天津財経大学

Reitaku University International Exchange Center Reitaku University International Exchange Center

Tianjin University of Finance and Economics

天津財経大学

天津財経大学

〒 300222 中華人民共和国天津市河西区珠江道 25 号

http://www.tjufe.edu.cn

プログラム概要

中国語
沿  革 1958年創立された新中国で最も初期の金融・経済大学の一つ。天津教育委員会直轄の大学で、経済学と経営学の分野を主力とし、文学、法律、科学、工学、教育、芸術、などの学部がある。在校生人数:15,000人以上、留学生数:約500人。本校は河西区にあるが、市中の馬場道にもキャンパスがある。全国の大学中最も早く外国の大学とMBA課程を設置した大学の一校であり、アメリカ・オクラホマ大学とのMBA課程は30年以上の歴史がある。女子バスケットチームは全国大会で名を馳せる強豪。
特  色 午前中は同大中国語の授業週 20 コマ(1 コマ 45 分。1 日 4 時限)を履修し、午後は英語の授業を単独班または中国人クラスで受講する。中国語クラス高級班にはビジネス中国語の授業がある。また、有料の選択科目(書道、太極拳など多数)がある。授業はすべて中国語で行われる。選択科目は成績表をもらってくれば、麗澤の単位に認定される。中国語のレベルがあれば、中国人学生の選択科目の授業を 5 科目まで受講することができる(学費不要)。漢語クラスは基礎班(1 クラス)、初級(1 クラス、目標 HSK4 級)、中級(1 クラス、目標 HSK5級)、高級(1クラス、目標 HSK6 級)に分かれる。
課外活動として、漢語スピーチコンテスト、中国語歌謡コンテスト、文化体験・経済活動、視察、中国茶道、書道、太極拳などがある。日本語学科との交流もさかん。
宿  泊 大学寮 2 人部屋。各部屋にはエアコン、電話、テレビ、シャワー、トイレなどの設備がある。パスコンの接続口があり、Wi-Fi 転換器を買ってつければ部屋でも Wi-Fi 利用できる。寮には共同の洗濯機、キッチン(冷蔵庫、電子レンジ)、レストランがある。
生  活 (本校キャンパス) 静かで落ち着いた環境。キャンパス内に天津銀行、売店、レストラン、郵便局などがあり自由に利用できる。大学前に地下鉄 1 号線の「財経大学」駅(20分で市内繁華街に行ける)と複数のバス路線がある。大学から天津駅まで約 13km、天津国際空港まで約 21km、天津港まで約 60km。中国銀行(学外、約 0.3km)では外貨の送入金、両替ができる。大学付近に大型スーパーと市場がある。
体育館、スポーツジム、プール、コンピュータールームなどは随時開放されていて自由に使える。日本語学科の学生との交流もできるし、中国人学生の交流会などにも参加できる。学生も気軽に声をかけてくれる。北方の標準語(普通話)に触れることができる。天津は、物価も安く住みやすい都市。
条  件 中国語専攻:中国語基礎演習ⅢまたはⅣを修了していること。
中国語・グローバルコミュニケーション専攻:中国語基礎演習Ⅳを修了していること。
他専攻:中国語Ⅲまたは中国語Ⅳを修了していること。
留学時期 中国語専攻、他専攻:原則として、2年次第2学期もしくは3年次第1学期。(半年間)
中国語・グローバルコミュニケーション専攻:3年次第1学期の半年間
担当教員 温 琳
特記事項 麗澤大学海外留学奨学金

