イェーナ大学

Reitaku University International Exchange Center Reitaku University International Exchange Center

Friedrich-Schiller-Universität Jena

イェーナ大学

イェーナ大学

Institut für Auslandsgermanistik/ Deutsch als Fremd - und Zweitsprache, 5. Etage, Ernst-Abbe-Platz 8, D-07740 Jena

http://www.uni-jena.de/

プログラム概要

英語 ドイツ語
沿  革 1558年創立。「緑の中の町」と呼ばれるイェーナは光学機械、ガラス、薬品を中心とした工業が盛ん。イェーナ大学の名称は詩人・劇作家として有名なシラーが同大学で歴史学を教えたことに由来する。また、フィヒテ、シェリング、ヘーゲルなどの哲学者も教鞭をとり、ゲーテが総長だった由緒ある総合大学。 学生数約21,000人。
特  色 ◆ドイツ語学習プログラム:学部付属の留学生用 ATS ドイツ語プログラム(週 4 コマ程度)を他国からの留学生とレベル別クラス(A2~)で学ぶ。また麗澤生用に開講される委託授業を数コマ履修する。これに加え、希望者は語学センターのコースも履修できる。(学期中は週 1 回程度、春休み中は 2~4 週間の集中各種語学コースがある。
B1以上のドイツ語力があれば、ドイツ語で行われる学部授業も履修できる。
◆TOEIC600 点以上あれば英語で開講される学部授業を履修できる。
◆学部授業は無料。麗大生用の委託授業と語学センターのコースは有料。
◆現地の学生と 1 対 1 で勉強するタンデムがある。
◆留学開始までにドイツの生活環境に慣れるため、9 月および 3 月にドイツ各地で行われる語学研修に参加することを推奨する。修了者には 2 単位認定される。(事前研修の費用と期間はプログラムによって異なる。費用概算:約 800€~1450€(講座費用+宿泊費))
宿  泊 学生寮(1~2 人部屋、個室だがユニットは男女混合。バス・キッチン共同、月額約 200~350ユーロ*部屋によって異なる。ネット接続料を含む)。各人が現地で銀行口座からの自動引き落とし手続きを行って支払う。入寮してすぐに 2 ヶ月目の寮費及び保証金(300€)が必要になる。その他留学開始時期に、市内交通/広域交通共通券や学生証発行料などで、約 280€が必要(大学登録料)。
生  活 大都市ではないが、日常生活に必要なものはすべて揃えることができ、不便さは感じられない。大学に隣接するゲーテギャラリー(ショッピングセンター)でも買い物が楽しめる。イェーナには、これまでに麗澤大学に留学経験のあるドイツ人学生が多く、生活面でいろいろな助言をしてくれる。タンデムやシュタム・ティッシュ(週に一回食事に集まる)、イェーナ市の各種スポーツ・クラブや音楽サークルで、現地の学生や社会人と交流する機会が多い。
条  件 ◆ドイツ語・ヨーロッパ文化専攻:ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)A1 レベルのドイツ語力があると認められること(検定試験の合否、授業成績などから総合的に判断する)。留学前に「ドイツ語基礎科目(A 群)Ⅲまたは IV」を修了していること。
◆ドイツ語・ヨーロッパ文化専攻以外:留学時点でドイツ語Ⅰ、Ⅱを修得済みであること。留学前までにドイツ語Ⅲあるいはドイツ語特別演習 A・B の履修を強く推奨する。これらの科目を履修していない場合は、プログラムの担当教員との面談が必要。TOEIC600 点以上。
累計 GPA1.5 以上であること(英語2専攻)。
留学時期 原則として 2 年次 秋学期から半年あるいは1年間、3 年次春学期から半年間。
*それ以外の時期/期間は相談に応じる。
担当教員 武井
特記事項 麗澤大学海外留学奨学金・日本学生支援機構奨学金

