩圏内にいくつかのレストランがある。
条  件 全学部:授業料免除での交換留学(学部専門留学)のため、TOEFL(ITP)500点以上。英語2専攻の学生は累計GPA1.5以上であること。
留学時期 2年次または3年次の第2学期から4ヶ月または10ヶ月。
担当教員 堀内 一史
特記事項 麗澤大学海外留学奨学金

PICKUP留学体験記

一足先に留学を経験した麗澤大学の先輩たちが、留学先でのさまざまな体験談を語ってくれた「留学体験記」

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ミドルテネシー州立大学

交換留学の先に見えたもの
宮本駿貴
英語コミュニケーション専攻4年
2019年8月 ~ 2020年3月

   皆さんは、アメリカ留学と言えば、何を思い浮かべますか?アメリカ留学に夢を抱く人は、決して少なくはないと思います。私は、アメリカ合衆国のテネシー州にあるミドルテネシー州立大学という麗澤大学の提携校に、2学期間交換留学生として派遣されていました。私が留学前にアメリカ留学に持っていたイメージは、単純に「愉快なもの」でした。しかし、私がアメリカに対して抱いていたこのイメージは、単なる固定観念にしか過ぎないという事を、テネシー州で実感しました。とは言え、私自身のテネシー州での生活そのものは、非常に思い出深く、正に「愉快なもの」でした。    ミドルテネシー州立大学には、以前に麗澤大学に短期研修で来ていた現地の友達も少なからず居ました。その為、私がアメリカに着いた日には、現地の友達が隣町から車で迎えに来てくれました。その日から数日が経つと、イングランドやドイツなどのヨーロッパ圏の国々から来た交換留学生との親交が深まり、一つのコミュニティーが、私の周りに出来上がりました。現地の友達も、大学の日本愛好会的なものや、ヨーロッパ圏の交換留学生達と交流しているうちに増えていき、私の生活は思い出深いものとなりました。    しかし、授業の事となると、その話は別でした。私のミドルテネシー州立大学での留学のプランは、2019年度秋学期から参加して、翌年の2020年度春学期まで、休業期間を挟んで学部授業を履修するというものでしたが、秋学期から、課題の量は私の想像を遥かに上回るものでした。具体的に述べると、一週間に合計50~100ページ程度の教科書に追加して、各クラスで定期的に課されるレポートや、小テストをこなすというものでした。秋学期の間は、労を惜しんでいる暇は無いと感じていましたが、春学期に入り、履修する授業のレベルを現地の3, 4年生向けの授業のみに絞り難易度を上げると、1週間の読むページの量が多い時は200ページにもなり、より骨の折れる経験をしました。    めげずに授業に真剣に取り組み続けて私が気付いた事は、結局アメリカ人も感情のある人間であるという事でした。結果的に、この二学期間で履修した合計8つの授業の成績は、1つの授業でB+という最高評価のAの1つ手前の評価を取ってしまいましたが、その授業を除けば、全ての授業でAを取得しました。これに対して、教授が日本人交換留学生だから甘くつけてくれたのかもしれないという見解を抱く事も可能ですが、私は、現地の大多数の学部生のクラスメイト達よりもまともに授業に取り組んできた自信がありました。