PICKUP留学体験記

一足先に留学を経験した麗澤大学の先輩たちが、留学先でのさまざまな体験談を語ってくれた「留学体験記」

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天津財経大学

天津留学体験記
茂木琴音
中国語・中国文化専攻2年
2019年8月~2020年1月

   私は8月末から1月頭まで中国天津市の天津財経大学に留学してきました。本当は一年留学で6月まで留学に行くつもりでした。しかしコロナウイルスの影響で留学中止を決めました。それは一時帰国中に決めたので、帰国する前は次の学期も中国に行くつもりだったので急に留学が終わってしまったのでとてもとても短く感じました。またとても悲しかったです。しかしこの約4ヶ月間でとても貴重な経験、出会いができました。    今回中国に留学にいったのは私一人でとても不安でしたが、3月に一度4週間の天津財経大学に短期プログラムで行っていたので、友達、知ってる先生がいたので少しは安心でした。天津財経大学内にも他の日本人留学生はいなかったので日本語が全く使えない環境だったのでそれが中国語力向上のためにはよかったなと感じました。    まず天津市について紹介します。私も短期留学する前までは名前だけしか知らず、未知の場所でした。天津市は中国の首都北京の隣の都市に位置し、高速鉄道で30分のところで、国際空港もあり、日本からの直行便もある海に面した都市です。中国の中では都会ですが、財経大学の近くは中心部から少し離れていて住宅が多くあるので田舎な雰囲気です。でも学校の近くにはセブンイレブンや日本食屋さんができたのでたまに日本食も食べることができたのであまり恋しくならなかったです。また他にも韓国料理、中華料理ももちろんとても美味しいので食に関しては問題なかったです。そして中国はキャッシュレス化が進んでいて、どんなに小さな商店、露店であってもQRコードがありキャッシュレスで払うことができます。逆に現金で払おうとすると嫌がられるときがあります。また外卖,淘宝などネットでの買い物がとても進んでいて日本よりもとても便利だと感じました。    次に天津財経大学の授業についてです。私は进修班というクラスに分けられて、その中でも4クラスに分けられました。クラスによって授業がすでに組まれていて、口语,写作,阅读, 综合, 听力の授業がありました。また私は英語の授業も受けなければならなかったので本科生通商班1年生の英語の授業も追加で受けていました。私の中国語のクラスには韓国、インドネシア、ガボン、スコットランド、アイルランドの人がいました。年齢はバラバラでしたが去年3月に行った時にできた友達もおり、人数も7人しかおらず、余計みんな仲良く授業でも和気藹々、放課後も一緒にご飯に行くほどの仲でした。そしてみんなで話すときは中国語になるので、中国語を学ぶ環境がとてもよかったです。お互いの文化を紹介するときなどもあり、知らなかったことをたくさん知れてとても楽しかったです。    授業内容は、口语で学ぶ内容は授業名通り、口語的で日常会話で使われるものを学ぶので生活している中でとても役に立ちます。写作は作文の授業で文語や中国語の作文の書き方を学んでいました。阅读は物語を読んでいくもので難しい文法・単語が多かったですが、独特の中国語の表現が多いものを学んでいました。综合は中国語の基本全てを学んでました。近代語なども多く教えてもらいました。听力はリスニングでひたすらリスニングでした。聞き取れなければ会話が成り立たなくなってしまうのでとても身になりました。授業はもちろん全て中国語で行われます。新しく文法、単語を学ぶ時の説明も中国語、連絡事項、当たり前ですが何もかもが中国語でした。毎回辞書で調べて、答える時なども伝えたいけどどのように言ったらいいのかわからずとてももどかしく、辛くなることもありましたが、先生がたはとても優しく、わかりやすい言葉に変換して説明してくれたり、下手な回答でも待ってくれたりしてくれました。またクラスのみんなが助け合って答えを出したり、発表の時なども頑張れ!と応援が入ったりと緊張するけどミスしても大丈夫ってリラックスしてできる環境でした。    そして生活についてです。大学は目の前に地下鉄の駅があるのでとても便利です。学内はとても広く、とにかく広くてみんな公共の自転車に乗って移動したりしていました。また、たくさんの食堂があり、朝から晩まで休日も営業しています。そしてとても安くて美味しいです。学外には近くにセブンイレブン、大きなスーパー、レストランなどなんでもあります。住んでいたところは学校の校内にある留学生寮でした。そこは一般の方も泊まることができます。決して綺麗ではないですが、授業の校舎に近く、学校前の駅にも近いのでとても便利でした。寮は2人部屋になっていて、ホテルみたいな距離感でした。私のルームメートは韓国の子で年も同じだったのでとても仲良くなれて楽しかったです。ルームメートとは一緒にいる時間がとても長かったので色々な話をしました。その頃韓国では反日運動が行われていて、私は大学には韓国人留学生が一番多くいて、私も多くの韓国人の子と仲が良かったので少し心配でした。でも友達みんな私を日本人ではなく私自身として見てくれていて、日本のことを好き、日本語にも興味があるといろいろなことを話しかけてくれて本当に嬉しかったです。留学の中でそれぞれの国の文化の差はとても感じました。でもそれも私にとって新鮮なことでとても楽しく興味深かったです。このような経験ができたことは貴重な経験になったなと思いました。    最後に文章に全くまとまりがなかったですが、留学の中での一番は本当に大切な友達ができたことです。韓国人のルームメート・ネパールの子・韓国人のクラスメート、他にもたくさん助けてくれた友達がいるのですが、この3人は私の留学生活の話の中では欠かすことができないほど私を支えてくれました。いやってなるほど毎日一緒にいて、みんな母国語ではない中国語で夜中までおしゃべりしてバカ笑いして本当に楽しい日々を送れて、中国語も向上していくことができました。    4ヶ月では本当に時間が短かったなと感じました。ただ、留学にいかせてくれた親、応援してくれた日本の友達、中国の先生、優しくしてくれた食堂のおばさん、阿姨、そして中国でできた友達に支えてもらって感謝しかないなと思いました。これで終わりでなく、この経験を無駄にせず、これからも先生、友達と連絡を取り続け、さらに中国語を向上させ、活かしていきたいです。