PICKUP留学体験記

一足先に留学を経験した麗澤大学の先輩たちが、留学先でのさまざまな体験談を語ってくれた「留学体験記」

閉じる

イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

ドイツ留学を通して学んだこと
宮内玲奈
ドイツ語・ヨーロッパ文化専攻3年
2023年10月~2024年7月

   私は2023年10月から2024年7月までの10ヶ月間ドイツのイェーナ大学に留学しました。イェーナ大学はチューリンゲン州にあり、街の中心に大学があり学生や留学生が多くいます。イェーナは大きな街ではありませんが、生活用品店などは揃っていて全く不便ではありませんし、物価もドイツの中では物価が低い方なので生活しやすいと思います。30分ほど電車に乗るとエアフルトという少し大きな街に行くことができ、ショッピングセンターなども沢山あります。ドイツの真ん中にあるためドイツの色々なところに行きやすいと思います。私が今回の留学を通して身についたことは大きく二つあり、ドイツ語力と行動力です。    イェーナ大学では学期が始まるテストによってクラスが分けられ、冬学期は一番下のM1クラスになりました。一番下のクラスでも最初は私にとってレベルが高く、先生が何を話しているのか理解できないこともよくありましたが、勉強していくうちにどんどん先生が話していることが理解できるようになり授業が楽しくなりました。私は日本でドイツ語の文法をドイツ語で学んだことがなかったため最初は文法用語を覚え、理解することに時間がかかりました。先生が説明している間にスマートフォンで急いで翻訳をしたり検索したりしながら授業についていけるようにしていました。    夏学期になりクラスがM2になると授業のレベルがぐんと上がり課題も増えました。私が一番難しいと感じた授業はドイツ語文法の授業です。ドイツの文化や歴史についてのテキストを読んだりクラスメイトとテーマについて話し合ったりしました。私は単語力がなく知っている知識も少なかったため自分の意見が思ったように話すことができず苦労しました。M1では日本人がたくさんいて、分からないところをお互いに確認しながら授業を受けることができましたが、M2ではそれができませんでした。家に帰ってからは予習と復習をたくさんしました。予習をしていないと次の授業で何も分からずクラスメイトに迷惑をかけてしまうので毎週欠かさずに勉強しました。クラスメイトはみんな優しく私が困っている時はいつもサポートしてくれてとてもありがたかったです。この授業のおかげで文法の細かいところまでわかるようになりドイツ語が上達したと思います。冬学期、夏学期どちらも全て単位を取れたのでよかったです。    3月には3週間イェーナにある幼稚園でインターンシップを行いました。最初の1週間は5歳くらいの子供たちのクラスのお世話をしました。曜日ごとにやることが決まっていて運動する日や絵を描く日がありました。私はインターンシップが始まる前に幼稚園で使うドイツ語を調べ、勉強して行きましたが実際に行ってみると思っていた以上にドイツ語を聞き取るのが難しく最初はコミュニケーションを取るのが大変でした。ですが子供たちがとてもフレンドリーですぐに仲良くなることができました。私がドイツ語を間違えると子供たちがなおしてくれることもあり、生活の中で使うドイツ語が上達したと思います。幼稚園の先生は私がわかりやすいように簡単な単語を使い、ゆっくり話してくれたためとても助かりました。運動や散歩の日は外に出て活動するのですが、ドイツの冬はとても寒く、動かずに見ているだけの日は体が冷え切りました。かわいい子供たちと2週間過ごすことができて良い経験になりました。    授業がない日にはよく旅行に行きました。ドイツを含め9カ国を旅行することができました。12月にはオーストリア、フランス、に訪れ、春休みにモロッコ、スペイン夏学期の土日休みにオランダ、イギリス、イタリアを訪れました。オーストリアではクリスマスマーケットに行くことができ、フランスでは凱旋門で行われるカウントダウンイベントに行きました。ドイツで知り合った日本人の友達と二人で行きました。学生のうちに世界中を訪れて歴史的なものを見たり、人々と関わってみたりしたいと思い、たくさん旅行をしました。    私が得に印象に残っている国はモロッコです。モロッコでは砂漠ツアーに参加しました。1日目は、数多くの映画のロケ地になった世界遺産の集落、アイット・ベン・ハドゥに行きました。この集落は17世紀にベルベル人によって築かれたものでとても歴史を感じられるものでした。2日目はサハラ砂漠に行きました。砂漠に着いてからはラクダに乗り宿泊するキャンプに向かいました。夜はテントで伝統料理のタジンやクスクスを食べ、キャンプファイヤーをしました。次の日の朝はラクダに乗り早く出発して、砂漠から朝日を見ました。何もない砂漠から大きな太陽だけが見えて地球の大きさを感じました。ヨーロッパの国を旅行してみて細かい違いはありますが雰囲気が似ていると思いましたが、モロッコはアフリカ大陸で今まで見たことがない景色が広がっていて印象に残りました。留学に行く前は砂漠でラクダに乗り、キャンプをするとは思っていませんでした。ですが、せっかくヨーロッパにいるなら行けるところは行ってみようと思いたくさん旅行にいき色々なことに挑戦しました。    旅行中は飛行機の遅延やストライキで電車が動かないなど大変なこともありました。そのような時でもどうにか自分達で解決しなければならないため使える交通機関を探したり現地の人や同じような観光客に積極的に話しかけたりして情報を得ました。人々の温かみを感じながら旅を続けることができました。このような経験で行動力がついたので留学を通して成長することができたと思います。    今回の留学をサポートしてくださった日本とドイツの先生方、学校職員の皆さん、親に感謝しています。とても楽しく、充実した10ヶ月を過ごすことができました。ドイツで仲良くなった友達とこれからも連絡をとって出会いを大切にしていきたいです。日本に帰国した後もドイツ語の勉強を続けもっと上達できるように頑張ります。

