ハレ=ヴィッテンベルク・マルチン・ルター大学

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ハレ=ヴィッテンベルク・マルチン・ルター大学

Sprachenzentrum, August-Bebel Str. 13 c 06108 Halle Deutsch als Fremdsprache 06099 Halle (Saale)

https://www.uni-halle.de/

プログラム概要

ドイツ語
沿  革 1694年創立。ドイツ啓蒙主義、医学の分野で著名な学者が多数輩出した歴史ある大学。
マルチン・ルター大学の名称は、ヴィッテンべルクにおけるルターの宗教改革運動にちなんで1933年に付けられた。
文学、法学、経済学など7学部があり、中でも哲学、神学、文学などが充実している。学生数は約18,000名。
特  色 ・授業は市の中心地にある大学語学センターで行われ、ドイツ語演習科目に関しては他の外国留学生のために設けられているクラス(International)に参加することになる。図書館や学生食堂などの施設が充実しており、大学生らしい留学生活を送ることができる。
・ドイツ語専攻以外の学生は、英語で行われる学部授業にも参加できる。
・留学開始までにドイツの生活環境に慣れるため、9月にドイツ各地で行われる語学研修に参加することを推奨する。希望者はそれに参加し、修了者には2単位認定される。
 事前研修の費用と期間はプログラムによって異なる。
 費用概算:約800€~1450€(講座費用+宿泊費+交通費)
宿  泊 学生寮(1人部屋で、キッチン、バストイレは3〜4人共同のユニット)
参考寮費:1ヶ月214ユーロ(PC接続端子使用料を含む)
※寮契約時に最初の1ヶ月分と保証金(300ユーロ)を支払う。
生  活 日本語を学ぶドイツ人学生や他大学からの日本人留学生も多い。
インターンシップは、これまで少年サッカー指導、大学図書館、動物園、オペラ座など多彩な場所で行われてきた。(基本的に自分で探すが、チューターなどに助けてもらうことができる。)
比較的大きな街で、なんでも揃っている。
条  件 ・ドイツ語・ヨーロッパ文化専攻:ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)A1 レベルのドイツ語力があると認められること(検定試験の合否、授業成績などから総合的に判断する)。留学前に「ドイツ語基礎科目(A 群)Ⅲまたは IV」を修了していること。なお、条件を満たしている場合でも、個人留学と変わらない環境で勉強することになるので、自立して生活できると判断できる者。
・ドイツ語・ヨーロッパ文化専攻以外:留学時点でドイツ語Ⅰ、Ⅱを修得済みであること。留学前までにドイツ語Ⅲあるいはドイツ語特別演習 A・B の履修を強く推奨する。これらの科目を履修していない場合は、プログラムの担当教員との面談が必要。TOEIC600 点以上。累計 GPA1.5以上であること(英語2専攻)。
留学時期 半年留学:2/3年次秋学期、3年次春学期
1年留学:2年次秋学期から1年間 (定員2~3名)
(ドイツ:冬学期10月~2月 /夏学期4月~7月)
担当教員 シュッテレ
特記事項 麗澤大学海外留学奨学金・日本学生支援機構奨学金