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天津財経大学での4週間
茂木琴音
中国語専攻1年
2019年3月

   今回私は天津財経大学に4週間行ってきました。今回参加した理由は長期留学のためです。長期留学は台湾に行くか中国に行くか迷っていて台湾には何度も行ったことがあり、夏に3週間のプログラムに参加したので、今回は中国の方に参加しました。    天津財経大学では初めに、留学生だけの開校式が行われ、その後そこでテストをしました。テストは初めに先生が言ったものを書き取るリスニングといくつかの問題がありました。また問題の最後には「我的」とだけあり、自分でテーマを決めて中国語で作文をするというものでした。終わった人から部屋の番号が書かれた紙を渡され、その部屋に行き紙に書かれた文章の読みと対話をしてクラス分けをされました。筆記のテストの結果が出る前に面接を行い、クラスが決まったので、テストはあまり関係ないのかなと思いました。4クラスあり、クラスごとに時間割は異なっていました。私のクラスは口语,听力,综合,汉字,写作の授業がありました。授業は90分間でコマとコマの間の休憩は30分ありました。さらにお昼休憩は2時間弱ありとても長く感じました。しかしその長い休み時間でもクラスのこと話しているとあっという間で短く感じました。    また、学校はとても広く、食堂に移動、寮に移動などだけでもとても遠いので時間がかかるので休み時間が長いのも納得でした。授業では全て中国語で行われ、みんながわからないものなどがある場合は英語で説明されるので英語力もなくてはならないなと感じました。また私のクラスはジャマイカ人、セネガル人、韓国人、ブルガリア人、インドネシア人、パキスタン人などがいて、みんな積極的に発言していたりし、とても楽しく受けやすい授業でした。 グループ・ペアなどで活動する授業もあり、コミュニケーションを取る機会も多く、みんなが和気藹々と仲良く勉強ができました。そして私は今回中国に行ってみてとても良い経験をできたと思っています。    1つ目は環境です。中国では中国人はなかなか英語を使ってくれず、ひたすら中国語で話しかけられました。最初は速くて全くわからずとても困って相手にも呆れられたかなと感じました。しかし、慣れていき、聞き取れないことがあっても聞き返したり、わからないことは全て聞いたりしていたら中国人はみな全部説明してくれるし、答えてくれるしと、とても親切にしてくれました。また早口で言ってくれるのも一生懸命説明してくれているのだなと感じることができるようになり、自分のリスニング力をつけることができたのかなと感じました。さらに私のクラスは私しか日本人がおらず、クラスでの友達との会話は中国語になるのでとてもいい環境だと感じました。外国人同士の会話の言語は中国語なので自然と口から中国語が出るようになります。    2つ目は食事です。今回はとても短期間だったのでキッチンが寮内にあったのですが自分たちでは作らず、毎日外で食べていました。しかし、天津財経大学にはたくさんの食堂があり、朝から晩まで土日も営業していました。またクオリティーもとても高いのにとても安かったです。学生が多く行く様々なお店が集まっている学食は高くても20元以内でとてもお腹いっぱいになる、食べきれないほどの量です。また、レストランのような学食も多くあり、そこには一般の方も多くいて、前に述べた学食に比べると少し高めと感じますが、1品20元、30元ほどで、とても美味しく、とても量が多いです。