閉じる

閉じる

イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

イェーナでの思い出
大場莉子
ドイツ語・ヨーロッパ文化専攻2年
2023年10月~2024年2月

   私は、2023年10月から2024年2月までの約半年間、ドイツのイェーナ大学に留学しました。私はこれまでに海外経験があったわけではなく、今回の留学が人生で初めての海外でした。この半年間は私が今まで生きてきた中で、1番月日が長く感じた半年間であり、波瀾万丈で濃すぎた半年間でした。帰国した今では、以前よりもドイツに対する興味が格段に上がったと自分でも実感できるようになったり、日本の大切さに気付く瞬間が増え、より日本が大好きにもなったり。もっと色んなことに挑戦して、更に自分自身の可能性を広げ、より自分らしく生きたいとも思えるようになりました。体験記では、私が感じたこと、体験したことをリアルに書き留めていこうと思います。参考程度に読んで頂けると幸いです。    まず初めに、私の住まいは学生寮でした。キッチンとバス、トイレが共用であり、後はそれぞれ1人部屋があるような感じです。私の同居人は1人で、ブルガリア出身の女性でした。その方は本当に聖母のように優しく、いつも気にかけてくれました。私は、イェーナに半年間しか在住しないからとゴミ箱を買っていませんでした。そのため、自炊をする時やキッチンのコンロ周りの掃除など、ゴミが出る場面ごとに私はゴミ袋を持って回収しに行ってました。ある日、WhatsAppという日本でいうLINEのようなアプリでメッセージが届きました。彼女からのメッセージは、「あなたのその姿はクールではないわ」と日本にいたら絶対に言われないようなコメントに、思わず感激してしまったのを覚えています。そのルームメイトとは、クリスマスプレゼントを交換したり、時には一緒にカフェにも行ったり。帰国する2月には、ママと3人でモーニングを食べてプレゼントも頂きました。今でもメッセージをやり取りする仲で、国際交流はあまりしていなかったのですが唯一仲良くなれた存在で、彼女には感謝の気持ちでいっぱいです。    授業は、Korrektive Phonetikと言われる発音の授業が私は1番やりがいを感じられて凄く好きな授業でした。主に、スライドに出された単語をペアやグループで発音して正しいかどうかお互いで確認し合い、その後に、先生とワンツーマンでアクセントチェックを行うといった流れです。私が思うこの授業の最大の理由は、少人数体制であるということです。大人数が苦手な私にとって、一人一人に優しく教えてくれたのがとても大きかったです。また、アウトプットとインプットを即座に行うことが出来るため、宿題の発音も自然と覚えていることが多かったです。ゆったりと進めながら楽しく授業ができ、先生も面白いので個人的にはとても気楽に受講することができました。そしてイェーナ大学には、Reitaku:Projektarbeit und Präsentationと言われる麗澤生だけの授業があります。そこでは冒頭、毎週末に起きたエピソードを3つ話すなどの近況トークから授業が始まります。日本では、週末何かしていても何もしてないと答える人が多かったり、労働の疲労で土日が終わるといった人が大半で、私自身も含め日常に覇気がないと感じていました。私は以前、海外の人たちはその日1日をどう有意義に過ごすかに重きを置いていると聞いたことがありました。思い返すと、ドイツ人は休日に限らず朝方の人が多く、6時からベンチでモーニングを食べている方々を目撃することが本当に多かったです。仕事や学校もそうですが、その分プライベートも大事にする姿勢を実際に吸収することができて物凄くいい刺激でした。    イェーナは特に何もない街ですが、その中でもスーパーはとても充実していると感じました。半年間住んでいて、不便さは全く感じず商品もスーパー自体も種類がかなり豊富です。スーパーによってオリジナル商品があったり、日本との陳列の差など海外のスーパーは正直買わずに見ているだけでも凄くワクワクします。その発想を使い、私はせっかく海外にいるのだから!と途中からただスーパーに買い物に行くことだけではなく、その日によって疑問に感じたことを自分なりに解釈してみる、正解も不正解もないゲームみたいなことをしていました。ここで私が大切にしていたことは、疑問に思ってもすぐに検索をかけないということです。徒歩5分圏内だったので、どうしても気になることは家に帰ってから検索すると決め、わざと時間を空けたりしていました。私は自分が思い付いたその一瞬のアイディアに重点を置いていました。これは毎回行っていたわけではないですが、常に新しい角度から見ることによってまた違った面白さを感じられます。自分なりの楽しいが海外にいることによって更にオリジナルがプラスされ、より「楽しいの最大化」をさせられるチャンス!と思いながら続けていました。おかげで、ドイツ生活に少し彩りが生まれた気がしたのでだいぶ語ってしまいましたが、オススメです。    私が留学を考え始めた理由は、将来的に海外移住も視野に入れたいと考えていたからです。専攻でドイツ語を学んではいるものの、もはやマイナスレベルで挑んだ語学力は、自信を持って半年で上達した!とは言えるような結果ではありませんでした。ですが、生活面は書き起こすとたくさん溢れ出てくる初めての経験を沢山沢山!もうお腹いっぱいだよ!ってぐらいしました。唯一私がドイツに来て戸惑ったことは、余暇を持て余すほどの趣味を持ち合わせていなかったことです。なので、留学中は1人の時間は常に孤独を感じていました。ドイツでの生活は、思った以上に1日の流れが緩やかに感じます。だからこそ、例えば留学生同士の交流だったり、ほんの少しの勇気がその日のスケジュールを左右すると言っても過言ではないと思います。私の場合、言語が伝わらなかった時の怖さがありコミュニケーションを恐れ、殻に籠るような状態が続いていました。ハードルが高いと感じ難しいと思っていましたが、日本人同士の友達を見ていても、やはりそこを乗り越えていかに行動できるかが留学のカギなのではないかと思います。    海外での生活は、楽しかったことと同じくらいしんどく、自分が思っていた1000倍は大変でした。ですが、その分小さな幸せが大きく思えるような体験もできました。本場のクリスマスマーケットを堪能したり、ライプツィヒのスタバではヨーロッパならではの内装に感動して即お気に入りの場所になったこと、国外旅行ではウィーンに行ってあまりの街並みの綺麗さに圧巻されたり、どれも私の大切な財産になりました。大学2年の秋に半年間留学に行けたこと、そして今は無事に帰国できていること。この環境は、絶対に当たり前ではないからこそ留学中も留学後も、私は改めて周りの方々に支えられながら生きていることを強く痛感したし、その恩がどんな形でも少しずつ返せるように日々精進して参ります。全方面に感謝です。Vielen Dank!!!!!