PICKUP留学体験記

一足先に留学を経験した麗澤大学の先輩たちが、留学先でのさまざまな体験談を語ってくれた「留学体験記」

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ハレ=ヴィッテンベルク・マルチン・ルター大学

ハレ留学体験記
石川達也
ドイツ語・ヨーロッパ文化専攻3年
2023年10月~2024年8月

   2023年10月から2024年8月まで、私はドイツのハレ大学に留学していました。この留学の主な目的は、ドイツ語力を向上させ、異文化の中で多くの友人を作ることでした。留学を終えた今、その両方を達成できたと自信を持って言えます。日常会話なら問題ないレベルまでドイツ語力が向上し、世界中から集まった友人たちと親しくなることができました。留学を選んで本当によかったと心から思っています。    しかし、留学前にはたくさんの不安がありました。「本当に自分は外国で一年近く暮らせるのだろうか?」という疑問や、身体障がいを持っている自分が差別や辛い思いをするのではないかという恐れが常に頭をよぎりました。普通の人よりも多くの不安を抱えていたかもしれません。特に、異なる文化や環境に適応できるかどうか心配でした。    留学の初日、寮に到着したときのことは今でも鮮明に覚えています。正直なところ、寮の状態は予想を遥かに超える汚さでした。その瞬間、一度心が折れそうになり、強いカルチャーショックを受けました。しかし、この経験が私を強くしてくれたとも思います。新しい環境に馴染むことは決して簡単ではありませんでしたが、多くの友人や現地の人々に助けられて、様々な問題を乗り越えることができました。特にルームメートたちは本当に親切でありがたかったです。     ハレ大学での授業はすべてドイツ語で行われレベルの高い内容ばかりでした。理解するのに苦労し、ついていくのが難しいと感じることも多々ありました。しかし、「この状況をどう乗り越えるか?」という問いを常に自分に投げかけ、なんとか乗り切ることができました。特に、ドイツ語が母国語ではない私にとって、専門的な用語や抽象的な概念を理解することは大きな挑戦でした。しかし、毎日少しずつ努力を重ねることで、自信につながりました。授業の内容はドイツの歴史や特に文学作品についての授業が多かったです。詳しい授業内容については留学生現地レポートに記載したのでハレ大学に留学したい人はぜひ読んでください!    ハレ大学にはErasmusという留学生同士のイベントやJapan Stammtisch という日本人と日本に興味のある外国人の人々が交流するイベントが月に一.二回あります。クリスマスマーケットに行ったりバーベキューに行ったりと本当に楽しかったです。    また、留学中にはたくさんの出会いがありました。特に印象的だった出会いがルームメートのドイツ人、カール君との出会いです。彼には何度も彼の実家にホームステイさせてもらいとても仲良くなることができました。カール君の兄弟が通う地元の小学校にも一緒に訪れる機会がありました。その小学校では、たまたま日本の兵庫県の小学校との交流があることを知り、日本語でお手紙を書くお手伝いをしました。子供たちは興味津々で、私の話に耳を傾け、日本とドイツの違いや共通点について楽しく会話することができました。この経験は、単なる観光や学業以上に深い文化交流の一環として、私の心に深く刻まれました。    また周囲の友人やハレの市民の温かさには何度も助けられました。特に、トラムに乗る際や重い荷物を持っているときなど、見知らぬ人々がさりげなく助けてくれる瞬間が何度もあり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ハレの町は、私にとってもう一つの故郷のように感じています。日本の故郷と同じくらい、いやそれ以上に愛着が湧いています。街並みはディズニーランドのように綺麗で、歴史的な建物や風景、そしてそこで出会った人々は本当に素晴らしいものでした。また、ハレの自然環境や季節の変化も、私の留学生活を彩り、日々を豊かにしてくれましたハレが大好きです!    私の留学体験は、学業や言語の向上だけにとどまらず、自分自身を見つめ直し、成長させる重要な機会となりました。特に、初めての一人暮らしや異文化での生活は、自立心を育み、新たな挑戦に対する勇気を与えてくれました。日常生活の中で、小さな困難に直面するたびに、それを乗り越えることで自信がつき、自己肯定感が高まりました。    また、留学中に得た友情は私にとってかけがえのない宝物です。異なる文化背景を持つ友人たちとの交流を通じて、他者を理解し尊重することの大切さを学びました。この経験はただの思い出以上に、私の人生観に大きな影響を与えました。今後も、友情を大切にし、日々の生活をがんばりたいです。    留学中には数多く場所に旅行をしたりイベントに参加したりもしました。私は第二次世界大戦の歴史に興味があったので、ポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所やワルシャワのユダヤ博物館など数多くの戦争博物館を実際訪れて改めて平和の大切さを実感しました。    また6月には毎年デュッセルドルフで開催されるJapantagにボランティアとして折り紙体験のお手伝いなどに参加しました.様々な方々が日本の文化や日本のことに興味を持ってくれていてとても感動したことを覚えています。留学中ドイツだけでなくヨーロッパ諸国の文化にも触れることができました。このような経験から将来的には異なる文化の架け橋となるような仕事に携わりたいという新たな夢も生まれました。    留学中様々な予期しないことや授業など大変なことがたくさんありましたが、1番大切なのはパニックにならず落ち着いて今出来ることを一生懸命にやることだと思います。これから留学するみなさんには楽しいことももちろんいっぱいありますが、何か予期しないトラブルがあっても落ち着いて前向きな気持ちで頑張ってほしいと思います。    最後に、この留学を支えてくれたすべての人に感謝の気持ちを伝えたいです。友人、家族 麗澤大学の皆様、そしてハレ大学の教授やスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。何度も感謝の気持ちを言っても足りないくらいお世話になりまし。た皆さんのおかげで、この素晴らしい経験を通じて成長し、新しい未来へのステップを踏み出すことができました。この経験を糧に、今後も積極的に新しい挑戦に取り組み、自分自身をさらに成長させていきたいと思います!