学外でも、学食に慣れてしまったら高く感じてしまうでしょうが、日本円に換算するととても安いです。また学校の近くには大きなスーパーがあり、そこにはなんでも揃っています。私もよくそこに行き、様々なものを買っていました。しかし私がそこで一番驚いたのは牛乳の種類がとても多く、販売されている量もとても多いことです。また常温で袋に入れられて売っており、賞味期限が長いです。さらにヨーグルトなども袋で売っていました。飲んでみたらとても美味しく、留学期間中ずっと飲んでいました。ぜひ中国行ったら試してみて欲しいです。またちょっと地下鉄に乗っていけばたくさんの日本食を売っているところがあり、日本食レストラン、他の国のレストランなどもあるので中華料理に飽きても大丈夫です。    3つ目は観光、乗り物の面です。天津財経大学は天津駅からは少し離れたところにあったのですが、地下鉄の駅が大学の目の前にあったのでとてもとても出かけるのに便利でした。そして地下鉄の運賃もとても安く、便も多いので気軽に天津市内に出かけることができました。しかし、始発、終電は日本よりも早いです。そして私は今回北京へも行きました。北京へは天津駅または天津西駅から北京南駅まで高速鉄道で30分ほどでした。新しく綺麗な電車で新幹線のような高速鉄道でした。ですが料金は日本円で1000円以下と安かったです。北京市内も地下鉄が充実しており、移動に不便はありませんでした。またタクシーもとても安く、小さな少人数乗りの乗り物もあったりして、日本よりも便利だなと感じました。    観光の面では、私は4週間しかいなかったのでできる限り外へ出るようにしようと様々なところへ行きました。天津市内では、营口道(ショッピング街)、鼓楼(古い町並み)、水上公園(とても広い公園で近くに天津タワーがある)、イタリア街(イタリアのような街並みで多くのイタリアンレストランがある)、天津アイ(天津の有名な観覧車)など様々なところへ行き、北京市内では、天安門、王府井、オリンピック公園、万里の長城に行きました。外国に行き慣れていなくて、初めてのところに行くのは怖いと思う人もいると思いますが、中国は地下鉄がわかりやすく、中国人にわからないことを聞けば教えてくれます。私は友達とでも外に出て現地の人と交流することをオススメします。    今回の留学は4週間で中国に着く前はとても長いし中国は怖いと勝手に思い込み、不安を感じていました。着いてからも中国語がわからず、日本人がいなくてとても日本に帰りたくなりました。しかし生活していく中で、中国人に聞けば丁寧に教えてくれるし、仲良くなったらとても親しくしてくれるし、ほかの外国人留学生もとてもフレンドリーに話しかけてくれて、授業でも手伝ってくれて、人の優しさに触れることができ、いつの間にか日が経つのがとても早く感じ、中国もとても好きになっていました。なかなか中国人学生との交流はなかったですが、とても仲良くなった一人の中国人の子はとても面倒見がよく、一緒に北京にまで行ってくれました。もし自分だったらそこまで出会ったばかりの外国人にできるかなと思いました。本当に多くの人に助けられた4週間だったなと感じました。そして、私よりも短い期間しか中国語を勉強していないのにとても上手な人が多くいて、自分の実力の低さを感じた4週間でもありました。もっと日本で中国語の勉強をして次に中国の友達、先生、阿姨に会った時に成長した姿を見せられるように頑張ろうと思いました。

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天津での4ヶ月間
楊邵予
国際交流・国際協力専攻2年
2018年9月~12月

