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ラングポーツ語学学校
- 異文化を経験する
- 小野田恵佳
- グローバル人材育成専攻1年
- 2019年2月~3月
私は、2月22日から3月24日までの1ヶ月間、オーストラリアのゴールドコーストにあるラングポーツ語学学校での短期語学留学に参加しました。初めての飛行機、初めての海外、楽しみもありましたが、出発日が近づくにつれて緊張や不安の方が楽しみよりも大きくなっていきました。ついに、出発日を迎え、私は成田空港に向かいました。今回ラングポーツに留学する人の中で私だけが経済学部だったので、知り合いがいない、何をするにも1人という状況でした。搭乗手続きを済ませて、飛行機に乗り込み、気づいたら23日の早朝になっていました。ゴールドコースト空港に着いて税関などを済ませると、ドライバーの方が私の名前が書かれた紙を持って待っていました。ホームステイ先まで送ってもらう時にやっと「自分、海外にいるんだ。」という実感がわきました。
私の場合、最初の数日間はホストファミリーが不在だったので代わりにいとこの方が面倒を見てくださいました。歩いて20分ほどのところにあるゴールドコースト最大のショッピングモール、Pacific Fairに連れて行ってもらいました。オーストラリアにも日本で人気のファストフード店や中には日本食レストランや日本発祥のお店もありました。そして、語学学校初日、偶然にも隣の家に大学の先輩がホームステイしていて、彼女のホストマザーがほぼ毎日送り迎えをしてくださいました。初日はクラス分けのためのテストを受けて、午後は授業を受けるという流れでした。
ラングポーツでは一般英語、技能別英語、選択制英語の3つに分かれていて、一般英語では主に教科書に掲載されているトピックや文法、イディオム、単語を学び、その中でクラスメートとディスカッションする時間もよく設けられていました。技能別英語では自分のレベルに合わせてカリキュラムが異なるのでどの技能が得意か、苦手かを把握することができ、楽しく授業を受けることができました。午後の選択制英語では、単語、文法、会話の中から一つを選んで受講するというもので私は会話の授業を受講しました。私は比較的会話や話すことが好きなのですが、トピックによって話せる度量に差が出てしまいました。もちろん会話の授業なので、授業の大半はトピックについて自分の意見を話したり質問に答えたりという時間で、日に日に話す量、技術も増えていったように感じました。
お昼は大学の先輩や語学学校で知り合った海外の学生とよく食べていました。ラングポーツには日本人の他にブラジル、スイス、タイ、イタリア、スペインなど、世界各地から英語を学びに来ている方がいて、国際交流が大好きな私にとって最高の空間だったのですが、正直なところ、最初の方は緊張して人に話しかけることさえ恐れていました。日本にいるときは初対面の人でも自分からよく話しかけにいくのですが、オーストラリアでは完全に受け身でした。現地で国際交流することの難しさ、また、海外の方と話しているときに伝えたいことが伝わらない悔しさ、もどかしさで嫌になってしまうこともあり、最初の1週間は日本に帰りたい、日本食が恋しいとよく思っていました。しかし、新しい友達ができたり、授業が楽しかったりと、時が経つにつれてオーストラリアでの生活にも慣れ、放課後や休日に友達と出かけることもありました。
ホストファミリーはとても親切で、フレンドリーな女性が2人でした。また、最初の1週間はスイス人の男性、2週目からはブラジル人の女性が私の他にホームステイしていました。ホストファミリーの話す英語がとても速く、聞き取れないことが時々ありましたが、良いリスニングの練習になりました。オーストラリアの食事は美味しかったのですが、味付けや同じ料理でも材料に違いがあったり、量が日本で出される食事より多かったりとこれが異文化だと感じました。個人的には食事は日本食が一番口に合うなと思いました。また、オーストラリアでは水が貴重で高価なので浴槽があってもシャワーだけで済ますことが多く、時間も5~10分と日本の半分以下の時間で浴びていました。さらに、現地の人は毎日21時には寝るという生活を送っており、最初は驚きましたが、日本との生活スタイルの違いに気づくことができました。オーストラリアでの生活があと1週間になったとき、日本に帰りたいという気持ちとまだここにいたいという気持ちが入り混じっていました。友人との「今週卒業だね。」という会話に寂しさを覚えました。
そして、語学学校卒業の日、授業を終え、卒業式が行われるランチルームへ。名前を呼ばれ、修了書を受け取り、30秒ほどスピーチをしました。30秒では足りないほど伝えたいことがありました。悔しい・もどかしい思いをしたこと、新しい友達ができて嬉しかったこと、毎日かわす「Hello」の挨拶の嬉しさ、国際交流の楽しさなど、何気ない毎日がとても新鮮でした。最初は不安だった留学生活も帰国する頃にはまた絶対にここに来たいと思えるほど素敵なものになっていました。オーストラリアでの経験は絶対に忘れないし、日本で英語を勉強する時のモチベーションになると思います。最後に、留学するにあたって、お世話になった全ての方、そして、留学に行くことを許可してくれた両親に感謝しています。本当にありがとうございました。
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