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ハレ留学体験記
一条慈笑
英語リベラルアーツ専攻4年
2022年10月~2023年7月

【今回の留学で学んだこと(異文化交流)】  私はこの留学で様々な国から来た人達と話をすることができた。特にペルーから来た人とロシアから来た人とじっくりと話をする機会があり、彼らの国の暮らしや食文化、政治などについて新しく知ることができた。ペルーではモルモットと食べるという話が一番衝撃的だった。彼らとの会話を通じて、外国人と交流することの楽しさに気づくことができた。話を聞いていると驚くことが多く、自分は他の国について全く知らないなと感じた。また、彼らとの会話は英語やドイツ語で行うので、日本のことをあまりうまく紹介できないもどかしさを感じた。この体験から他国や日本についてもっと知り、それを外国語で話す能力を身につけたいと、改めて考えるようになった。 【大学での勉強】  私は留学先で英語とドイツ語の授業と歴史や音声学の講義を取った。英語の授業は自分にとってはレベルが高く、授業について行くのは正直大変だった。ドイツの英語レベルは高いんだということを改めて気づいた。授業に参加していて気づいたのは、ドイツ人はよく喋るということだ。一人話し出すと長くそれが続き、よくそんなに話すことがあるなと思って聞いていた。このよく話すというアウトプット力が英語の能力の高さに繋がっているのではないかと感じ、さらに自分に欠けている能力はこれだと気づくことができた。講義では最後に質問ができる時間があり積極的に質問している学生が多く見られた。このように学問に打ち込んでいる学生がいることを改めて認識することができ、自分のモチベーションにも繋がった。 【自分の変化】  私が留学をしたいと思った理由は言語を磨きたいという動機の他に自分を変えたいという思いがあった。自分はあまりポジティブと言える性格ではなく日々を楽しめない日が多かった。そのため海外の目を輝かして明るく生きている姿を見て憧れていた。留学したら性格が変わって帰ってくる人が多いという情報を多く耳にしていて、もしかしたら自分もあんなふうに変われるかもしれないと期待を抱いていた。しかし、実際に留学に来てみて想像していたような変化はなかった。行動力や問題解決力などの成長はあったが、性格に大きな変化があったわけではなかった。自分に変化がないことに不安に思っていたがあることに気づいた。私は自分がダメな原因について、外的要因を理由にしていたのだと気がついた。環境を変えれば自分が変わるのではなく自分で自分を押さえ込んでいたのかもしれない。そして、変えないといけないと思っていたもの自体が人物を表しているもので無理に変わる必要もないのかもしれないと感じた。今回の留学は自分という人間がどういう人であるのか改めて知る良いきっかけとなった。 【日独比較研究プロジェクト】 私は日独比較研究プロジェクトとしてある質問をドイツ人に質問した。その質問とは以下の4つである。 1 ドイツ人は真面目であるというステレオタイプがあるが、自分たちはそうだと感じているか 2 ドイツ人を一言で表すなら何と表現できるか 3 移民の多いドイツで異文化を理解するのに苦労したことはあるか 4 外国人と接するときに気をつけていることは何か  私はドイツに来て、初めて多くの国の人々と交流をする機会があり、日本が他のヨーロッパ諸国などに比べて閉鎖的であったことに気づいた。日本で暮らしていると島国ということもあり、外国が日本とは別世界に存在しているような遠い存在に感じていた。しかし、ドイツはヨーロッパの真ん中に位置しており、多くの旅行者が行きかっているため国の境目をあまり意識することがないと感じた。さらにドイツは移民を多く受け入れているため、国には様々な文化が存在するのが普通の状態で、それがドイツという国なのだと実際に暮らしてみて感じた。  これらの気づきから、日本もこれからより世界と密接になる必要があり、さらに人口不足により日本も移民をどう受け入れるかの問題がある。このような点はドイツの人たちの考え方や感じていることが参考になるのではないかと考え、上記に記載した4つの質問を作成した。インタビューの答えを以下に記す。 1 どちらとも言えるので答えるのが難しいが、初対面の人とはより直接的で要領よく話すようにしている。知り合いが増えたり、友達になったりすれば、ふざけ合ったり皮肉も言えると思う。しかし、公共の場でのやり取りでは直接的なポイントにとどめ、効率的なやり取りをするようにしている。 2 驚き (ステレオタイプに見えてもその人をもっと知れば、全く知らない人にもなる) 3 個人的には、両親が異文化にオープンだったし、幼い頃から異文化と接する機会が多かったので、少なくとも私にとっては問題なかった。それに、ドイツでは他国からの移民を受け入れない時代なんてなかったと思うし、ドイツという国をどう見るかということの一部であるべきだと思う。個人的には、多くの文化について学ぶことができ、さまざまな背景を持つ多くの人々と出会えるという点が気に入っている。 4 まずどの言語を使って彼らと話すかによってコミュニケーションをとることができ、さらに文化的背景を念頭に置くことができる。(特定の時間に祈らなければならないのか、どのような食べ物を食べることができるのか、彼らの文化ではボディコンタクトをどのように扱うのか、その他私が知っておくべき文化的または宗教的な制約があるのか)しかし、私はそれを決めつけるのではなく本人に聞いている。 このインタビューからやはりステレオタイプというのは絶対にそうだと言えるわけではないが表面的なコミュニケーションの場合はそれが当てはまることもある。しかし、それを決めつけるのではなく相手とのコミュニケーションの中で理解していくことが必要である。この意識は相手が外国人であるかは関係ないと気がついた。同じ国の人同士でも人と接するにも相手を知ろうとする態度がとても大切である。相手が外国人だから特別な対応を取るのではなく、人として真摯に相手と接するだけで良いのだなと感じた。もしかしたら日本もドイツのように多くの外国人とともに生活するようになるかも知れない。そうなった場合はこの考え方を頭の中に置いておこうと思う。 この調査内容は卒業研究にも役立てたいと思う。