私は、「アメリカの大学生は非常に勤勉だ」という固定観念も持っていた為、相当な覚悟で学部授業に飛び込まなければならないと思っていたのですが、実際には、やはり個人差がありました。教科書を読まずに授業に臨む人も居れば、教科書すら買わずに、学期間の授業を乗り越えようとする輩もそこには存在しました。授業前に、「今日の教科書の予習どんな内容だった?」と隣の席に座っていたアメリカ人の学部生に聞かれ、その内容を話して、何故か感謝されるという事も、何度もしました。    勿論これは、大多数の話であって、真面目に授業に取り組む学生も沢山居ましたが、私は、この経験を通じて、今まで異文化の人々の事を、固定概念の混ざった他人のレンズを通してしか見ていなかったという事に気付きました。今やインターネットを使用すれば、他国の文化の大まかな情報を知る事は決して難しい事ではありません。しかし、その所謂「メディアが作り上げた情報」というものは、他人のレンズを通して語られている為、必ずやそうであると断定する事は不可能です。それにも関わらず、脳がその情報を得てしまったその瞬間から、「固定観念」というものは形成されてしまいます。私がこの経験から得たものは、この情報を認知した上で、自分の目で真偽を確かめ、理解するという事が何よりも重要であるという事でした。特に、異文化の溝というものは、我々が抱いているイメージよりも遥かに深いものです。だからこそ、自分の目で見て、経験するという事が、非常に重要になってくると思います。そして、留学の価値というものは、そこにあるのではないかと感じました。    また、少し視野を広げて授業以外の日常生活を見てみると、日本人は日本人同士でコミュニティーを形成しているという現実も見受けられました。異国の地で出来た同じ境遇・国籍の友達というのは、大きな絆がそこに生まれると思います。しかし、生活の中心をそこに置いてしまうと、異国の地でしか出来ない異文化体験の機会を失ってしまう事になります。実際にこの事を心で理解していても、行動に移す事が難しい為、異文化圏で異文化圏の友達を作るという事は覚悟を伴う事になります。ここでは、海外に居るのなら、カルチャーショックにでもホームシックにでもなってやろう、というマインドセットが非常に重要になります。ここで言っている事は、同じ国籍の友達と不和な関係を築くべきという事ではありません。寧ろ、その関係は大切にした方がいいです。しかしながら、その事を踏まえた上で、異文化に飛び込むという事は、非常に興味深く、学んでも学びきれないものであると知ると、留学が実りあるものになり、人生の幅も広がっていくと思います。    最後に、英語力を鍛える為に交換留学に行くという考えは勿体無い、という事を、将来交換留学を目指している後輩に伝えたいです。交換留学は、語学留学とは違い、英語をツールとして扱えて、初めて成り立つ留学です。それを理解した上で交換留学を敢行すると、自分の人生の幅を広げる為の異文化に対する見識や、同じマインドセットを持った他国籍の人脈などが出来ます。英語力は、単なる付随的なものに過ぎなくなるというのが、交換留学の面白いところです。そして、アメリカの中でも、西海岸の州や、ニューヨークやシカゴなどの大都市とは離れているアメリカ南部のテネシー州には、他の都市には見られない独特な文化が根付いている地でもあります。アメリカの中でも、他とは違う経験がしたいと思う学生の方々には、「アメリカの南部にある大学」という選択は、適したものであるかもしれません。