  今回の4ヶ月間の留学は私に最高の思い出を残し、また将来に向けて、良いきっかけを見つけられました。 留学する事を決めてから出発するまでの間、向こうで友達ができるか、ルームメイトはどんな人なのか、衛生面への不安、などなど今では思い出せませんが、悩みがたくさんあってとても消極的な気持ちでした。そして、そんな気持ちと少しのわくわく感が入り交じった状態で2018年8月27日から私の留学生活が始まりました。その日は相変わらず暑い夏の日だったことを今でも覚えています。天津の空港に夕方頃に着き、寮に到着した頃には日が落ちそうな時間帯でした。寮のフロントで手続きを行った時にスタッフの方から留学生に日本人がいない事を知らされ、留学生活初めての衝撃を受けました。改めて、一人でやっていけるのかという不安に陥りました。しかし数日後、ルームメイトが到着し、それからの生活は前と一変して、とても楽しく充実したものとなりました。ルームメイトは韓国の子で、ちょうど私が韓国の文化が好きで彼女も日本の文化が好きだったので、初対面で緊張していても意気投合できたので良かったです。   そして、間も無くしてからクラス分けのテストがありました。クラスは大まかに分けると、进修班と本科班に分かれ、中国語だけを学ぶクラスを进修班、中国人の学生と一緒に専門分野を学ぶクラスが本科班と呼ぶ感じでした。そして进修班は4つのレベル別クラスにクラス分けテストによって分けられます。私は一番上のクラスで4班でした。4班の学生は12人いて9人が韓国人でした。そして運が良くルームメイトと同じクラスでした。同じクラスに韓国人の友達ができ、その日からルームメイトと合わせて3人での楽しい留学生活が始まりました。また、クラスの友達はみんな日本に興味を持ってくれていて、日本が好きな人や日本語を勉強している人などたくさんいて嬉しかったです。日本を好きな人が多かったので、スピーキングの授業で一人ずつやるパワーポイント発表の際は、お寿司をテーマに発表しました。みんなしっかりと聞いてくれていて良かったです。 他に、行事として、餃子を包む会や留学生のカラオケ大会がありました。カラオケ大会はみんな一人で出るのは嫌だったので先生の勧めでクラスで合唱をしました。最初はみんな消極的でしたが、やる気のある先生の掛け声でだんだんみんなも楽しそうに練習に参加し始めました。本番は歌に簡単な振り付けを足して歌いました。舞台から見た客席は、学生はもちろん、先生もノリノリで聞いてくれていてそれに笑ってしまうぐらい楽しかったです。天津に来たばかりの頃は、日本人の友達がいない不安が大きかったのですが、他国の学生と中国語を使って会話をするのは自分の語学力向上に繋がり、中国語を使うことにだんだん抵抗がなくなったので、むしろ日本人がいないことをラッキーな事だと捉えるようになりました。   4班での授業は高級クラスということもあってレベルが圧倒的に高かったです。最初の頃は教科書の漢字が難しくて読めない単語がたくさんありました。しかし不思議と辞書で調べなくても読める単語が増えていったので嬉しかったです。また、どの科目の先生もとても優しくて、面白くて私は授業に行くのが楽しみでした。先生と生徒の距離が近くとても親しみやすかったです。先生方は全員パワーポイントを使って授業を進めます。そして、試験頻出の問題や難しい単語とフレーズをわかりやすく、丁寧に説明してくれます。また生徒一人一人をランダムに当てて、私たちはそのフレーズの使い方が合っていても間違っていても即興で考えた例文をその場で答えるので、自分の力に繋がり、良い経験にもなりました。   