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プリンスエドワード島大学
- UPEI留学からの学び
- 松丸 瞳
- 国際交流・国際協力専攻3年
- 2023年5月~7月
今回、私は5月から7月まで約2か月の留学生活をUPEIで送りました。小さいころから、英語を学ぶ環境で育ったことから英語や留学に興味があり、自分に自信を持てる性格になりたいという理由で留学を決意しました。そして、のどかなところで、生徒数も少なく、先生と生徒の距離が近く、麗澤大学と似ている点が多く、学ぶ環境として適している点より、UPEIを留学先として選びました。はじめて、PEIに到着したときの第一印象は、「寒い!」でした。カナダと日本の5月の気温の違いに驚き、防寒具を持参しておいてよかったと感じました。ホストファミリーと会ったのが、夜中の12時だったので、家に到着した後はすぐ寝ました。そして、その次の日から留学生活がはじまりました。
ホストファミリーは、自分の英語力の向上に協力的でした。ほぼ毎日一緒に夕飯を食べ、その際は今日の学校生活や、休日の日に何をしていたかなどを話す機会がありました。その際に、発音の悪さやボキャブラリ-の不足により英語が通じず、翻訳アプリを使用することも多くありましたが、ホストマザーが自分の発音や文法を指摘してくれたおかげで、発音や文法を意識して話す練習になりました。四人で夕飯を食べていたため、二人での会話よりも会話のキャッチボールが難しく、途中で話の内容がわからなくなることが多かったです。しかし、「わからなければいつでも聞いて良いよ」と言っていただいたり、質問を投げかけてくれたりしたおかげで、自分のことを話すことができました。晴れた日は、外のデッキで過ごす日もありました。そして、車でショッピングモールや映画、ビーチに連れて行ってもらいました。とても、有意義な時間を過ごすことができました。
そこで気づいた点として、”Up to you!” 「自分で決めて!」と、行くか行かないかの意思表示をする場面が多くありました。みんなが行くから行くというよりは、自分のことを第一に考えていると感じました。生活面では、朝ごはんと昼ご飯は、自分でシリアルやサンドウィッチを用意していました。洗濯も週一で、最初にやりかたを教えてもらい、自分で毎週洗濯をしていました。ホームステイの中で、自分で行動する力を身につけることができました。他に気づいた点として、家でホストマザーやホストファザー、ルームメイトに会うたびに” Hi!!” と挨拶をする場面が日常生活で多かったです。そのHiから会話が始まることもあり、日本と違う点だと感じました。
授業が終わり、学校がない日には、ルームメイトとヨガやゴーストツアーに参加しました!ここで、大事なことは自分から話しかけることだと思いました。自分は英語の失敗への恐怖心から、自分の部屋のドアを開けて、リビングまで行くことができなかったことが多かったです。しかし、Up to you! という言葉のように自分を変えるのは自分次第なので、自分から行くことでその場所、その時間でしかできない会話ができた経験もあります。最後に、留学中、パソコンのバッテリーが壊れてしまい、自分でネット注文してホストファザーのドライバーを借りて直したり、学校がお休みの日に日にちを間違えて大雨の中、学校に来てしまい、自分でタクシーを呼び、家に帰ったりと、ハプニングがありました。しかし、ホストファミリーの支えもあり、そこでどう自分で対処するかを考え、解決する力も身につけることができました。現在は、Facebookを通してホストマザーと連絡を取っています。これからも、繋がりを忘れずに連絡を続けていきたいです。
授業においては、Reading・Writing・Oral communicationの3つの授業を受けました。クラスの人数は、多くて10人ほどで、少なくて3人でした。そのため、他の国の生徒たちと一緒に話す機会が多かったです。そして、先生との距離も近く、質問もしやすい環境でした。人数が少ないと、 ”How are you?” から始まり、自分が昨日なにしたかを先生やクラスメイトに共有をすることが多かったです。課題においては、Writingが一番多かったです。月曜日から木曜日まで毎日同じ授業が続いていたため、毎日課題がありました。そして、エッセイを何度も書き直しました。はじめは、通じないことが多くあり、クエスチョンマーク(?)がよく書かれていたのですが、次第になくなり、最終的な成績では7割を取ることができました。先生が厳しかったからこそ、文章を書く際に、隣に先生がいるように感じます。一番楽しかった授業でもあり、成長できた授業です。