閉じる

閉じる

イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

イェーナ大学留学体験記
鈴木姫菜子
ドイツ語・ドイツ文化専攻3年
2023年3月~2024年2月

   ≪イェーナの街並み≫    イェーナには多くの外国人がいて、時の流れがすごくゆっくりだと感じました。平日の昼でも家族連れや学生が多く見られ、夜にも多くの人が出歩いていました。水曜日と金曜日は午前中で仕事が終わり、高校生も部活が終わるのは15時などとききました。夏にはバーベキューや日光浴やサイクリングをしている人、冬には散歩やソリに乗った子供達など多く見られ、とても穏やかな気持ちで毎日を過ごしました。街並みは典型的なヨーロッパの街並みもあり、山や川などの自然もみられる一方で、イェーナタワーと呼ばれる近代的な高い建物もあります。        ≪大学生活≫    私は大学の外国人クラスでドイツ語を学んでいました。そのためドイツ人だけでなく韓国人やイタリア人やトルコ人など様々な国籍の人々と関わることができました。クラスは事前のテストによって振り分けられ、自分のレベルに合った授業を受けることができます。授業では先生やクラスメイトとコミュニケーションをとる場面が多くありました。授業の内容は論文の書き方やより良いプレゼンテーションを行うための講義や文法についてなどと様々でした。中でも一番楽しかったのはプレゼンテーションの授業で、自分で選んだテーマに沿って各々がドイツ語でプレゼンテーションを行います。クラスメイトのプレゼンテーションから他国について知れたり、自分のテーマについて詳しくなったり、ドイツ語の勉強にもなりとても楽しかったです。一方で論文の授業が最も難しいと感じました。参考文献の書き方も本によって様々で、多くの本を一つにまとめることも難しかったです。しかし、全ての授業で新しく学べることも多く、難しいとか大変といったネガティブな感情よりも楽しい、学びたいといった感情の方がはるかに大きかったです。        ≪インターンシップ≫    私は1ヶ月間幼稚園にお邪魔しました。スケジュールは月曜日から金曜日のAM8:00〜PM3:00でした。そこでは幼稚園の先生の補助という形で、主にお昼寝とおやつの準備、園児たちと一緒に遊ぶなどしました。しかしほとんど毎日、幼稚園の中でワークショップがあり、みんなで公園に行ったり、老人ホームに行ったり、ハイキングをしたりと、本当に楽しかったです。そこの老人ホームで出会ったおじいちゃんとおばあちゃんの家にも何度か招待していただき、ドイツならではのZwiebelkuchen(玉ねぎケーキ)や、Schnitzel(シュニッツェル)などの作り方を教えてもらいました。また、幼稚園には日本語や英語を話す人はいないので、ドイツ語のみの環境にいられるいい機会をいただくこともでき、先生も子供たちも優しくて、とても素敵な時間を過ごすことができました。インターンシップが終わった後も、先生達と何度かカフェに行きました。また、イェーナは小さい街なので、先生や子供たちと街中でよく会うことがあります。その際にみんな覚えてくれていて、挨拶をしてくれるのでとても暖かい気持ちになりました。    ≪夏期講習≫    大学の夏休みは本当に長く、3ヶ月もあります。そのためこの3ヶ月を無駄にしたくないと考えているときに、教授からイェーナの隣街、エアフルトで夏期講習行われるという話を聞きました。