寮の部屋は二人一部屋で、洗濯機とキッチンは部屋になくて共用でした。炊飯器やフライパンなどの用具は自分で用意します。ナイフなどは友達から借りたり、ルームメイトと鍋を割り勘で買いました。また食堂と小さなコンビニがキャンパス内に数カ所あるので食べ物や水、日用品には困りませんでした。中国は通販がとても栄えているので、食品以外の全ての物を通販で買っていました。ちなみに通販の他に食事のデリバリーも栄えています。時間がある日は、大学の近くにスーパーと市場があるのでそこへ行き食材を買って友達と寮のキッチンで韓国料理を作りました。私は料理が苦手ですが、友達が作りながらやり方を教えてくれたので、日本に帰ってから一人でも作れるようになりました。本当に彼女達には感謝でいっぱいです。   また天津財経大学は交通の便がとても良いと思います。大学に隣接している地下鉄1号線の財経大学駅と呼ばれる駅が最寄駅です。乗り換えせずに一本で6駅ぐらい乗ると、繁華街がある駅に着きます。多くのデパート、ショッピングモールが立ち並んでいて、休日に行くと人でいっぱいで中国感を味わえます。 旅行面では中国の首都である北京に4回行きました。天津と北京は隣どうしの市であっても日本でいうと、東京から名古屋までの距離があると思います。しかし、新幹線に乗れば30分で着くので旅行で行くのも良いし、日帰りで行くのも便利でした。ちょうど高校の友達が北京に留学していたので友達に会いに北京に遊びに行ったり、天津に来てくれたりして、お互いの近況を報告し合いました。高校の友達に会って、日本語で話すことは私にとって、良いリフレッシュ方法でした。   私は留学に行く前まで、中国に対して良い印象はあまりありませんでした。しかし留学に行ってから印象は変わりました。そこで出会った人たちはみんな良い人で温かく私を歓迎してくれました。市場で買い物をした時や、タクシーに乗った時やレストランで注文する時や道を聞く時など、たくさんの場面で中国人の優しさに気づかされました。私たち留学生が話す中国語の発音が違っても丁寧に耳を傾けて助けてくれました。私たちが留学生だとわかった瞬間、急に言葉数が増えて色々な話をした人もいました。日本から来たと言えば、日本の良い点をずらずらと話してくれたり、カタコトな中国語でも、中国語うまいねと褒めてくれたり、私は言葉に言い表せないほどの気持ちを得ました。一部にはマナーが悪くて冷たい人がいてもこのような温かい人もいるんだと実感しました。   私はこれからメディアが政治以外の中国の話をたくさん取り挙げ、日本人の中国人に対する固定概念が根本から変わっていってくれるようになって欲しいと思います。また、日中関係だけでなく、日韓関係も同時に良くなって欲しいと思います。私は周りの友達が全員韓国人だったということもあり、韓国への親しみがさらに深まりました。そのため私達が楽しく生活している間に、別の場所では政治関係で対立していると思うと複雑な気持ちになりました。東アジアという地域で日、中、韓の三つの国の友好関係は特に大切だと思います。 今、4ヶ月の留学生活を振り返ると夢のような日々だったなと思います。本当に充実した楽しい4ヶ月でした。天津に戻りたくて仕方がないです。そして、天津で出会った友達、先生、配達のおじさん、毎日一緒にいたルームメイトにまた会いたいです。   最後に、私の留学に関わって下さった皆様、本当にありがとうございました。

