Global Dormitoryとは?

学生寮の歴史 -A Short History of Reitaku Dormitory-

自我没却神意実現の自治制
麗澤大学は、本学の前身の道徳科学専攻塾が創立された昭和10[1935]年以来、男女共学と全寮制度を教育の特色の一つとしてきました。寮の玄関には「自我没却神意実現の自治制」という掲板が掲げられ、創立以来、寮生の生活信条となっています。寮生活とは共同生活を通じて自己の品性を向上させる場であり、他からの規則や命令によって律せられたり、自己中心の考えによって生活するのではなく、他人を思いやる温かい心を中心とした高いモラルの意識によって自己を律してゆく自治制が根本であるというものです。

昭和34年に4年制大学として開学したときにも、初代学長の廣池千英はこの伝統を受け継ぎ「本当の意味での民主主義を体得するためには、自由と自治との訓練を十分に深めなければなりません。諸君は、将来社会に立ちまして、立派な社会人として自由と自治とを十分に発揮する活動ができるための訓練を受けなければならないのであります。麗澤大学は、この自由と自治とを訓練するための場なのであります」と寮生活の意義を語っています。麗澤大学ではこのような理念のもとで全寮制の学生寮が運営されてきました。

その後、時代の変化と規模の拡大に伴い、全寮制度から希望入寮制度に移行しました。けれども、全寮制度時代からの伝統と「学び」の精神は連綿と受け継がれています。学生寮には、地方出身の学生や外国人留学生の経済的な支援という側面もありますが、それ以上に人間形成の場として、また国際的な交流の場として、その学習効果が期待される場でもあります。

より進化した学生寮を求めて

全寮制時代は4人一部屋を単位とし、「部屋長」のもと各学年の寮生が共同生活をすることによって人間的な成長を目指すものでした。本学では、他者の役立つことをなすことによって人間は成長すると考えております。部屋長や寮長は上級生の役割ですが、その役割を通して下級生の世話をする立場にあるということが上級生の人間力を伸ばすシステムとして機能するわけです。したがって本学では、同学年だけによる寮体制を採用しておりません。

その後、時代のニーズによって相部屋ではなく、個室を中心とした寮生活に変更しましたが、下級生から上級生まで幅広い人間関係を大切にする寮長体制は維持してきました。ただし、全寮制時代と比べると、共同生活の意義や「ルームメイト」というコミュニティの意識が希薄となっているという問題点も指摘されるようになりましたので、Global Dormitory(Global Dormitory)では現在の寮体制を改善するシステムであるユニット制を導入しました。

Global Dormitoryの管理・運営体制

管理・運営体制

(1)管理

  1. 学生寮の運営は大学の管理下にあり、専任の管理人を常駐させ、寮生の生活の安全を図る。
  2. 学生寮全体の玄関となるA棟1階に寮事務室を設置。
  3. 管理システム(学生証による入館認証や監視カメラの導入など)の充実。

(2)運営

  1. 各ユニットは学年、国籍が混在する6人のユニット・メイトで構成され、「ユニット・リーダー」を置く。1フロア4人のユニット・リーダーの合議によって寮生活の安全と秩序を図る。ユニット・リーダーは学長が任命し、ドミトリー・マネージャーの役割を果たす。
  2. 寮生活の実際の運営は学生を主体とし、「ユニット・リーダー」はドミトリー・マネージャーの立場として、ユニット・メイトの生活状況の把握とその指導を行う。
  3. 毎月ユニット・リーダー会議を開催する。年二回の合宿によるユニット・リーダー・セミナーを開催する。

国際的な「学び」の寮

国際的な「学び」の寮
ユニット内の構成を日本人と外国人留学生の半々とすることによって、いろいろな海外の留学生と交流することができます。日常的な寮生活をとおして異文化と接し、国際的な感覚を自然と身につけていくことができるのも、Global Dormitoryの特色です。