すぐに申し込んで1ヶ月間毎日、夏期講習に行けることになりました。この夏期講習ではアジアの大学生を対象に行われていたため日本、韓国、台湾の3カ国から集まっていました。全員で30人くらいおり、3クラスに分かれて授業が行われました。この授業では、イェーナの大学院生が行ってくれて、コミュニケーションが中心でした。この夏期講習あたりからリスニング力が伸びたように感じます。時たま内容が難しいことがありましたが、ゆっくりと簡単な単語で説明してくれるので、とても分かりやすかったです。また簡単なゲームや、会話を取り入れながら授業を進めてくれるのでとても楽しかったです。    午前中に3時間授業をしたあと、午後はワークショップという形でみんなでドイツ料理を食べたり、公園でビールを飲んだり、街散策を行いました。ここでは韓国人や台湾人とも多く知り合うことができたため、すごく台湾と韓国に興味を持つようになりました。多くの日本人の友達もでき、帰国後に日本各地や韓国、台湾に行くことがすごく楽しみです。私以外の大学生は1ヶ月で帰ってしまいとても寂しかったですが、夏期講習が終わった後も先生と一緒に料理したりカフェに行ったりと、とてもたのしい時を過ごしました。        ≪イェーナとドイツの人達≫    私はもともと人と関わることが好きなので、多くの集まりに参加しました。イェーナではJapanstammtischという日本語を勉強したい外国人と日本人の集まりが週に一回開かれます。私のドイツ人の友達はほとんどそこで出会った人達です。日本語を流暢に話せて、過去に日本に住んでた人も多く、ドイツ語を教えてもらったり困りごとなど、様々なことを助けてくれました。また彼らと日本料理やドイツ料理を一緒に作って食べたり、ドイツの典型的なハロウィンパーティーや誕生日パーティー、年越しなどに招待してもらい、多くの体験をすることができました。この集まりでは、インドネシアやアメリカ、中国など多国籍の人がおり、彼らと関わるうちに新しい言語や国に興味を持つようになりました。     私は夏期講習で、韓国に興味を持つようになったため、Japanstammtischの韓国版であるKoreastammtischにも行くようになりました。そこで出会った韓国人やドイツ人に韓国料理を教えてもらい、初めて食べる味も楽しむことができました。彼らと一緒にレストランに行ったり映画を見たり、クリスマスマーケットに行きました。     また前学期、日本に留学に来ていたドイツ人の友達とも再び会うことができました。友達の実家がイェーナから近く、よくお邪魔させてもらっていました。友人のママからケーキの作り方を教えてもらったり、バーベキューを行ってくれました。また、様々なイベントにも招待してくれて、イースターでは卵に絵を描いて、夏には大婆さんの誕生日、クリスマスにはケーキを一緒に作り、近所の子供達と焚き火をしたりしました。子供達はすごく可愛くて、帰国前に手紙をくれて、温かい気持ちでいっぱいでした。        ≪この留学を通して≫    自分自身が大きく変わったと感じるところは特にありませんが、多くの人と出会い、仲良くなれたことが一番の思い出です。ドイツに来る前に比べ、より一層多くの国に興味を持ち、多くの言語を学びたいと思うようになりました。たくさんの場面でたくさんの人に助けられ、たくさんの体験の機会を与えてくれて、全員に感謝の気持ちでいっぱいです。日本に帰ってからも多くの人に出会うことが楽しみだし、人との繋がりは一生大切にしたいと思います。