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ハレ=ヴィッテンベルク・マルチン・ルター大学

ハレ大学への留学を終えて
高野望央
ドイツ語・ドイツ文化専攻3年
2022年4月~7月

   私は2022年4月1日から7月までハレ大学に留学していました。私が留学を決めた理由は、もともと中学生のころからドイツサッカーに興味があり、ドイツは自分にとって憧れの国だったからです。もちろん、ドイツ語専攻なので語学力の向上はいうまでもありません。しかし、日本で授業を受けていても、目に見える試験を受けていなかった自分は実際にどれだけ話せるか自信がありませんでした。    留学先が決まったときはハレ大学が第一志望ではなかったため、正直残念に思いました。数ある留学先の中でも、ハレに行ける人は自分のことは自分でできるひとと聞いていたので本当に不安でした。ドイツ語もままならないのに、また日本で一人暮らしをしたことがなくて、実家で生活していたので一人で生活できるのかと思っていました。    ドイツにきてすぐはドイツにいる実感が湧かなくて、ソワソワした気持ちでした。しかし、やはりすぐにホームシックになったり、コロナとウクライナの影響で学生証や健康保険の手続きがなかなかスムーズに出来なくて嫌になったりして食事もほとんどできず、日本に帰りたいと思う日々でした。ネガティブな気持ちが1か月ほど続きましたが、こんなにドイツで生活できるのは人生でもう二度とないと考えたら、落ち込んでいては時間がもったいないと考えるようになりました。だから、手こずっていたいろんな手続きも楽しむように焦らず進めたり、その日頑張ったことがあると自分にご褒美すると決めて、楽しんで生活しました。そうすることによって、毎日やるべきことが明白になり、確実に物事を進められていきました。    ハレでの授業は、週に5コマで対面でした。大学生としてはそんなに忙しいわけでもなく、5コマがちょうど良かったかなと思います。一見忙しくないように見えますが、それ以上にやらなければいけない手続きが多いので、いつもいつも忙しかった印象です。また、履修登録で時間割を決めるときに、興味あるものがどれなのか理解していないまま履修をしてしまって、試しに受けてみたら全く興味のない授業だったりしたこともありました。その後取り消して他の授業を受けることにしましたが、試しに受けてみることは大事だと思います。    授業はドイツ語ばかりで冒頭3分から聞き取れず、すぐ諦めて帰りたくなる日もありました。でも、授業はますます先に進むので自分で家に持って帰って理解したり、バディに手伝ってもらいながらなんとかついていきました。でも、復習は本当に大変でした。ドイツ語の授業はレベルに合っていたので毎週楽しかったです。しかし、ドイツ語が理解できないときは他の国からの留学生もいるので英語で説明されました。英語で説明されるともっと理解できなくなったりもしましたが、結果楽しく受けられました。    日常生活は寮の近くにスーパーがあって大学の近くにはレストランやカフェが多いので生活には本当に困りませんでした。楽しい大学生活が送れました。