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限りない可能性
草薙 進二
経営学科3年
2015年8月~2016年5月

   ふと、物思いにふけって遠い地にいる友達のことを思うと感傷的な気持ちになってしまうのは、思い入れのある土地と人々にさようならを言ったばかりなのと、アメリカの生活に慣れた自分が日本に帰国していろいろ戸惑うところがあるからというのが大きな理由だと思います。実際帰りたくなかったわけではありませんが、留学中に日本と違う文化に遭遇するたびに気づかぬうちに日本での生活を美化していていた自分が帰ってきて、その美化し過ぎていた部分と現実のズレに少なからず驚きはありました。「日本での生活ってこういうものだったっけ?」と。そして留学で一番辛かったのが別れです。いつの時でも別れを告げるのは寂しいものであり、二度と会えないというわけではありませんが、再会が保障されていない分こうしてこのレポートを書いていても常に頭に出てくるのはアメリカで出会った全ての人たちです。   私が留学を意識し出したのは 高校2年の時だと思います。そのきっかけは、イギリスで2週間サマースクールに通ったことにあります。当時の私には他にやりたかったことがあり、また正直海外には興味がなくただ両親に勧められて行っただけではありましたが、それが私の進路を大きく変えるとは全く想像していなかったのも事実です。あちらで目にした全てのものが新鮮でずっとワクワクしていたのをよく覚えています。英語も特に上手だったわけではありませんでしたが、日本で見られないものがたくさんあってそれらを目で追いかけることに暇がなかった。子供だなと思われるかもしれませんが、それまでテレビや本でしか見たことがなかったようなものが、世界が目の前にあって心躍る感覚はアメリカのいくつかの都市を旅行していても常に感じられました。そして「いいところも悪いところもひっくるめて、世界をみたい」という強い衝動にかられるようになったのです。それが今回の留学の大きな目的でもありました。   今回の留学の目標として、英語の上達とビジネスの専門知識の獲得というもので他の留学生と大差ありません。特にミドルテネシー州立大学の場合、交換留学のプログラムのため最初の学期からビジネスの授業が取れたことは専門分野がより多く学べただけでなく、英語のレベルをすぐに上げる近道でもありました。それがいいことなのかは人それぞれです。かくいう私は、初めから英語のスピードがケタ違いに早くすごく苦労しました。もちろんのことながらビジネスを教えている先生方は英語を教えているわけではないので、スピードや訛りを気にして話してはくれません。わからないことがあって隣の人に聞いても早い英語で帰ってくるばかりだったので最初の頃は気が抜けませんでした。自己主張してこそ貢献できるようなディスカッションやグループワークは展開が早くてなかなか追いつけませんでした。しかしそういうことがあったからこそ序盤の方でアメリカ人の英語のスピードに慣れることができて、いろいろと挑戦することができました。 アメリカ人の友達が多くできたのもそこにあると思います。苦労が絶えなかったグループワークも今ではいい思い出です。    留学する前の自分が考えていたことを思い出してみると、私は文化そっちのけで友達ができるかどうかばかり心配していたように思います。なぜなら、友達を作って一緒の時間を過ごすことで英語が話せるようになる近道だと自負していたからです。しかし実際は、私が思っていたアメリカ社会と現実は少し違っていてそちらの勉強も欠かせませんでした。もっと言うと、人種間の現状をこれまで以上に深く考えることができたのはこの留学の大きな収穫でもあります。例えば黒人の方々についてです。日本にもある程度の黒人が住んでいると思いますが、日常的にほとんど目にすることはありません。しかし当たり前のようにアメリカには白人もアジア人もラテン系の人も黒人の方も圧倒的に日本より人種の多様性に富んでいます。そういう環境に身を置けば、日本では目にすることがなくても世界の国々に行けば見えてくることもたくさんあります。   テネシーは南部に位置していることもあり黒人の人たちも多く住んでいます。私はサンフランシスコやシカゴ、ニューヨークなどのアメリカの主要都市を旅行したことがあるので、人口を考慮しても黒人やムスリムの割合がテネシー州は多かったと思います。そのため黒人の文化であったり、振る舞いや英語のなまりであったり日本にいては考えることはなかったであろうことを実際に目にして触れることができました。ちょうどシカゴに遊びに行った時には、白人の警官が無実の黒人の青年を銃で何度も打ったことに対する大規模なデモに遭遇することもありました。そのような事件がアメリカで何度もあったことから、ソーシャルネットワークを通じて「本当のアメリカの悪は警察」、あるいは「黒人差別はなくならない」などの訴えを見にすることが何度もありました。黒人の友達からは、実際に受けた心ない行いや言葉の数々を聞かせてくれました。また、イスラム国によるテロなどの常軌を逸した過激な行動により、ムスリムへのヘイトクライムも一時期問題になったのもよく覚えています。学校のムスリムの生徒が何者かに暴行を受けたニュースを見た時には驚きました。なぜなら事件が起きたのは寮の近くだったからです。アメリカにいた時ほど、日本人としての帰属意識を考えたことはありません。   この9か月間、あらゆることに挑戦しました。簡単ではなかったけれどとにかく自分から話しかけたり、人生で初めてのカヤッキングやラフティングなどのレジャースポーツを楽しんだり、新年をタイムズスクウェアで迎えたり、 残念ながら実行できなかったこともありますが、自分をしっかり見つめ直すこともできました。欲を言えば、アメリカのそれぞれの都市をもっと訪れたかったです。より多くの人が留学するようになっている時代ですが、費用面のことを考えるとまだまだ安くはありません。それに、留学はせずとも英会話やインターネットで練習したり知識を広げたりすることもできる時代です。だからこそ留学の価値をしっかり見出すことが大切になってくると思います。留学してみて、留学はただ勉強だけで終わらせるだけでなく、日本ではできないようなこともしてみるのもさらに留学生活を充実させるものだと思います。旅行でいくつかの都市を回りましたが、結果的には私の留学生活にいい方面で影響を与えてくれた人々に出会うことができました。もちろん目にした全てのものが輝かしいものであったわけではありません。現実を見て事実を受け止め、それをどう対処していくかも成長に繋がっていくと思っています。やりたいことをしっかり見据えて、自分の限りない可能性を信じて。

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