閉じる

閉じる

イェーナ・フリードリヒ・シラー大学

イェーナ大学留学体験記
小林みりあ
ドイツ語・ドイツ文化専攻2年
2023年10月~2024年2月

   私は、2023年10月から2024年2月までの約半年間、ドイツのイェーナ大学に留学しました。私にとってこの留学は濃いものであり、忘れることのできない経験となりました。私の留学したイェーナはドイツの真ん中に位置するチューリンゲン州の都市で、観光地というより学生が多いので学生街です。アクセスが良くベルリンには快速で約3時間、ミュンヘンには同じく快速の電車を使って約5時間で行くことができます。私も実際にベルリンに2回、ミュンヘンには1回訪れました。    私の住んでいた寮は大学から歩いて約20分の山の方にある寮でした。寮の近くはトラムが走っていなく歩くしかなかったので少し大変でしたが、近くの寮に住んでいた大学の友達と一緒に登校していたおかげで毎日楽しく大学に通うことができました。また寮が山の方にあったので街の中心部が上から綺麗に見ることができたり、大学に登校している途中で野生のリスと遭遇することもありました。    イェーナ大学に到着した当初は、ドイツに住むためにVisaを取ったり、銀行口座を開設する必要があり、私は麗澤大学で一年半ドイツ語を学んでからの留学でしたが、一人でいろいろな手続きをするのは不安でした。ですがイェーナ大学では、日本語を話すことができる長谷川先生とヤニックさんという方がいて、留学のサポートをして頂けます。そのお二人に手続きを手伝って頂いたおかげでスムーズに手続きを行うことができました。お二人は、手続き以外にも何か困ったことがあると助けてくださったり、気にかけてくださったり、生活面でもたくさん助けて頂きました。お二人がいてくださったことがイェーナ大学を選んでよかったなと思う一番の理由だと思います。    次に授業面ですが、私は週4回6コマ授業を取っていました。まず、学期が始まる前にレベル分けテストがあり、筆記試験と口頭試験を受けます。そのテストの結果で私はM1と呼ばれる一番下のクラスに配置され授業を受けました。M1では、日本人と中国人、トルコ人などいろいろな国の人と共に授業を受けていました。授業によってイタリア人の方がいたり、イギリス人の方がいたり様々でした。私が特に楽しかった授業は、Grammatik der Deutschen Sprache という文法の授業です。その授業は2コマ連続での授業で、毎回疲れるくらい頭を使うのですが、授業が終わった後の達成感や語学を学んでいるという実感が私は好きなので楽しかった授業でした。文法の授業といっても座学ばかりではなく会話をして実際にドイツ語を使ってドイツ語を学ぶ時もありました。例えば形容詞の文法の授業では実際に着ている服の説明をしたり、グループで形容詞を使って架空の物語を文章で考えたりしました。またドイツ語が上手に聞き取れなくても先生が簡単なドイツ語でヒントを何度もくれるのでなんとか理解することができました。    授業以外では、週末やクリスマス休暇に旅行に行きました。ドイツ国内旅行で一番のお気に入りの場所は南ドイツにあるRothenburg ob der Tauberです。中世の街並みがそのまま残っていて、どこを歩いていても可愛い建物がたくさんあってとても素敵な場所でした。旅行に行った日は街並みが素敵すぎて目的地をあまり定めず、ずっと街の中を探索していました。イェーナから電車を乗り継いで約1時間バスに乗らないといけなかったのですが、行きのバスが普通のバスではなく8人乗りくらいの大型乗用車で、驚きました。私が旅行に行った日は天気があまり良くなく、雪も少し残っていたからか私以外バスに乗る人がいなく運転手のおじさんと私の二人でローテンブルクに出発しました。