さらに、毎週金曜日の午前は麗澤大学の学生にPEIやUPEIの良さ紹介するという目的で、プレゼンテーションの準備をしました。最後の授業では、EAPの先生以外にも他のプログラムに参加をしていたケベックから来た生徒さん20人くらいにプレゼンテーションを行いました。効果音やクイズ、スライドや話し方の練習や準備をした結果、オーディエンスの雰囲気も良く、笑ったり、クイズに答えたり、最後には感想や質問をいただきました。初めて、自分と違う国の人たちの前で発表をしたので、緊張しましたが発表者と聴衆者で良いプレゼンテーションを作ることができました。
EAPプログラムが終わり、追加の授業では、先生と一対一で授業を受けました。その授業では、自分のやりたい内容を先生に提案し、一緒に授業を進めていく形でした。午前中の2時間がその授業で、ずっと会話をして2時間が経ってしまった日もありました。自分の好きな映画をもとにリスニングの問題を解き、とても楽しく授業を受けることができ、先生もテンションが高く、記憶に残ることが多く、学びになりました。
毎週金曜日の午後には、EAPプログラムのスタッフと一緒にアクティビティを行いました。アクティビティでは、PEIの観光名所に一緒に行くことが多かったです。土日は、課題で追われ、友達とどこかへ遊びに行く時間がなかったため、金曜日の午後で、ショッピングモールやダウンタウン、海、赤毛のアンのショーなど多くの観光名所に行くことができて勉強以外で楽しめることができました。さらに、パソコンが壊れてしまった際に、一緒に図書館までパソコンを借りに来ていただき、私たちへのサポートもたくさんしていただきました。サポートをたくさんしていただいた経験より、帰国後、Conversation Partnershipの活動に再度参加をし、麗澤大学に来た留学生へのサポートを行いたいと思いました。
この金曜日のアクティビティとは別に、日本の文化を伝えるイベントにも参加しました。たまたま日本料理屋さんで出会い、お誘いをいただき、自分の名前を漢字で書こうというイベントのボランティアとして参加しました。特に印象に残ったのは、漢字を美しいと言ってくださったことです。自分にとって漢字とは常に使用しているため、あまり価値観を感じたことがなかったのですが、改めて漢字の重要さを学びました。日本の文化を伝えることができてよかったです。
最後に留学生活を通して、自分をもう少し大事にしようと思いました。留学前は、周りの目を気にして、自分のやりたいことをするのが怖かったが、ホストマザーの「大学で学んだ内容と違う職業についている人もいるし、自分がやりたいと思ったら目標を立ててその道を進んでみましょう」「失敗なしでどうやって学ぶことができるの?」という言葉、そしてルームメイトの「テストで点数が取れなかったとしても、それは学びになるよ」という言葉のポジティブさより、周りを気にせず自分のやりたいことを取り組みたいと思いました。時間は有限のため、その時にしかできないこともたくさんあると思うので、周りの目を気にせず生活をしていきたいと思いました。さらに、英語には毎日触れるようにしたいです。オンライン英会話や英語のアプリ、SNS、本を使って英語の勉強は継続をしていきたいです。何事も意見を言う際に分からないときは、恥ずかしがらず「わからない」と伝えることを意識したいです。何か完璧な答えを答えなきゃいけないと思いがちですが、自分に正直になろうと思いました。どこでどのような出会いや気づきがあるかわからないため、常に挑戦を恐れず、失敗を重ね、学びを深めていくことに専念をしたいと思います。留学を行くことへ応援してくれた家族や親戚、友達、国際交流センターの方々には、感謝でいっぱいです。このような経験をすることができてよかったです。ありがとうございました。
写真は、Cowsというアイスクリーム屋さんの牛です。とても美味しいので、ぜひ、PEIに来た際に行ってみてください!
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