イェーナ大学

Reitaku University International Exchange Center Reitaku University International Exchange Center

Friedrich-Schiller-Universität Jena

イェーナ大学

イェーナ大学

Institut für Auslandsgermanistik/ Deutsch als Fremd - und Zweitsprache, 5. Etage, Ernst-Abbe-Platz 8, D-07740 Jena

http://www.uni-jena.de/

プログラム概要

英語 ドイツ語
沿  革 1558年創立。「緑の中の町」と呼ばれるイェーナは光学機械、ガラス、薬品を中心とした工業が盛ん。イェーナ大学の名称は詩人・劇作家として有名なシラーが同大学で歴史学を教えたことに由来する。また、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルなどの哲学者も教鞭をとり、ゲーテが総長だった由緒ある総合大学。 学生数約21,000人。
特  色 ◆ドイツ語学習プログラム:学部付属の留学生用 ATS ドイツ語プログラム(週 4 コマ程度)を他国からの留学生とレベル別クラス(A2~)で学ぶ。また麗澤生用に開講される委託授業を数コマ履修する。これに加え、希望者は語学センターのコースも履修できる。(学期中は週 1 回程度、春休み中は 2~4 週間の集中各種語学コースがある。
B1以上のドイツ語力があれば、ドイツ語で行われる学部授業も履修できる。
◆TOEIC600 点以上あれば英語で開講される学部授業を履修できる。
◆学部授業は無料。麗大生用の委託授業と語学センターのコースは有料。
◆現地の学生と 1 対 1 で勉強するタンデムがある。
◆留学開始までにドイツの生活環境に慣れるため、9 月および 3 月にドイツ各地で行われる語学研修に参加することを推奨する。修了者には 2 単位認定される。(事前研修の費用と期間はプログラムによって異なる。費用概算:約 800€~1000€(講座費用+宿泊費))
宿  泊 学生寮(1~2 人部屋、個室だがユニットは男女混合。バス・キッチン共同、月額約 200~350ユーロ*部屋によって異なる。ネット接続料を含む)。各人が現地で銀行口座からの自動引き落とし手続きを行って支払う。入寮してすぐに 2 ヶ月目の寮費及び保証金(300€)が必要になる。その他留学開始時期に、市内交通/広域交通共通券や学生証発行料などで、約 260€が必要(大学登録料)。
生  活 大都市ではないが、日常生活に必要なものはすべて揃えることができ、不便さは感じられない。大学に隣接するゲーテギャラリー(ショッピングセンター)でも買い物が楽しめる。イェーナには、これまでに麗澤大学に留学経験のあるドイツ人学生が多く、生活面でいろいろな助言をしてくれる。タンデムやシュタム・ティッシュ(週に一回食事に集まる)、イェーナ市の各種スポーツ・クラブや音楽サークルで、現地の学生や社会人と交流する機会が多い。
条  件 ◆ドイツ語専攻:ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)A1 レベルのドイツ語力があると認められること(検定試験の合否、授業成績などから総合的に判断する)。留学前に「ドイツ語基礎科目(A 群)Ⅲまたは IV」を修了していること。
◆ドイツ語専攻以外:留学時点でドイツ語Ⅰ、Ⅱを修得済みであること。留学前までにドイツ語Ⅲあるいはドイツ語特別演習 A・B の履修を強く推奨する。これらの科目を履修していない場合は、プログラムの担当教員との面談が必要。TOEIC600 点以上。
累計 GPA1.5 以上であること(英語2専攻)。
留学時期 原則として 2 年次 2 学期から半年あるいは1年間、3 年次1学期から半年間。
*それ以外の時期/期間は相談に応じる。
担当教員 武井
特記事項 麗澤大学海外留学奨学金・日本学生支援機構奨学金

PICKUP留学体験記

一足先に留学を経験した麗澤大学の先輩たちが、留学先でのさまざまな体験談を語ってくれた「留学体験記」

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イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