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天津財経大学

全ての出会いは縁分
鈴木 結
中国語専攻2年
2015年9月~2016年1月

  忘れもしない2015年9月1日。私は初めて中国に留学生としてやって来ました。空港を出て第一声が「思っていたより空気悪くないじゃん!」でした。しかし、とにかくよく揺れるバスの車内、道路のあちこちから響く大きなクラクションの音、信号はあってないようなもの。大学の寮までの道のりでさっそく中国の洗礼を受け、それらはこれからの生活の不安に拍車をかけるものでした。しかし、その不安や緊張が気のせいだったかのように、この5か月とても充実した日々を送ることができました。時に失敗したことも、恥ずかしい思いをしたことも、いい思い出です。私のこの留学生活を以下、3つの面に分けて報告書としたいと思います。   <生活面>   私が住んだ寮には40元の部屋と60元の部屋の2種類があり、私は40元の部屋で生活していました。寮費は月末にフロントで現金で払います。寮の部屋にはトイレ・シャワー・洗面所、エアコンがついています。エアコンのリモコンはフロントで50元を払って借りることになります。しかし、冬はエアコンをつけなくても暖かいです。テレビはありません。机の引き出し、クローゼットには鍵がついています。寮の共同スペースには洗濯機があり、フロントで札(43元)を購入し、それで10回洗濯機を使うことができます。基本的に外には干せないので、部屋の中か廊下に干していました。共同スペースには他に冷蔵庫、電気コンロ、電子レンジ、給湯器がありますが、自炊は1度もしておらず、毎日の食事は学食でとっていました。構内にレストラン1つ、学食が3つあり、私はその日の食べたいもの、気分、天気で(寒い時や雨の時はあまり外を歩きたくなかった)食堂を決めていました。寮のすぐ近くにコンビニのようなお店、コピーやUSB等の資料を印刷できるお店、本屋、その他雑貨、文具、靴、服などが売っているお店が数店舗あり、ここで何でも揃えることができます。構内にATMはありますが、私のカードは使えなかったので、構内を出て徒歩15分ほどの大型スーパーの中にあるATMを使っていました。   <学習面>   中国語の授業6種類、英語の授業と全部で7種類、1週間で13コマの授業を受けていました。大学の中国語の授業はとにかく話すことに重点をおいています。単語に文法を習ったあと、それらを使って文章を作ったり、先生が質問をしたりします。最初こそ、何を言っているか分からない、分かってもどう返答したらいいか分からないということが多くありましたが、回を重ねるごとに耳も口も慣れていき、思ったことをすぐに中国語にするスピードが上がったように感じます。返答に困った時は先生やクラスメートがアドバイスをくれることが多々あり、そこから学ぶことも多かったです。どうしても言いたいことが言えなかった時はその言葉をメモし、寮に帰ってから調べ、次の機会に備えました。先生によって差はありますが、ほぼ毎回宿題が出て、すべて合わせると多いと思います。先生方は丁寧に宿題を添削してくれるので、宿題が返ってきた後も気が抜けません。   天津財経大学には留学生が100名以上在籍しており、中国語レベルは人によって全く違います。私のように母国で1年ほど勉強して来た学生もいれば、ここに来て初めて中国語に触れる学生、本科生として在籍していてネイティブ並みに話せる学生もいます。留学生の中国語学習をサポートする志願者と呼ばれるチューターのような中国人学生達がおり、希望すればつけてもらうことができます。私は最初、その存在すら知らなかったのですが、色々あり気づけば2人の志願者がつきました。毎週決まった時間に会い、宿題を見てくれたり、よく使う言葉を教えてくれたり、1人の友達のような感覚で接してくれました。麗澤の必修である英語(EFC)は本科生と一緒に受けました。本科生の中でも英語のレベルは人それぞれです。初めこそ、中国語も中途半端なのにましてや英語を中国語で受けるなんてできるのかと思っていましたが、先生は7割ほど英語を使っていたので、EFCの授業を受けている感覚でした。   <留学を通して>   毎日がめまぐるしく、気づけば1週間がたち、あっという間に1か月、そして寒くなってきたと思ったらもう帰国が迫っている……本当にこの5か月間は短いものでした。私は日々の留学生活の中で「中国語を話す」以外に様々なものを得ることができました。中国人の友達の優しさ、中国から見た日本という国、中国という国の大きさ、別の国の留学生とのかかわりなど、細かく数え上げたらとてもキリがありません。財経大学には日本語学科があり、そこの学生達と交流会を通じ仲良くなり、天津の様々な観光場所に連れて行ってくれたり、私が髪を切りたいというと、美容室に連れて行ってくれたりしました。基本的に授業のない週末は友達と会っておしゃべりをしたりご飯を食べに出かけたり、図書館の自習室に行って勉強したり、1人で散歩に行ったりしました。運動会に参加してみたり、ふとしたことがきっかけで知り合った別の学科の友達に誘われハロウィンパーティーに参加してみたり、留学生による歌のコンテストではクラス全員で参加したり、他にもイベントは割りと積極的に参加していたと思います。時には友達が所属するサークルの集まりにも顔を出したりしていました。   「中国と日本」というと、どうしても見えない壁を想像してしまいがちになると思うのですが、私たちの間に壁はありません。いつだったか「久石譲は天才、日本はどこでもいつでも街がキレイ、富士山が美しい」などという話題で中国人の友達数人と盛り上がったことがありました。「中国はとても広くて、美しい自然や4000年の歴史の景色を今に見ることができるからすごい」と私が言うと、またさらに話が膨らみました。私たちはお互いの国を尊重しあえる、理解しあえる、素晴らしさを分かち合えるのです。   私は学校にとどまる以外に、国慶節(10月1日~10月7日)を利用しての洛陽旅行、年末年始を利用しての北京旅行、帰国前に中国東北旅行にも行ってきました。この旅行で様々な人と出会い、交流しました。中には連絡先を交換した人さえいます。私たちの間に友情が生まれたとしたら、それは紛れもなく麗澤大学で、天津財経大学で培ってきた中国語のおかげなのです。大学での出会い、旅行先での出会い、ちょっと道を尋ね尋ねられの出会い、それら全てが私にとって素晴らしい出会いに思い出です。日本で私をサポートしてくれた全ての方に、私と出会ってくれた全ての方に、感謝します。本当にありがとうございました。

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