むしろ、自炊しないとお金を使いすぎてしまうぐらいでした。だから、スーパーにいって食品を買って自炊もしていましたし、自分なりにレシートを保管して家計簿をつけたりしていました。週末には旅行に行ったり、バディとクッキングをしたり、お気に入りのカフェで自分の時間を過ごしました。とても有意義な時間でした。バディとクッキングした時間は日本とドイツの家庭料理をそれぞれ楽しめるのはもちろん楽しかったですが、日本とは違う生活に驚くことも多かったです。例えば、洗剤をあまり使わないで洗い物をしたり、シンクに水を張ってその中でゆすぐだけだったり。ドイツ人はきれい好きという偏見を持っていた私は驚きました。また、ドイツは様々な国から人が来ます。最初はアジア人の多さやレストランもアジアのお店が多くてびっくりしました。日本食が食べたいと思ったらすぐに食べに行けたり、買いに行けて、日本を感じられて嬉しかったです。    また、ドイツ人の友達と美術館に行ったり、MENSAに行ったり、カフェでタンデムした時間はとても貴重なひと時でした。彼らは、ハレ大学で日本語を専攻していたため日本語がとても流暢で、中にはワーキングホリデーを日本でしたことがあった学生もいたので、日本のことを話せて楽しかったです。私が日本語を教える代わりに、ドイツ語を教えてもらうタンデムの時間。時間を決めないとどちらかの言語のみの時間になってしまうため、偏りがないようにするのが大変でした。しかし、その時間で習った相槌や言い方も習得出来たので楽しい時間で有意義でした。普通に生活していると一人の時間が多くて、なかなかドイツ語を聞く時間も、話す時間もないのでタンデムの時間を週に3回ぐらい入れて充実させていました。毎回楽しかったです。    私はこの留学で考え方もよりポジティブ思考になり、自分の気持ちに素直になれました。ドイツでは人の目を気にすることなく一人でいろいろなことが出来たような気がします。そういう面でも人として成長できたなと思います。分からないことは店員さんに率先して聞いたりもしました。みんな優しかったです。ドイツにきて、決して楽しいことばかりではなくつらく悲しい出来事も多かったです。スリに遭いそうになって、怖い思いもしました。その時はとても怖くて涙が出て眠れない日も続きましたが、それはその時だけで今となっては注意を怠っていた自分がいたので、いい思い出だったなと思うことが出来ます。また、人との縁を大切にするようになりました。タイミングもあると思いますし、出会うべくして出会ったと思うとより今この時間を大事に生きようと思えました。ドイツに来て知り合ったドイツ人はもちろん、日本人も同様です。もし私がドイツに来なかったら、知り合うこともなかったと考えるとドイツに来て良かったなあと心からそう思えます。そして、日本にいる家族のありがたみを実感しました。これは日本にいたら何気ない日常すぎて気づくことが出来ないかもしれませんが、ドイツに来たらとても分かりました。それに気づけたことが一番良かったです。あとは、世界で起きていることの影響を直に受けたので、より世界情勢に目を向けようと思えました。    最後になりますが、語学はもちろん自分自身も成長できた他の何にも変えられない貴重な留学になりました。