ドイツ留学を終えて
鈴木悠真
英語コミュニケーション専攻3年
2018年10月~2019年7月

  英語コミュニケーション専攻3年の鈴木悠真です。私は2018年の10月から約10か月間、ドイツのイェーナ大学へ留学に行ってきました。そこでの私の経験のいくつかをここに記そうと思います。   まず最初に、私はこの留学へ行くまで海外へいった経験がありませんでした、つまりドイツが私にとって初めての外国だったわけです。そのためこの留学に対してとても大きな不安を抱えながら日本を飛び立ちました。加えて、私の専攻は英語でありドイツ語ではありません、もちろんドイツ語の授業は取っていましたが週2回の授業では会話に必要なスピーキング、リスニング双方の能力は十分ではありませんでした。そんな状態で英語圏ではない国への長期留学へ行くわけですからそもそも空港から大学まで無事たどり着けるかどうかさえ不安でした。しかし空港のあるフランクフルトは世界中からいろいろな国の人々が訪れるだけあって空港や駅の職員は英語が話せる人がほとんどでそこではあまり困りませんでした。職員の方の手助けもあり、不安だった空港から大学へはあまり問題なくたどり着くことができました。その他ドイツ主要都市へ観光等へ行く際もそれらの都市には英語を話す人々が多くいますし、店の店員も観光客には慣れているのでわかりやすく説明してくれたりします。そのため観光するにあたって言語の面では特に問題ありませんでした。   言語において困ったのはむしろ日常生活での方でした。私の通っていたイェーナ大学はテューリンゲン州という州にあります。テューリンゲン州はドイツの「緑の心臓」と呼ばれていて、広大な森林を持ちドイツの中心に位置しています。その中でもイェーナは小さな都市であり、言ってしまうと田舎に近い都市だったと思います。そのため街中で聞こえる言語はほとんどがドイツ語でした。大学の職員の方などは英語を話せる方もいましたがあまり数が多いわけでもありませんし、スーパーなどに行くとドイツ語で会話しなくてはなりません。主要言語はドイツ語であるため当たり前ではあるのですが、最初のころ私は日常会話さえもままならない状態だったので日々の生活からとても苦戦していました。そんな日常生活からつらい状況ではありましたが、そんな状況が逆に私のドイツ語学習へのモチベーションを高めてくれました。最初こそ大変でしたが大学の授業やルームメイトとの日々のやり取りを通して私のドイツ語の能力も徐々に向上していき、最終的にはドイツ語の会話で相手が何を言っているのか大体理解できるようになりました。英語専攻にいながらドイツ語の言語能力をここまで伸ばすことができたのですからこの留学は私にとってとても良い経験でした。   次はイェーナ大学の授業について書こうと思います。授業は麗澤生だけの授業で構成されています。英独プログラムの学生はドイツ語専攻の学生と一緒に授業を受けることも多いですが、英語の授業は英独プログラムの学生だけで受けるので麗澤大学での英語の授業よりさらに少人数で授業を受けることになります。そのため、麗澤大学の授業よりより先生方と密接に、発言の機会も多く授業を受けられたと思います。英語とドイツ語の授業の比率は大体英語3割ドイツ語7割くらいの比率で人によっては麗澤大学で授業を受けていた時より英語の授業数が少なくなるという人もいると思います。しかし、英語の授業の内容は麗澤での授業よりさらに専門的な話題を扱っていて、密度が濃いものとなっていると私は感じました。そのため英語の能力はドイツにいながらも問題なく伸ばすことができたと思います。