ローテンブルクに行くまで細い道やカーブが多く、地面も雪が残っていて凍っていました。さらに運転手のおじさんの運転が荒かったのでスリル満点でとても楽しかったです。またローテンブルク名物のSchneeballを食べることもできて幸せでした。Schneeballは日本語で雪の玉という意味でクッキー生地を油で揚げたお菓子です。私は、ドイツ留学するにあたってSchneeballは絶対に食べようと決めていたので、Schneeballのお店をはしごして2,3個食べてしまいました。    帰りは行きに乗った大型乗用車のようなバスではなく、普通のバスに乗りました。そのバスの運転手が「今日は一日仕事で疲れた」と一番前に座っていた乗客と会話をしていて私も今日一日大変だったのだなと二人の会話を盗み聞きしていたら急に停留所に停車して運転手さんが息子らしき人物と電話を始め、休憩し始めました。私はこの時乗っていたバスの後に快速電車の予約をしていたのでこのまま休憩が長引き予約していた電車に間に合わなかったらどうしようと不安でした。ですがなんとか休憩が終わり無事バスが出発して予約していた電車にも乗ることができたのですが、あの時の冷や汗を忘れることはできません。この経験を通してドイツではお客様ファーストではなく、労働者とお客さんは平等な立場なのだなと感じました。このように旅行先で文化の違いを知ることができていい経験になりました。    また国外には、コペンハーゲンとウィーンに行きました。どちらも2泊3日して有意義な時間を過ごすことができました。ウィーンでは、市内に馬車が走っていたり、街中でバイオリンを演奏している人がいたり、オーストリアは音楽や芸術の国だなと肌で実感することができました。またウィーン市内にはカフェや宮殿などがたくさんあり2泊3日では足りないくらい見どころが多かったです。次にコペンハーゲンですが、イェーナから電車で8時間で行くことができました。コペンハーゲンに到着してから当たり前ですがデンマーク語ばかり聞こえてきて旅行初日でドイツ語が恋しくなりました。デンマーク語は全く分からないのでお店の人と会話するとき、英語で会話するのですが、私は英語が少し苦手なので苦戦しました。コペンハーゲンの建造物はまたドイツと違って一面同じ色の建物や、カラフルな建物があり、その国や土地によってこんなにも景色が変わってくるかと思うとおもしろいなと感じました。    ドイツに留学してからドイツのイメージががらりと変わりました。留学前はドイツの方って少し冷たそうだなとかお店の接客態度があまり良くないと聞いた事がありドイツに対してマイナスなイメージがあったのですが、ドイツに来てから気さくでフレンドリーな人が多いなと感じました。例えば見た目は怖そうな人でも話してみたらすごく優しいおじさんや怖そうでも笑ったら可愛らしいおばあちゃんがいて、イメージだけで止まっていたドイツの印象が実際に見て経験して初めてドイツのことを知ることができました。このことから留学をして本当によかったなと思いました。楽しいことだけではなく、夜道を歩いていたら猫に尿をかけられたり、銀行のATMで現金を下ろそうとしていた時パスワードを忘れてパスワードを思い出そうと考えていたらそのまま銀行のカードをATMに食べられてしまったりと大変なこともありました。他にも失敗したエピソードはたくさんあるのですがその度に友達や先生、家族に助けてもらいました。周りの助けがあったからこそ、最高の留学生活を送ることができたので周りの人に感謝したいです。

閉じる

大学詳細関連PDF

体験者による留学先紹介

イェーナ大学への留学経験者が留学先をご紹介します。