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ハレ=ヴィッテンベルク・マルチン・ルター大学

ハレ大学留学体験記
丸山菜緒
ドイツ語・ドイツ文化専攻3年
2022年4月~7月

   私は2022年4月から7月までハレに留学をしました。ドイツの大学にとっては後期である夏セメスターからの留学だったのでハレについて3日後には授業が始まっていました。ハレではバディ制度があり、バディがいろいろな手続きを手伝ってくれる予定でした。しかし、連絡がなかなか取れない状態で最初から不安でした。しかし、一緒に麗澤大学からハレに来た仲間のバディが入学手続きをしてくれ、私のバディの友達が寮の契約を手伝ってくれました。ハレについて1週間が経った頃、ESNという留学生に向けた団体のパーティーがありました。その時、疲れなどが重なり気分が悪くなり端で休んでいたことがありました。全然新しく出会った人と話せなかったなと落ち込んでいた時、たくさんの人が心配してくれ声をかけてくれました。1週間の生活でたくさんの人に手伝ってもらい、優しくしてもらいました。海外はなんか怖い、と考えていた私は実際に現地に行き、体験することの大切さに気付きました。    やっと授業を受ける準備ができ、授業に参加しました。ドイツ語の授業では周りの留学生のレベルの高さや学部の授業でのドイツ語の聞き取れなさに、とても落ち込みました。麗澤大学で2年間勉強してきたはずなのにこんなに聞き取れないのかと思い、2年間何していたんだろうという気持ちにもなりました。しかし、留学するうえで仕方ないことだと何度も言い聞かせ、授業を受けるうちに少しずつだけれど聞き取れるようになってきました。学部の授業では知っている単語や、前の授業で出てきたキーワードだけは聞き取ろうと取り組みました。とても少しずつだったけれど聞き取れた時の喜びで頑張っていました。ドイツ語の先生が日本人の先生がいるからとその先生を紹介してくれる機会がありました。その日本人の先生からタンデムを紹介してもらったり、日本語の授業の見学、お手伝いをさせてもらうことができました。タンデムは私の手続きの手助けをしてくれたり、優しく、詳しくドイツ語やドイツのことを教えてくれました。日本語の授業では言語を教える難しさを感じました。日本語は20年間使ってきたから教えることはできると考えていました。しかし、日本語をしっかり文法的に教えることの難しさや、日本語をドイツ語で説明する難しさがあり、大変でした。ドイツにドイツ語を勉強しに来たと同時に日本や日本語のことをいつもと別の視点から考えることができました。  ハレでの生活はとても快適でした。スーパーや薬局、デパートもあり買い物には困りませんでした。そして、ハレ自体は栄えているように感じませんが、交通の便の良さがいいことからいろいろなところにも行きやすかったです。しかし、電車の遅延はとても多かったです。遅延した情報を聞き逃さないように集中していたのもあってか、交通機関でのドイツ語がすごく聞き取れるようになりました。    私は旅行に行くことでストレス発散していました。4カ月の期間で大学にも行きながらで大変ではあったけれど、土日を使っていろいろな所に行きました。ドイツはサッカーや音楽が有名なのは知っていましたが、私はあまり興味がありませんでした。しかし、留学中は自分の興味のないことでも体験してみようと出発前に考えていたので、サッカーの試合を観戦に行ったり、コンサートを見に行ったりしました。興味がないからという理由で一度も見ることや体験することをしないことはもったいないことだと思います。