私は留学前英語の発音があまり良くなく、苦手だったのですがイェーナ大学には音声学を専門にしている英語のネイティヴスピーカーの先生がいて、その先生による発音の授業も毎週あります。それによって私の英語の発音も留学前と比べると格段に良くなったと自分で感じます。   ドイツ語の授業に関しては前述のとおり私は留学初期ドイツ語が全くと言っていいほど聞き取れず、さらに語彙もほとんどなかったので授業中先生方が何を言いているのかさえ理解できませんでした。先生方はとても親切で分からなければさらに簡潔にかみ砕いて説明してくれるのですが、当時私はその簡単な説明さえも理解するのが難しく苦労しました。英独プログラムのドイツ語の授業はすべてドイツ語専攻の学生と一緒に受けるので授業のレベルも最初からそちらのレベルに合わせています。ですから私はこのプログラムでの留学を考えている人には留学前に授業に加えて自分でドイツ語を勉強するもしくは事前研修を受けることをおすすめします。それらをやっておくことで留学を他の人から遅れることなくスタートすることができると思います。しかし、中には時間的面や金銭的面で難しいと考えている人もいるかと思います。そういった人たちは無理してまで留学前のドイツ語の勉強をする必要はないと私は思います。私も事前研修へは行かず、留学前自力でドイツ語を勉強もしませんでした。確かに最初1,2か月はドイツ語に苦しめられることも多かったですが、日々の授業がとても実用的な内容で日常生活で使えることを多く教えてくれるので、集中して授業に取り組み、タンデムや寮での自力学習も多くしました。留学中は時間がたっぷりあるので、外出の予定がないときは勉強に時間を充てるのも良い時間の使い方だと思います。その結果3か月目くらいでは授業をほとんど理解できるようになり、最終的にはドイツ語専攻の学生たちとも並んで授業を受けられていたと思います。言語に関しては英語専攻の学生には厳しい面もありますが、当人の努力次第でいくらでも力を伸ばせる環境ではあると思いますし、ドイツ語を学ぶ良い機会だと思います。   それから、授業は麗澤生だけで構成されていると言いましたが、追加で20ユーロ払うことで言語の授業を取ることもできます。私は取っていませんでしたが英語、ドイツ語以外にも様々な言語の授業があり、それらの授業はいろいろな国からの学生が履修しているのでその言語の学習に加えて、海外の学生と交流するいい機会になると思います。授業の日程が合い、学びたい言語があれば履修してみるのもいいと思います。   さて、ここまで長々と自分がドイツ語に苦労してきた話を書いてきましたが、全体としてはこの留学はとても楽しく良い経験になりました。慣れ親しんだ日本の文化を離れ海外の文化を体験することができその度に新しい発見も多くありました。また、ドイツに住むにあたっての諸々の手続きもドイツ語、または英語で完全に自分一人ではなかったですが自力でやらなきゃいけない場面も多く、それらをしっかりこなしてきたので自信にもなりました。観光に関してもドイツの都市以外にいくつかヨーロッパの国も訪れることができました。ドイツは鉄道が強い国なので電車で隣国まで行けますし料金も抑えめで行けます。観光の際はドイツ以外への旅行もおすすめです。しかし、ドイツの鉄道は遅延、運休も多いので電車を利用する際はスケジュールは早めで組んでおくとよいでしょう。   この留学は私にとって一生モノの思い出になりましたし、自分を大きく成長させる良い機会でした。最初こそ不安でいっぱいでしたが今ならこの留学へ行ってよかったと声を大にして言うことができます。英語をやりつつドイツ語も伸ばしたいという学生にはぴったりのプログラムだと私は思います。

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イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

イェーナ大学体験記
高島彩香
ドイツ語・ドイツ文化専攻3年
2018年10月~2019年7月

  私はドイツ、イエーナ大学に 10 ヶ月間滞在していました。私にとって人生初めて の留学で不安と緊張とともに、これから新しい環境で生活するという期待感に胸を膨らま せ、9 月 29 日成田空港から出発しました。私を含めて 5 人で 29 日、30 日とそれぞれフランクフルト、イエーナのホテルに泊まりましたが、そこまで行くにも来た当初は、電車やトラムの見方がわからなかったり、流れているアナウンスが聞き取れずどの電車に乗るべきなのか迷ったり苦労しながらなんとかたどり着くことができました。 私の場合友人と一緒だったので不安も半減でしたが、1人だったらとてもたどり着けなかったと思います。こんな早い段階で心が折れるとは思わなかったため、期待等ポジティブな言葉は一切思い浮かばず、自分が思い描いていた留学とは異なりこれから過ごしていけるのか不安だけが募る一方でした。 しかし、家族や友人や同居人、先生方の支えのおかげで10ヶ月無事に過ごすことができたと思っています。   そしてイエーナ大学は麗澤大学との提携校ということもあり私たちをサポートしてくれる方がいます。学習面はもちろんのこと、個人的な問題でも親身になって教えてくださり私も数え切れないほど大変お世話になりました。イエーナに留学して良かったと改めて思いました。 しかし、イエーナでよかったと思ったことはもちろんそれだけではありません。まず初めに私のなかではイエーナのイベントがとても印象深いです。特にクリスマスマーケットや frühlingfest(春祭り)は色々な屋台や結構本格的なアトラクションがあり、一日中楽しく過ごすことができます。私は友人と3人で行き写真を撮ったり、アトラクションに乗ったり、屋台のスイーツを食べたりとクリスマスマーケットの時は夜遅くまで満喫することができました。Frühlingfestのときはコーヒーカップのようなアトラクションで酔ってすぐ帰ってしまい短時間の滞在になってしまいましたが、クリスマスマーケットにはない乗り物に乗れたり、大きな綿あめを食べたりと十分楽しむことができました。ぜひ次留学する方には両方のイベントに参加してもらいたいです。   そして、次に良かった点は三人の同居人に出会えたことです。同居人の存在は色々な意味で大きかったです。私は日本人としてお寿司のキーホルダーをお近づきしるしとしてもって部屋をノックしました。その時の彼女たちの驚いた顔は今でも鮮明に覚えています。 驚いた顔で「ありがとう、よろしくね」と言われそこから寮での生活がスタートしました。 郷に入っては郷に従えという言葉があるように、私たちの寮には一緒に生活していくうえで守らないといけないルールがありました。その中のひとつが掃除であり、一つ一つ実践して丁寧に教えてくれました。「ほかにもわからないことがあれば何でも聞いてね」と言ってくれた彼女たちの言葉は来たばかりで不安だった私を救ってくれました。おかげで快適に過ごすことができましたが、すべてがそううまくいったわけではなく、いくつかトラブルもありました。掃除のルールについて同居人同士で喧嘩をすることが多かったので、その時の私は何度も怒り声を聞くぐらいならと思い、何も言わず私が代わりにやっていたところを同居人に「当番ではないのになぜあなたがやっているの」と注意されたことがありました。私は気を利かせて掃除をしていたつもりが裏目にでるという結果になってしまいました。はっきり自分の意見を伝える人たちなので、私も自分の意見は伝えようと意識するようになりました。 彼女たちと一緒に生活したことで学んだことや気付いたことがたくさんあります。彼女たちと出会えて良かったと改めて思いました。今もSNSで繋がっていて日本に戻っても連絡を取り合っていますが、それは私にとって楽しみの一つになっています。   次に、魅力的な点はタンデムパートナーをつくれることだと思います。イエーナ大学では、 授業内でタンデムパートナーをつくることができます。くじ引きで私は二人のタンデムパートナーと知り合うことができました。 一人目はポルトガル出身の女の子で日本語があまり話せない子でした。私もドイツ語がうまくないので、お互いの言語を教えあいながら仲良くなっていきました。食堂やおしゃれなカフェでタンデムをしました。また、彼女からお寿司パーティーに誘われ彼女の友達の寮に11人集まり皆で手巻き寿司を作りました。彼らにとって日本人が珍しかったようで彼らが思う日本人あるあるを私に教えてくれたり、ドイツの良いところを教えてくれたり等興味深い話をしてくれとても盛り上がりました。しかし、私はお酒が苦手なうえさらに 手巻き寿司の味はいまいちで残念でしたが、笑いが絶えず楽しい一日でした。 二人目のタンデムパートナーは中国人の女の子でした。彼女はドイツ語はもちろんのこと日本語もとても上手に話す子だったので、私の勉強のためにあえてドイツ語を中心に会話をしてもらいました。彼女との会話はお互いの国の文化について話すことが多く、漢字を使う共通点があることから最近の日本人の名前について話していた時に、「日本にはキラキラネームというのがあるんだよ」と説明すると、中国にも今どきの名前が人気で最近増えているというのを聞き、驚きとともに日本、中国だけではなく世界でも名前の流行があるのかなと思いました。   このように人とのつながりによって私は支えられ、成長することができたと思っています。 留学前は何不自由なく生活することが当たり前で、きっと大丈夫だろうと留学を少し甘く考えていた自分がいました。しかし、ドイツで辛いこと悔しいこと、生活するうえで不自由だなと感じたことを経験して、私の考えは180 度変わりました。この経験は私の人生の糧になると信じています。ドイツでの生活で大変だったことを忘れずにこれから頑張っていきたいと思います。

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イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