私は観戦などをしてとても好きになったわけではないけれど、新しいことを知ったり、実際に感じることはとても楽しかったし、自分の視野を広げることもできました。ドイツの中でも地域によって雰囲気が違います。挨拶や人の雰囲気も違ってとても楽しかったです。それを現地に行って感じることができたことは私にとってとてもいい経験になりました。そして、旅行中にドイツ語を学ぶことが多かったです。先ほども書いたように交通機関内やレストランなどでドイツ語を使うことで、記憶にも残りやすいし、現地のネイティブがどのような表現を使っていて、自分のこの発音は聞き取ってもらえないなどがすぐにわかるのでドイツ語の学習でも旅行はおすすめだと思いました。    私はハレについて1週間で携帯をバスの中でなくしました。急いでバス会社に連絡しましたが、それが土曜日だったこともあり連絡が返ってきたのが月曜日で、見つからないとのことでした。落ち込んでいる暇もなく日本の携帯会社に提出する紛失届のために必要な書類などを集め始めました。バディに警察に紛失届を発行してもらいたいと言いましたが、ドイツでは紛失は自己責任であり、警察は何もしてくれないことを教えられました。海外では自己管理がとても大事です。この件で実感させられました。携帯がないことはとても不便なので、安い携帯を買いました。しかし、その次の日に見つかったと連絡が来ました。海外でものをなくしたら帰ってこないと聞いていて諦めていたのですごく嬉しかったです。    紛失のほかにも、帰国直前に体調を崩したことがありました。すぐに病院に行くと決めることもドイツという環境でできず、どうしたらよいかわからないときも周りの人が助けてくれました。病院ならここがいいよとか、病状を伝えてあげるよ、欲しいものがあったら買ってきてあげるね、などたくさん助けてもらいました。私は4カ月という短い期間ですごく仲が良くなる人や相談を聞いてもらえるような関係を築けるのか不安がありました。しかし、助けてくれる人がいて、留学中に人とのかかわりを大切にしてきたことがこのことにつながったのかなと思えてとても嬉しかったです。    この留学中にたくさんの方たちに助けられました。一人でできることは自分でやっていましたが、分からないことは必ずと言っていいほどありました。そんな時、助けを求めることができるというのは大切なことだと思います。私は留学に行く前は一人でなんとかしようとして自分のキャパオーバーになることもありました。しかし、助けを求めれば助けてくれる人がいることが分かりました。私は助けてもらってばかりの4カ月を経験して、日本では私が周りの人を助けていく番だと感じました。    留学で得たものはドイツ語力よりも他のことのほうが多く感じます。留学の目的の一番はドイツ語を学ぶことでした。しかし、4カ月という短い期間でとてもたくさんのことを経験することができました。こんなに忙しく、辛く、そして楽しかった期間は初めてだと思うほどでした。4カ月という期間は大学生活の中でも一部でしかありません。しかし、私にとってはこれから忘れることが決してないんだろうなと思う期間でした。このような素晴らしい経験ができたことはたくさんのサポートがあったからこそだと強く感じます。家族や先生方、サポートしてくださった方への感謝を忘れず、そして恩返しを少しずつでもしていきたいです。

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体験者による留学先紹介

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