イェーナ留学体験記
牧嶋紀乃
ドイツ語・ドイツ文化専攻3年
2018年10月~2019年7月

  1年留学を振り返ってみると、ありきたりですが長いようで短かったように思います。Winter Semesterは問題が立て続けに起きたり、体調を崩しがちだったりとこのままやっていけるか不安に感じることが多くありました。その度にタンデムパートナー、友達という存在にとても助けられました。Jenaだったからこそ序盤から助けてくれる頼もしい存在がたくさんいたというのも事実です。以前、麗澤に教育実習で来ていた顔見知りのJena生が留学開始1ヶ月弱で起こった原因不明の体調不良(現地レポートでも言いましたが)のとき、病院やApothekeに連れていってくれ、代わりに説明、購入をしてくれました。そのようなところで自分の伝えたいことを正確に話すのはまだこの時できませんでした。LINEで症状やどうしたいかの自分の意思を伝えていたこともあり、代わりに言ってもらうことに成功しました。語学力面はもちろんですが、動くこと話すことが辛い状態でもあったので本当にありがたかったです。問題が起きたときはタンデムパートナーに相談し、一緒に解決をしてくれました。このタンデムパートナーは今年10月から麗澤に来る予定なので、今度は私がサポートしたいと思っています。   Winter Semesterは正直、麗澤にいた時とほとんど変わらない生活を送っていたと思います。授業は麗澤生のみの麗澤プログラム、その上スタムティッシュにもほとんど参加していなかったので、授業外でドイツ語を話す機会もなく留学しなくても良かったんじゃないかと思うこともありました。イェーナという環境は自分からどれだけ積極的に行動するかがとても重要でした。春休みは約2ヶ月ほどあり、もちろんその期間授業はないので自分でドイツ語を使う機会を作らなければ全く話さないという状況でした。寮にいる間は文法や単語など自習していましたが、それはどこでもできる留学でなくてもできることです。だからこそ時間は有り余るほどあったこの長期休暇を利用し、色んなところへ出掛けドイツ語を話せるようにしました。地域によって言葉が違うように聞こえてくることもありました。それによってリスニング能力が少し鍛えられたかもしれません。地域が違えば訛りや言葉が違うのは日本と同じだなと感じました。   ドイツ国内だけでなく他のヨーロッパ諸国に旅行も行きました。その際にドイツ語を勉強していて良かったと痛感することが度々ありました。というのも、英語圏ではない国と隣接しているドイツ。もちろんドイツ語圏ではない国がほとんどです。英語が伝わらない、英語は話せないという人々に出会った時、彼らにはドイツ語は通じました。英語さえ出来れば海外でやっていけると思っていました。どうして英語ではなくドイツ語を話せるのか聞いてみると、今の若い人たちは英語を第2言語として学んでいるが昔は英語ではなくドイツ語だったとのことでした。ヨーロッパでは英語だけでなくドイツ語の重要性も高いように感じられました。このような経験からドイツ語を専攻し、ドイツ留学をして本当に良かったと心から思いました。   休暇中の出来事がきっかけで、Sommer Semesterをより積極的に過ごすことができました。タンデムが週に1回だったのを4回に、スタムティッシュも出来るだけ毎回参加するように心掛けました。おかげで交遊関係も広がり、ドイツ語を話す機会が格段に増えました。タンデムパートナーの人数が増えたこともあり、話すジャンルが人によって違うので語彙力が徐々についていったように思います。分からない単語があったとき、すぐに説明してくれました。独和辞書、和独辞書には同じ意味、単語が書かれているけど違う、その単語の違いは何か?と話し合うこともありました。その時お互いなかなか理解できなくて戸惑うことも多々ありましたが、言い換えたり、こういうことではないかと意見を出し合ったりすることで、日本語とドイツ語の相違や文化の違いを感じることができました。また、これはドイツ語で何と言うんだろうと思った時、調べたり聞いたりする前に予想するとその予想があたったということが留学終盤で多くありました。話す、聞き取る、意味を類推するという能力が1年前と比べてかなり成長したと実感しています。それを特に実感したのは帰国前にしなければならない、Bürgerservice で転出手続き、AOKで保険退会手続きを行ったときです。とても重要なことだったので不安もありタンデムパートナーについてきてもらっていましたが、何事も問題なく自分1人の力で行うことができました。   ただ1つ問題に感じていることがあります。それは英語を忘れているような気がするからです。英語の授業はもちろんのこと、それ以外でも英語を使う機会はありました。そのとき、無意識にドイツ語で答えてしまうという事態が多発していきました。ドイツ語の語彙力が上がるにつれて、英語単語が自分の中で立場が弱くなっていったと思いました。これは自分の努力不足が原因なのですが、ドイツ留学だからこそ英語よりドイツ語を勉強、話そうと思い続けた結果です。ドイツだからドイツ語をとしたのは失敗だったと反省しています。ある程度は忘れないよう英語も空き時間に勉強し続ければ良かったと。これからはバランス良く多言語を学ぼうと思いました。私のタンデムパートナー達が4ヵ国語から6ヵ国語話せていたので、自分も頑張ろうというこれからの励みになっています。   留学中に実感した大事なことは1人で積極的に行動すること、自分から話し掛けること、何事にも動じず慌てず行動することです。前からこれらのことはただ漠然と大事だと思いつつもそこまで重要視していませんでした。身をもって経験したからこそ、自然とそのような行動が今後もできると思います。この一年留学は、語学面はもちろんのこと人間的にも成長できたと感じています。

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イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

ドイツ留学体験記
木村友哉
英語コミュニケーション専攻3年
2018年4月~8月

  私は4月から8月まで約4か月の間ドイツのイェーナ大学へ留学しました。すでに留学していた他の留学生とは異なり短期での留学だったので、とても短い留学期間での滞在となりましたが、とてもたくさんのことを学ぶことが出来ました。それらを私のドイツでの経験も踏まえて紹介したいと思います。   まず初めに、ドイツが私にとってどのような国だったのかについて語りたいと思います。ドイツに訪れた時の第一印象は今でも覚えています。それは、ドイツがたくさんの自然に囲まれていたということです。フランクフルト空港からイェーナへ向かう途中、電車の中から見えた景色のほとんどが田んぼや山でした。正直、あまりの大自然に生活できるのか心配してしまいました。しかし、イェーナに着き電車から降りたとき、日本とは全く異なる建築様式を用いた建物を見て感動と同時にドイツをすぐに気に入りました。私が暮らしていたイェーナも大自然に囲まれている都市でとても空気が澄んでいて美しい所でした。また、ドイツでは日本ではあまり見かけないトラムという路面電車が各都市の中に存在しており、それを使って街の中を回ることが出来ます。実際に私も毎日トラムに乗って学生寮から大学まで通っていました。毎日トラムに揺られながら見たイェーナの景色は今でも忘れられません。  それくらいドイツは私にとって素晴らしい国でした。 次に、私が経験した日本とドイツの文化の違いについて紹介したいと思います。まず、食文化に関していえば、ドイツの食文化は日本のそれとは大きく異なります。ドイツはジャガイモの生産がとても盛んでポメスというジャガイモを用いた料理が有名でした。実際にドイツのどの地方に行ってもポメスがあり、私も週に何回か食べるくらい美味しい食べ物でした。また、ドイツはビールやソーセージなどもとても有名で日本では食べたことのないような美味しさでした。食文化が日本とは全く違うドイツでの生活は私にとって少しつらいものがありましたが、暮らしていくうちに自然とドイツの食文化を受け入れて、日本に帰ってきた今ではむしる、ドイツの料理が恋しいくらいです。また、実はドイツでは日曜日はどこのお店も開いておらず、ほとんどのお店が閉店しています。さらに、土曜日も早い時間帯にお店が閉まってしまうので買い物をするときに少し不便に感じました。それらが日本とは大きく異なり、文化の違いを感じざるをえなかった部分です。しかし、実際に生活していると初めは気にしていたそれらの違いも気づけば忘れていました。   次に、ドイツ留学での学習状況について語りたいと思います。私はドイツ留学で英独プログラムに参加していたので、ドイツ語だけでなく、英語も同時に学習していました。実際、このプログラムに参加してみて思ったことは、ドイツ語と英語を同じくらいの割合で学習することが出来るので、とても効率が良く、語学学習がはかどりました。授業の内容は興味深いものばかりで、教員の方も皆親切に接してくれたので、とても充実した環境で勉学に励むことが出来ました。授業外でもタンデムなどを通じて多くの学生と交流することができ、語学学習で分からないことを彼らに聞いたりしてとても自分のためになる時間を過ごすことが出来ました。実際、留学して1か月くらいは後期からの留学ということもありあまり授業に馴染めずにいましたが、先生方も私たちのレベルに合わせて授業を展開してくれたので、慣れるのにさほど時間を必要としませんでした。   私はドイツ留学で多くの留学生に出会いました。彼らはとても親切で私が知らなかった外国の文化や社会についてたくさんのことを教えてくれました。また、学校がない休日に隣町に遊びに連れて行ってくれたり、遠い町のイベントに連れて行ってくれたりとたくさんの経験を彼らのおかげですることが出来ました。今となっても彼らは私にとってかけがえのない友人です。留学を終えた今でさえも定期的に連絡を取り合うほど大切な人たちです。最後になりますが、たくさんの人たちに出会い、たくさんの経験を海外ですることが出来たので、人生において大変充実した時間を過ごすことが出来ました。

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体験者による留学先紹介

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